後半戦に突入した明治安田生命J3リーグは、8月に第16節、9月に第17節から20節までの計5節分が行われた。
首位に立ったのは熊本だ。リーグ戦再開後の4試合でいずれも勝利。この間にわずか1失点と、攻撃スタイルを標榜しながら、守備の安定も生まれている。直近の試合では福島との上位対決をモノにしたように勝負強さも備わっており、このまま昇格争いをリードしていきそうな気配だ。
岩手も調子を上げている。8、9月の5試合で4勝1敗と勢いよく勝点を積み上げた。こちらも守備の安定が備わるだけに、今後も上位争いを演じていく可能性は高い。
宮崎の健闘も続く。リーグ再開初戦で長野に敗れたものの、その後は3勝1分とし3位に浮上。昇格チームの旋風はまだまだ止みそうもない。
一方で前半戦を首位で折り返した富山は、下位の鳥取に敗れるなど失速気味。福島、岐阜も調子を落としている。
逆に勢いが生まれてきたのは鹿児島だ。再開後の4試合で3勝を挙げて、上位を窺える位置まで浮上。シーズン途中に就任した上野 展裕監督のスタイルが浸透してきた印象だ。
八戸は新型コロナウイルス感染症の影響で、2試合が中止に。順延試合が組まれる10月はハードスケジュールとなる。
下位ではYS横浜、藤枝、鳥取が復調の気配を見せる一方、沼津、今治、讃岐は苦しい戦いが続く。今治は20節終了後に、今季二度目の監督交代を決断。新たな体制で残り試合に臨むこととなる。