2021年7月8日(木) 18:25
勢いに乗る横浜FMは6連勝をかけてホームで福岡と激突。好調の浦和は大分に勝てば、暫定ながら3位浮上へ【プレビュー:明治安田J1 第22節】
明治安田生命J1リーグは10日、11日に第22節の7試合が開催される。今節を終えれば、約1か月間の中断期間に突入。良い雰囲気でインターバルを迎えるためにも、各チームは目に見える結果を手にしたいところだろう。
ACL出場チームの名古屋と川崎Fの直接対決は、すでに4月29日に行われ、レアンドロ ダミアンの2ゴールなどで、4-0と川崎Fが勝利した。G大阪vs神戸は7月21日、鳥栖vsC大阪は7月24日に開催予定となっている。
5連勝と勢いに乗る横浜FMは、ホームに福岡を迎える。前節は数的不利に陥りながらも、柏に2-1で勝利。その試合で退場となったマルコス ジュニオールは出場停止となるものの、エース格に成長を遂げたオナイウ 阿道が今節も重要な役割を担うだろう。一方の福岡は、3連敗と元気がない。直近の試合では浦和に0-2と完敗。複数失点が続く守備の修正がテーマとなりそうだ。
浦和はアウェイで大分と対戦。3戦負けなしと安定した戦いを続けており、今節勝利を収めれば、暫定ながら3位に浮上できる状況だ。前節は仙台の堅守に苦しみスコアレスドローに終わったが、天皇杯で途中出場から決勝ゴールを奪ったキャスパー ユンカーの決定力に大きな期待がかかる。対する大分は4試合勝ちがなく、現在は2連敗中。4試合連続ノーゴールと得点力不足は深刻だ。前回の浦和戦で2ゴールを奪った町田 也真人が、再び結果を残せるか。
鹿島は柏の本拠地に乗り込む。直近の試合では札幌に4-0と快勝。その試合でゴールを奪い、天皇杯でも結果を出したエヴェラウドが調子を上げているのは好材料で、このストライカーに今節も期待がかかる。一方の柏は前節、横浜FMに敗れ、連勝はならなかった。数的優位を生かせずに敗れたのは痛恨だろう。とはいえ細谷 真大が初ゴールを奪い、ペドロ ハウルも前線で存在感を放った。前線に勢いが生まれているだけに、悪い流れを断ち切りたいところだ。
広島はホームに横浜FCを迎える。前節は終了間際に追いつかれ、鳥栖と引き分けた。川辺 駿が海外移籍し、大迫 啓介が五輪代表の活動でチームを離れたなか、変わってピッチに立つ選手が意地を見せられるか。横浜FCは7戦未勝利と苦しい戦いが続く。それでも直近の試合では清水と引き分け、連敗を4で食い止めている。加入後初ゴールを奪った渡邉 千真が、チームに勢いをもたらしたい。
湘南はホームでFC東京と対戦する。前節は神戸に1-3と完敗。ここ2試合で7失点を喫する守備をいかに修正できるか。浮嶋 敏監督の手腕が問われるだろう。FC東京は3連勝と調子を上げている。4試合連続無失点の堅い守りとスピーディな攻撃が機能しており、さらに勢いを加速していきそうな気配だ。
仙台はホームに札幌を迎える。4戦未勝利と再び調子を落とすなか、求められるのは得点力。エマヌエル オッティ、フェリペ カルドーゾにそろそろ結果が欲しいところだ。札幌は前節、徳島を1-0で下している。ここ6試合で4勝と調子を上げており、一桁順位も見えてきた。アンデルソン ロペスが抜けたなか、今季まだゴールのないドウグラス オリヴェイラに当たりは生まれるか。
徳島はホームで清水と対戦。6試合勝利がなく、現在は3連敗中。いずれも完封負けと得点力不足に苦しんでいる。清水には前回対戦で3-0と勝利しているだけに、その良いイメージを持ってこの試合に臨みたいところだ。一方の清水は3試合負けなしと復調の気配を見せる。前節は大分に1-0で勝利。前線で存在感を放ち始めた鈴木 唯人が注目選手となる。
■各試合の見どころをチェック
横浜FMvs福岡
仙台vs札幌
大分vs浦和
広島vs横浜FC
徳島vs清水
柏vs鹿島
湘南vsFC東京