明治安田生命Ｊ２リーグは21、22日に第26節の11試合が開催される。
前節は首位の京都の試合が中止となり、東京Ｖに勝利した2位の磐田が暫定首位に浮上。その磐田は今節、アウェイで金沢と対戦する。東京Ｖ戦では遠藤 保仁が直接FKでのゴールを含む2得点に絡み、勝利の立役者に。この頼れるベテランが力強くチームを牽引している。対する金沢は2試合連続で試合が中止となり、これが中断明け後の初のゲームに。5試合勝利がないなか、約1か月ぶりの試合でいかなるパフォーマンスを見せるのか。柳下 正明の手腕が大きなカギを握る。
2位の京都は水戸の本拠地に乗り込む。直近の試合では町田に競り勝ち、3試合負けなしの状況だ。その試合でゴールを奪った新加入のイスマイラにかかる期待は大きい。水戸は前節、琉球に競り勝ち、こちらも3戦負けなしとしている。3試合で1失点の安定した守備を保ち、再び上位撃破を狙う。
3位に浮上した新潟は、ホームに相模原を迎える。4試合負けなしながら、ここ3試合はいずれもドロー。前節はチャンスを作りながらも千葉の守りを崩せなかっただけに、攻撃陣が意地を見せたいところだ。相模原は前節、甲府を下し、最下位から抜け出している。決勝ゴールを奪った藤本 淳吾が、今節も大仕事をやってのけるか。
山形vs琉球は、5位と4位の上位対決に。山形は前節の試合が中止となったが、現在7連勝中と勢いに乗る。一方の琉球は前節、水戸に痛恨の黒星を喫し、4位に順位を下げている。前回対戦では山形が2-0と勝利を収めたが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
6位の甲府はホームに千葉を迎える。前節は相模原に競り負け、7試合ぶりの黒星を喫した。ここ2試合はいずれも複数失点を許しているだけに、守備面の修正を図りたい。千葉は前節、新潟とスコアレスドロー。堅い守りは備わるだけに、不発に終わった攻撃陣の奮起が求められる。
7位の町田はアウェイで北九州と対戦。2試合勝利がなく、上位争いに踏みとどまるためにも正念場の一戦となる。岡山と引き分けた前節は終了間際に追いつかれただけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。北九州は9戦未勝利で、ついに最下位に転落した。得点が奪えるようになってきたのは好材料ながら、ここ4試合で9失点の守備を上手く立て直したい。
8位の長崎は秋田の本拠地に乗り込む。金沢と同様に2試合連続で中止となっており、この試合が約1か月ぶりの一戦となる。現在は3試合負けなしで、直近の試合では北九州に競り勝った。得点力が高まってきており、今節もアグレッシブな戦いを貫きたい。一方の秋田は4試合勝利から見放されている。それでも前節は土壇場で追いつき、大宮と引き分けた。終盤に見せた粘りを、この試合でも示したいところだ。
栃木はホームに東京Ｖを迎える。前節の群馬戦が中止となり、約2週間ぶりの一戦となる。現在は9試合勝利がなく、17位に順位を下げている。9試合でわずか3得点の攻撃面にテコ入れを図りたい。東京Ｖは前節、磐田に競り負け、5試合勝利なしとなった。こちらは失点が増えている守備面の改善が求められてきそうだ。
群馬はホームで山口と対戦。3戦負けなしと調子を上げてきたなかで迎えた前節の栃木戦は中止に。それでも久藤 清一監督就任後は、着実に状態が上向きにある。18位と降格圏が背後に迫るが、この良い流れを保ち、残留争いから一気に抜け出したいところだ。山口も前節の試合が中止となっている。直近の24節の試合では岡山に惜敗。ボール支配では上回っただけに、決定力がテーマとなりそうだ。
松本はホームに愛媛を迎える。前節の京都戦は中止となったが、直近の秋田戦では4-1と快勝を収めた。名波 浩監督就任後に生まれた良い流れを、この試合にも持ち込みたいところだ。対する愛媛は6試合勝利がない。それでもここ3試合は引き分けと、少しずつ勝点を積み上げている。前節、2ゴールを奪った藤本 佳希に今節も大きな期待がかかる。
岡山はホームで大宮と対戦。前節は町田と引き分け、2試合負けなしとしている。終了間際に同点弾を決めたミッチェル デュークが、今節も大仕事をやってのけられるか。大宮は5試合勝ちがなく、なかなか浮上のきっかけを見出せていない。4試合連続引き分けと勝ち切れない試合が続くなか、勝利を手にするためのしたたかな試合運びが求められる。霜田 正浩監督の手腕に注目が集まるだろう。
■各試合の見どころをチェック
栃木vs東京Ｖ
甲府vs千葉
金沢vs磐田
岡山vs大宮
松本vs愛媛
新潟vs相模原
秋田vs長崎
山形vs琉球
水戸vs京都
群馬vs山口
北九州vs町田
