アジアでの激闘から中3日。川崎Ｆは正念場の一戦に臨む。1ポイント差で追う横浜FMは名古屋との上位対決に【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第29節】

明治安田生命Ｊ１リーグは17、18日に第29節が開催される。今季も残すところ10試合。優勝、ACL出場、残留とそれぞれの争いはこれからいよいよ本格化を迎える。ひとつの試合の重みが増してくるなか、各地で激戦が繰り広げられることは必至だ。

首位の川崎Ｆはアウェイで徳島と対戦。敵地でのACLの激闘から中3日で迎えるが、敗戦のダメージを引きずらないことが肝要だろう。勝点1差で横浜FMが背後に迫るなか、連覇に向けた正念場の一戦となる。一方の徳島は5連敗で降格圏に沈む。5試合無得点の攻撃面をいかに立て直していくのか。ダニエル ポヤトス監督の手腕が問われてきそうだ。

川崎Ｆに1ポイント差に迫った横浜FMは、名古屋の本拠地に乗り込む。前節は広島に3-1と逆転勝ち。好調を維持する前田 大然とレオ セオラが名古屋の堅守を打ち破れるか。一方の名古屋はACLから中3日での一戦に。その試合では勝利を収め、勢いに乗って今節に挑む。こちらはACLでハットトリックを達成したシュヴィルツォクがカギを握るだろう。

3位の鳥栖は金曜日の試合で大分と対戦する。前節は清水に競り勝ち、2連勝を達成。2戦連発中のエドゥアルドの驚愕の左足に注目が集まる。大分は前節、湘南を下し、7試合ぶりに勝利を手にした。得点を奪えるようになってきたのは好材料で、この勢いをもって今季初の連勝を狙う。

5位の神戸はホームに札幌を迎える。先週は試合がなく、2週間ぶりの一戦に。ここ2試合は勝利がないだけに、ACL出場に向けて悪い流れを断ち切りたいところ。大迫 勇也ら新加入組の爆発が待たれる。札幌は前節、Ｃ大阪を撃破し、連敗を3でストップした。今季初ゴールを決めたドウグラス オリヴェイラが、再び結果を残せるか。

好調の浦和はホームにＣ大阪を迎える。前節は横浜FCに快勝を収め、5試合負けなしとしている。4試合連続クリーンシートと堅い守りが光る一方、攻撃面では今季初ゴールを決めた汰木 康也に期待がかかる。Ｃ大阪は前節、札幌に敗れ連勝が2でストップ。水曜日にはACLの敗退も決まった。その試合から中2日で行われる今節は、コンディション面に不安を残すものの、総力戦で乗り切りたいところ。前回対戦で決勝ゴールを奪った丸橋 祐介に期待がかかる。

鹿島はホームにＧ大阪を迎える。前節は福岡に敗れ、連勝が2でストップした。守備の要である犬飼 智也を怪我で欠くなか、3失点を喫した守備の立て直しが重要なテーマとなる。Ｇ大阪は3連敗で14位に転落。こちらもここ3試合で7失点と守備に不安を抱える。このポイントを修正できないようだと、今節も苦戦は免れないだろう。

3連勝と勢いに乗る福岡は、アウェイで湘南と対戦。安定した守りに加え、ここ2試合はいずれも3得点。鹿島相手に2ゴールを決めたフアンマ デルガドが今節も大仕事をやってのけるか。湘南は前節、大分に敗れ、4試合ぶりの黒星を喫した。2試合ゴールのない攻撃陣が意地を見せたいところだ。

FC東京はホームに横浜FCを迎える。前節は柏に競り負け、3連勝はならなかった。守備の安定は保たれているだけに、いかに得点を奪っていくのか。11年ぶりに復帰した長友 佑都がピッチに立つかにも注目が集まる。対する横浜FCは2連敗で、再び最下位に転落。2試合連続複数失点の守備面にテコ入れを図りたい。

柏はホームで広島と対戦。前節はFC東京を下し、3連勝を達成した。売り出し中の細谷 真大が今節も輝きを放てるか。一方の広島は前節、横浜FMに完敗。ここ10試合でわずかに2勝となかなか調子が上がってこない。攻撃面に課題を残すなか、前節久しぶりにゴールを奪ったドウグラス ヴィエイラがチームに勢いをもたらしたい。

清水はホームに仙台を迎える。前節は鳥栖に敗れ、8試合勝利なし。16位と降格圏が背後に迫っている。チアゴ サンタナは好調を維持するだけに、守備陣のパフォーマンスがカギを握りそうだ。仙台は前節、Ｇ大阪を下し、12試合ぶりに勝点3を手にした。移籍後初得点を含む2ゴールを決めた富樫 敬真がチームの救世主となれるか。

■各試合の見どころをチェック
鳥栖vs大分
鹿島vsＧ大阪
柏vs広島
湘南vs福岡
神戸vs札幌
徳島vs川崎Ｆ
浦和vsＣ大阪
FC東京vs横浜FC
名古屋vs横浜FM
清水vs仙台