明治安田生命J2リーグは、7月に21節から23節までの3節分が行われた。
現時点で首位に立つ京都は、勢いが下降気味。21節の長崎戦に敗れると、23節は新潟に勝ち切れなかった。2位の磐田も22節に山口と引き分け、23節の山形戦では敗れており、勝点48で並ぶ上位2チームは、ともに1勝1分1敗と思うようにポイントを稼げなかった。
3位の新潟と4位の琉球も、同様に4ポイントしか上積みできず、上位との差を詰められず。代わって勢いに乗るのは5位以下のチームだ。
5位の甲府、6位の山形はともに7月は3戦全勝。とりわけ山形は23節にその時点で首位だった磐田を撃破するなど、今最も勢いに乗っているチームと言えるだろう。
さらに7位の町田、8位の長崎は2勝1分で7ポイントを加算。これにより首位の京都から8位の長崎までが8ポイント差にひしめく大混戦が生まれている。予測不能の優勝・昇格争いは、今後ますます熾烈を極めていくだろう。
一方で残留争いも混沌としてきている。群馬は久藤 清一監督就任後に1勝1分けとし、降格圏から脱出。最下位の相模原も22節に琉球に競り勝つなど、復調の気配を見せている。大宮は7月に勝利を挙げられなかったものの、長崎、琉球と上位チームと引き分けており、こちらも好転の予感を漂わせる。監督交代を敢行したチームが徐々に状態を立て直しているだけに、後半戦は流れが大きく変わるかもしれない。昇格争いと同様に、こちらの争いからも目が離せない。