2021年7月2日(金) 17:15
2位の磐田と3位の新潟の直接対決は激戦必至の好カードに。京都は長崎を下し、首位でシーズンを折り返せるか【プレビュー:明治安田J2 第21節】
明治安田生命J2リーグは、3日、4日に第21節の11試合が開催される。今節でシーズンは折り返し地点を迎える。前半戦をいい形で締めくくり、後半の戦いに弾みを付けたいところだろう。
今節の注目は、2位の磐田と3位の新潟の直接対決だ。昇格レースを占ううえでも重要な一戦となる。磐田は7連勝と勢いに乗る。7試合すべてが完封勝利と強固な守備を保っている。1点差をモノにする勝負強さも備わっており、今節もしたたかな戦いを演じるだろう。磐田を3ポイント差で追う新潟は、勝てば得失点差で順位を逆転できる一方で、敗れれば6ポイント差に広げられるだけに、正念場の一戦となる。前節はチャンスを作りながらも決め手も欠き、水戸と引き分けた。3試合ゴールから遠ざかる谷口 海斗が大仕事をやってのけるか。
首位でシーズンを折り返したい京都は、ホームに長崎を迎える。前節は岡山に快勝を収め、2連勝を達成。これで15試合負けなしと、安定した戦いを続けている。3試合連続複数得点と、再び攻撃にも勢いが生まれてきた印象で、その軸を担うピーター ウタカが今節もカギを握るだろう。対する長崎は前節磐田に敗れ、松田 浩体制下で初黒星を喫した。上位に踏み止まるためにも連敗は避けたいところ。好調を維持する都倉 賢に大きな期待がかかる。
4位の琉球は金沢の本拠地に乗り込む。前節は松本に4-0と快勝を収めた。ハットトリックを達成した清武 功暉が今節も輝きを放てるか。金沢は2連勝の後に2連敗と、再び調子を落としている。前節は山形に1-4と完敗。4失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなる。
2連勝で5位に浮上した町田はアウェイで栃木と対戦。前節は愛媛相手に大量5ゴールを奪取した。高い決定力を示す吉尾 海夏が今節も重要な役割を担うだろう。栃木は5試合勝利がなく、現在は2連敗中。5試合で2得点の攻撃面にテコ入れを図りたい。
町田と並んで5位の甲府は、アウェイで岡山と対戦する。前節は群馬相手に6得点とゴールラッシュを演じた。ここ4試合で4得点と絶好調の泉澤 仁が今節も攻撃陣を力強く牽引するはずだ。岡山は前節京都に敗れ、3連勝はならなかった。上位相手の試合が続くなか、強度の高い守備をどこまで保てるかがテーマとなりそうだ。
山形はアウェイで大宮と対戦。ピーター クラモフスキー監督就任後、まだ負けがなく、現在は3連勝中。前節は金沢を4-1で撃破した。好調を維持する山田 康太を軸に、今節もアグレッシブな戦いを演じるだろう。大宮は前節、山口を下し、5節以来となる勝利を手にした。霜田 正浩監督就任後に着実に状態は上向きつつあるだけに、好調チーム相手にも臆することなく立ち向かっていくはずだ。
東京Vは5連勝と勢いに乗る。今節はアウェイで松本と対戦。永井 秀樹監督が標榜する攻撃スタイルの質が高まっており、勢いはさらに加速していきそうな気配だ。松本は前節より名波 浩監督が指揮を執る。しかし、琉球に0-4と完敗を喫した。ここ3試合はゴールがないだけに、攻撃の形を作れるかがテーマに。名波監督の手腕がカギを握る。
水戸はホームに山口を迎える。前節は新潟と引き分け、2試合勝利なし。2試合無得点の攻撃陣が意地を見せたいところだ。山口は前節大宮に敗れ、6試合勝利なしとなった。失点が減らない状況が続いており、このポイントをいかに解消するかが重要なテーマとなる。
千葉はホームで群馬と対戦。4試合勝利がなく、ここ3試合は無得点。守りの安定は備わるだけに、リスクを負った攻撃を仕掛けられるかがポイントとなるだろう。群馬は前節、甲府に完敗。6失点を喫した守備を立て直すことができるか。
愛媛vs秋田は唯一、日曜日の開催となる。愛媛は前節、町田に0-5で敗れた。ここ5試合で15失点を喫する守備組織の修正が急務となる。秋田は前節、相模原に勝ち切れなかった。先制しながらも逃げ切れなかっただけに、リード時の試合運びがカギを握りそうだ。
相模原は10戦未勝利と苦しい戦いが続く。それでも前節は7試合ぶりに得点を奪い、連敗を6で止めている。この結果をポジティブに捉え、苦境脱却の糸口としたい。北九州は前節、千葉と引き分け、連敗を3で食い止めた。それでも4試合連続無得点と攻撃面の課題は解消されていない。得点源の髙橋 大悟がチームに勢いをもたらすパフォーマンスを示せるか。
■各試合の見どころをチェック
水戸vs山口
栃木vs町田
千葉vs群馬
相模原vs北九州
松本vs東京V
京都vs長崎
大宮vs山形
金沢vs琉球
磐田vs新潟
岡山vs甲府
愛媛vs秋田