明治安田生命Ｊ２リーグは30、31日に第36節の11試合が開催される。
首位の磐田はアウェイで大宮と対戦。前節は愛媛に勝ち切れず、2試合連続ドローとなった。12試合負けなしを続けるも、昇格に向けて足踏みを強いられている。今節は得点源のルキアンが出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。対する大宮は前節北九州に快勝を収め、残留に向けて一歩前進した。ここ2試合で3得点を記録する黒川 淳史が首位撃破のカギを握る。
磐田を2ポイント差で追いかける2位の京都は、愛媛の本拠地に乗り込む。前節は山口と引き分け、磐田と同じく2試合連続のドローとなった。先手を奪いながらも勝ち切れなかっただけに、リード時の試合運びがテーマとなるだろう。一方の愛媛は前節磐田と引き分け、2試合負けなしとした。いまだ降格圏に沈んでいるものの状態は上がっている印象。ここまで8得点を挙げている川村 拓夢の一発に期待がかかる。
3位の甲府はアウェイで東京Ｖと対戦。4連勝と勢いに乗り、2位の京都との差を6ポイントに詰めている。ここ3試合はいずれも1点差の勝利。その勝負強さを今節も示すことができるか。東京Ｖは前節千葉に5失点の完敗。ここ3試合で9失点を喫する守備の修正が最重要課題となる。
4位の長崎はホームに水戸を迎える。前節は甲府に敗れ、昇格争いから一歩後退した。逆転昇格に望みをつなぐためにも、勝利こそが求められる一戦。好調を維持する植中 朝日にかかる期待は大きい。水戸は前節岡山と引き分け、6試合負けなしとした。しかしうち4つは引き分けと、勝ち切れない試合も目立つ。調子を上げてきた松崎 快がチームに勢いをもたらせるか。
新潟はアウェイで岡山と対戦。ここ2試合は勝ちがなく、昇格が厳しくなっている。前節は終了間際の失点で秋田に惜敗。複数得点が奪えていない攻撃陣が意地を見せられるか。岡山は前節、水戸と引き分け3連勝はならなかった。それでも6戦負けなしと安定した戦いを続けている。3試合連続ゴール中の石毛 秀樹が今節も輝きを放てるか。
山形は栃木の本拠地に乗り込む。前節は群馬に競り勝ち、3連勝を達成。再び調子を上げている。復帰戦で決勝ゴールを奪った加藤 大樹に注目だ。栃木は前節町田と引き分け、3試合負けなしとした。得点力不足が課題ながら、持ち前の堅守を軸に好調チームに挑む。
琉球はホームに町田を迎える。前節は松本に競り勝ち、喜名 哲裕監督の初陣を白星で飾っている。悪い流れを断ち切り迎える今節は、前回対戦で完敗を喫した相手にリベンジを果たせるか。町田は前節、栃木とスコアレスドローに終わった。圧倒的にボールを支配しながらも得点を奪えなかっただけに、攻撃陣の奮起が求められる。
千葉はホームで山口と対戦。前節は東京Ｖに5-1と快勝。3連勝を達成し、勢いに乗っている。2ゴールを挙げた福満 隆貴が今節もカギを握りそうだ。山口は前節、京都と引き分け、6試合勝利なしとなった。それでも上位チームを相手に引き分けたことで手応えも得られたはず。名塚 善寛体制下で初勝利を手にし、残留争いから抜け出せるか。
秋田はホームに金沢を迎える。前節は新潟に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。持ち前の堅守と得意のセットプレーを武器に、今季三度目の連勝を狙う。金沢は前節、相模原と引き分け、3試合勝利なし。残留争いから抜け出せず、苦しい戦いが続く。終了間際に追いついた前節の粘りを、今節にも持ち込みたい。
群馬vs松本は17位と21位の残留争い直接対決に。群馬は前節山形に敗れ、5試合勝利なしとなった。終了間際の失点で敗れただけに終盤の戦い方がポイントとなりそうだ。松本は前節琉球に敗れ、3連敗となった。こちらも終盤に隙を見せての逆転負け。似た課題を抱える両者の戦いは、後半に試合が動くことになるかもしれない。
北九州と相模原の一戦も、残留をかけた戦いとなる。20位の北九州は前節大宮に敗れ、6試合勝利なしとなった。この間、14失点を喫する守備の修正が求められるだろう。最下位の相模原は前節金沢と引き分け、5試合勝利から見放されている。こちらの課題は得点力。チームトップスコアラーの藤本 淳吾にかかる期待は大きい。
■各試合の見どころをチェック
秋田vs金沢
群馬vs松本
大宮vs磐田
千葉vs山口
愛媛vs京都
北九州vs相模原
長崎vs水戸
東京Ｖvs甲府
琉球vs町田
岡山vs新潟
栃木vs山形
