5戦負けなしの首位磐田はアウェイで千葉と激突。追いかける京都は、4位の琉球との重要な上位対決に挑む【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第29節】

明治安田生命Ｊ２リーグは11、12日に第29節が開催される。今季もすでにシーズンの3分の2を消化。昇格をかけた争いは、いよいよ終盤戦に突入する。

首位の磐田はアウェイで千葉と対戦。前節は松本に快勝を収め、5試合負けなしとしている。安定した守備に加え、大津 祐樹、ルキアンと攻撃陣も調子を上げており、勢いをさらに加速させていきそうな気配だ。一方の千葉は前節、相模原に惜敗。チャンスを作りながらも決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せられるか。

京都vs琉球は2位と4位の上位対決となる。京都は火曜日に松本との順延試合をこなし、2-2のドロー。勝てば首位に浮上できただけに、痛恨の引き分けとなった。ここ2試合で5失点と守備に隙が生じており、このポイントの修正がテーマとなりそうだ。一方の琉球も前節は長崎に完敗。こちらも立て続けに失点を喫した守備陣の奮起が求められる。

3位の新潟はホームに山形を迎える。前節は北九州と引き分け、2試合勝利なし。2位の京都との勝点差は7に広がっている。昇格争いに踏みとどまるためにも、今節は正念場の一戦に。2試合無得点の攻撃陣の爆発が待たれる。対する山形も前節は水戸に敗れ、2連敗。一時期の勢いが失われつつある。中原 輝、山田 康太ら好調時を支えたアタッカー陣に、流れを変える役割が期待される。

町田は2連勝で5位に浮上。今節は山口の本拠地に乗り込む。ここ2試合で7得点と攻撃が機能しており、今節も相手を押し込むアグレッシブな戦いを示すだろう。一方の山口は前節、栃木に2-3で競り負けた。早い時間帯の失点でリズムを悪くしただけに、試合の入り方がポイントとなりそうだ。

6位の甲府はアウェイで群馬と対戦。前節は京都に快勝を収め、5試合ぶりに勝点3を手にした。途中出場の三平 和司が結果を出すなど良い流れが生まれており、この勢いを保ち再浮上を狙う。群馬は前節秋田に敗れ、7試合ぶりの黒星を喫した。守備の安定は保たれているだけに、2試合ゴールのない攻撃面にテコ入れを図りたい。

長崎はホームに相模原を迎える。前節は琉球に3-1と快勝。好調を維持するエジガル ジュニオと都倉 賢の2トップに今節も期待がかかる。対する相模原は前節、千葉に競り勝った。最下位からは抜け出せていないものの、18位の大宮とはわずか2ポイント差で、残留圏内をはっきりと視野に捉えている。絶好調の藤本 淳吾が今節も輝きを放てるか。

水戸はホームで秋田と対戦。前節は山形に競り勝ち2連勝を達成。上位陣を連破する勢いを見せている。ここ2試合で3得点と調子を上げている中山 仁斗が注目選手となる。対する秋田は前節群馬を下し、7試合ぶりの白星を手にした。粘り強い守備は健在で、今節も少ないチャンスをモノにするしたたかな戦いを演じるはずだ。

岡山はホームに栃木を迎える。前節は愛媛と引き分け、5試合負けなしとした。この間わずか1失点と堅い守りが光る。一方でここ2試合は得点を奪えていないだけに、リスクを負った戦いも求められてきそうだ。栃木は2連勝と調子を上げている。前節は山口を3-2で撃破した。移籍後初ゴールを含む2得点を奪った豊田 陽平が、今節も大仕事をやってのけるか。

東京Ｖはホームで松本と対戦。前節は大宮に敗れ、堀 孝史監督の初陣を白星で飾れず。これで8戦未勝利となった。苦しい戦いが続くなか、この苦境をいかに乗り越えていくのか。新監督の手腕にかかる期待は大きい。一方の松本は前節、磐田に完敗を喫したものの、火曜日に行われた京都との順延試合では2-2の引き分けに持ち込んでいる。失点が続く守備には不安を抱えるものの、伊藤 翔が移籍後初ゴールを決めたのは好材料。この経験豊富なストライカーがチームに勢いをもたらせるか。

北九州は4戦負けなしと復調の気配を見せるも、勝ち切れない試合も目立つ。ここ2試合は得点を奪えておらず、攻撃陣が意地を見せたいところだ。対戦相手の金沢は9戦未勝利で降格圏が背後に迫っている。前節は町田に完敗。4失点を喫した守備もさることながら、こちらも3戦無得点の攻撃面に修正を図りたい。

愛媛vs大宮は21位と18位の残留争い直接対決となる。愛媛は前節、岡山と引き分け、2試合勝利なし。得点力不足をいかに解消していくのか。唐山 翔自らFW陣のパフォーマンスに注目だ。一方の大宮は2連勝を達成し、ついに降格圏から脱している。守備の安定に加え、得点も奪えるようになってきており、その攻撃を牽引する河田 篤秀が今節もキープレーヤーとなるだろう。

■各試合の見どころをチェック
水戸vs秋田
千葉vs磐田
東京Ｖvs松本
新潟vs山形
京都vs琉球
岡山vs栃木
山口vs町田
北九州vs金沢
長崎vs相模原
群馬vs甲府
愛媛vs大宮