2021年11月26日(金) 16:00
湘南vs徳島は残留をかけた運命のサバイバルマッチに。神戸は横浜FMを下しACL出場権を手にできるか【プレビュー:明治安田J1 第37節】
明治安田生命J1リーグは27日に第37節の10試合が一斉開催される。
前節、大分、仙台、横浜FCの3チームの降格が決定。15位の湘南、16位の清水、17位の徳島の3チームが、残り1枠となった降格の可能性を残している。
今節は残留を争う湘南と徳島のサバイバルマッチが行われる。徳島が敗れると、清水が引き分け以上で降格が決定。湘南は勝った時点で残留が決まり、引き分け以下の場合は最終節までもつれこむことになる。湘南は5試合負けなしと好調を維持する一方、徳島も前節はFC東京を下し、調子を上げている。前回対戦は1-1に終わったこの一戦。残留への光が射すのは果たしてどちらのチームか。
清水は浦和の本拠地に乗り込む。今節勝利を収めれば、湘南vs徳島の結果次第で残留が決まる状況だ。前節はチアゴ サンタナのゴールを守り抜き、広島に1-0で勝利。今節もこのエースにかかる期待は大きい。対する浦和は前節、横浜FMに競り勝った。引退を決めている阿部 勇樹が、ホームラストマッチで有終の美を飾れるか。
一方、ACL出場争いは、3位の神戸と4位の名古屋に絞られた。両者の勝点差は5ポイントで、名古屋とすれば2連勝が絶対条件となる。
勝てば3位以内が確定する神戸はホームに2位の横浜FMを迎える。前節は横浜FCに快勝を収め、これで3連勝とした。2試合連続ゴール中の大迫 勇也が、今節も輝きを放てるか。横浜FMは勝つか引き分けで2位が確定するものの、敗れれば神戸との差が2ポイントに縮まり、最終節で3位に転落する可能性もある。ACL本大会へストレートインできる2位の座を死守するためにも、敗戦は避けたいところ。得点王逃げ切りを狙う前田 大然がチームに歓喜をもたらせるか。
名古屋はアウェイでC大阪と対戦。2連勝が絶対条件のなか、ルヴァンカップ決勝で勝利した相手を再び打ち破れるか。前節2ゴールのシュヴィルツォクがカギを握りそうだ。一方のC大阪は今季限りで引退する大久保 嘉人のホームラストマッチとなる。Jリーグ史上最高のストライカーは、ホームのサポーターの前で、持ち前の得点感覚を最後に見せつけられるか。
川崎FはホームにG大阪を迎える。注目は逆転での得点王を狙うレアンドロ ダミアンだ。トップの前田 大然との差はわずかに1点。前回対戦でもゴールを決めた相手に対し、再び結果を残したい。G大阪は前節名古屋に敗れ、連勝が3でストップした。好調のパトリックが王者相手にゴールを奪えるか。
5位の鹿島はホームで鳥栖と対戦。前節は大分と引き分け、連勝が3で止まっている。4位の名古屋との差は2ポイントで一つでも上の順位を目指し、アグレッシブな戦いを見せてくれるだろう。鳥栖は2連勝と再び調子を上げている。樋口 雄太、酒井 宣福ら好調の攻撃陣が力強くチームを牽引するはずだ。
広島はホームにFC東京を迎える。前節は清水に敗れ、沢田 謙太郎監督就任後、まだ勝利がない。ここ2試合は得点がないだけに、攻撃陣の奮起が求められる。対するFC東京も連敗中。こちらも2試合連続得点がないなか、積極的なスタイルを取り戻せるかがテーマとなる。
札幌はホームで柏と対戦。前節は鳥栖に敗れ、5試合勝利なしとなった。ボール支配の高さを得点につなげる決定力が求められるだろう。柏は前節、福岡とスコアレスドローに終わった。2試合連続無失点と守備の安定は備わるだけに、こちらも攻撃面に勢いを生み出したいところだ。
降格が決まった仙台は、アウェイで福岡と対戦。手倉森 誠監督が退任し、今節より原崎 政人暫定監督の下でリスタートを切る。J2で戦う来季につながるパフォーマンスを示したい。福岡は4戦負けなしながら、うち3つが引き分けと勝ち切れない試合が目立つ。得点力不足解消に向け、新たなタレントの台頭を促せるか。
大分vs横浜FCは降格チーム同士の対戦に。ともに降格のショックを抱えたまま臨むことになりそうだが、来季は昇格を目指すライバル同士となるだけに、良いイメージを得るためにも、お互いに結果を手にしたいところだろう。前回対戦では大分が2-1で勝利したが、リベンジを狙う横浜FCは最下位から抜け出すためにも、意地を見せられるか。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs柏
鹿島vs鳥栖
浦和vs清水
川崎FvsG大阪
湘南vs徳島
C大阪vs名古屋
神戸vs横浜FM
広島vsFC東京
福岡vs仙台
大分vs横浜FC