明治安田生命J2リーグは、26、27日に第20節の11試合が開催される。
首位の京都はホームで岡山と対戦する。前節は金沢に競り勝ち、4試合ぶりの勝利。無敗試合を14に伸ばしている。得点力にやや不安を残していたものの、ここ2試合はともに複数得点をマーク。宮吉 拓実に久しぶりにゴールが生まれたのも好材料で、攻撃の迫力をさらに増していきそうな気配だ。対する岡山は2連勝と調子を上げている。前節は上位の琉球に3-0と快勝。好調を維持する上門 知樹を軸とした攻撃で、3試合連続の上位撃破なるか。
2位の磐田は長崎の本拠地に乗り込む。前節は千葉に競り勝ち、6連勝を達成。そのすべてが完封勝利と堅い守りが光る。1点差をモノにする勝負強さも際立ち、今節もしたたかな戦いを演じるだろう。一方の長崎も5連勝と波に乗る。こちらも5試合すべてでクリーンシートを達成。お互いに強度の高い守備が備わるだけに、連勝をかけた上位対決は、1点を争う緊迫した一戦となりそうだ。
3位の新潟はホームに水戸を迎える。前節は秋田を下し、3試合ぶりの勝利を手にした。途中出場から結果を出した本間 至恩が今節も重要な役割を担うだろう。水戸は前節、山形に敗れ、連勝はならなかった。チャンスを作りながらも無得点に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。
琉球はホームで松本と対戦。前節は岡山に完敗を喫した。上位争いに食らいつくためにも、ここが踏ん張りどころ。岡山相手に3失点を喫した守備の修正がテーマとなるだろう。松本は前節終了後に、柴田 峡監督の解任を発表。今節より名波浩新監督の下でリスタートを切る。磐田を昇格に導いた実績を持つ指揮官は、低迷するチームをいかに立て直すのか。その手腕に期待が集まる。
甲府はホームに群馬を迎える。前節は山口と引き分け、4試合勝利なしとなった。持ち前の堅守に隙が生じ、失点が増えているのが気がかりな点。このポイントを修正し、好調を維持する泉澤 仁の決定力にかけたい。群馬は前節町田に敗れ、2試合勝利なしとなった。再び降格圏へと転落したなか、再浮上をかけた巻き返しの一戦となるか。
町田はホームに愛媛を迎える。前節は群馬に1-0で勝利した。しかしホームではなかなか結果を出せず、勝ち負けを繰り返す出入りの激しい戦いが続いている。上位争いに食らいつくためにも、今季二度目の連勝を実現したい。愛媛は前節、北九州を下し、4試合ぶりに勝点3を手にした。好調を維持する藤本 佳希が今節も結果を残せるか。
山形はホームで金沢と対戦。前節は水戸を下して2連勝を達成。ピーター クラモフスキー監督就任後、6戦負けなしとしている。6試合でわずか1失点と強度の高い守備が、今節もカギを握るだろう。金沢は前節京都に競り負け、3連勝はならなかった。立ち上がりの失点で苦しい状況に追い込まれただけに、試合の入りがポイントとなりそうだ。
東京Vは4連勝と上り調子にある。今節はホームで栃木と対戦。3試合連続完封勝利と守りに安定感が生まれており、端戸 仁に今季初ゴールが生まれたのも好材料。攻守両面でいい状態にあるなか、さらなる浮上にも期待がもてそうだ。栃木は前節、長崎に敗れ、4試合勝利なしとなった。この間、わずか1得点の攻撃面にテコ入れが求められるだろう。
北九州はホームに千葉を迎える。2連勝の後に3連敗と、再び調子は下降気味。3試合で7失点を喫する守備を立て直せるか。千葉は3試合勝利がなく、現在は2連敗中。守りの安定は備わるだけに、得点力不足を露呈する攻撃陣が意地を見せたい。
山口はホームで大宮と対戦。前節は甲府と引き分け、5試合勝利なしとなった。終盤の失点が勝ちを逃しただけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。大宮は前節、松本と引き分け、霜田 正浩監督就任後、2試合連続の引き分けに。勝ち切れてはいないものの、ボールを大事にするサッカーを実現しつつある。霜田監督にとっては古巣との対戦となるこの試合。就任後初勝利を手にし、チームに勢いを生み出したい。
秋田vs相模原は昇格チーム同士の対戦に。前者は14位、後者は最下位と苦しい戦いが続いている。とりわけ相模原は9試合勝ちがなく、現在は6連敗中。高木 琢也監督就任後も悪い流れを断ち切れていない。昨季のJ3での対戦では1勝1分と秋田が優位を保ったが、相模原はリベンジを果たし、好転のきっかけを見出せるか。
■各試合の見どころをチェック
長崎vs磐田
秋田vs相模原
東京Vvs栃木
新潟vs水戸
京都vs岡山
琉球vs松本
山形vs金沢
北九州vs千葉
甲府vs群馬
町田vs愛媛
山口vs大宮