2021年6月22日(火) 13:50
監督退任の横浜FMは鳥栖との上位対決に挑む。攻撃陣が好調の神戸は最下位に沈む横浜FCを迎え撃つ【プレビュー:明治安田J1 第19節】
明治安田生命J1リーグは23日に第19節の6試合が開催される。
ACL出場チームのうち、3チームの試合はすでに消化済み。川崎Fは福岡に3-1で勝利し、名古屋は1-0で広島を下した。G大阪は湘南とスコアレスドローに終わっている。札幌vsC大阪は、現時点で開催日が未定となっている。
全38節で争われる今季は、この19節が折り返し地点。チームによって消化試合数が異なるものの、多くのチームは今節でシーズンの半分を終えることとなる。
今節の注目は3位の横浜FMと4位の鳥栖の上位対決だろう。横浜FMは前節の試合(対名古屋)が8月12日に組まれているため、およそ4週間ぶりのリーグ戦となる。直近の17節の試合では清水に2-1で勝利。アンジェ ポステコグルー監督が退任するショッキングな出来事に見舞われたなか、日本代表の試合でインパクトを放ったオナイウ 阿道がチームに勢いをもたらせるか。対する鳥栖は8戦負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。こちらも18節の試合(対G大阪)が4月14日に前倒しで開催されたため、約4週間ぶりの一戦に。得点力に課題を残すなか、しばらくゴールのない林 大地の爆発が待たれる。
5位の神戸はホームに横浜FCを迎える。前節は福岡に競り勝ち、3試合負けなしとした。好調を維持する古橋 亨梧とアンドレス イニエスタのコンビが、今節も攻撃を力強く牽引するはずだ。横浜FCは前節、FC東京に競り負け、3連敗となった。この間、ひとつのゴールも奪えていないだけに、攻撃陣の奮起が求められる。
鹿島は大分の本拠地に乗り込む。前節は仙台と引き分けた。勝利を手にできなかったとはいえ、土壇場の一撃で追いついた勢いがあるだけに、アウェイとはいえアグレッシブな戦いを演じるはずだ。大分は前節、札幌に0-2と完敗。現在、19位と苦しい戦いが続いている。攻撃面に課題を残すなか、長沢 駿以外の得点パターンを確立したいところだ。
浦和は前節、打ち合いの末に湘南に敗れた。キャスパー ユンカーの決定力の高さは驚異的ながら、ビルドアップのミスを突かれて逆転負け。この課題をいかに修正できるかが、今節のテーマとなるだろう。その浦和をホームに迎える柏は7試合勝利がなく、現在は3連敗中。嫌な流れを断ち切るためにも、目に見える結果が欲しいところ。クリスティアーノ、アンジェロッティら外国籍選手の出来が、復調のカギを握る。
徳島はホームでFC東京と対戦。直近の試合では湘南と引き分け、3試合勝利から見放されている。ダニエル ポヤトス監督就任以降、わずか1勝と調子が上がらないなか、この中断期間にどこまで立て直すことができたのか。その手腕に注目が集まる。FC東京は前節、横浜FCを下し、3試合ぶりの白星を手にした。2試合連続無失点と安定感を取り戻しつつあるだけに、今節も強度の高い守備をベースにリズムをつかんでいくだろう。
ホームに清水を迎える仙台は、4試合負けなしと復調の気配を示している。前節は土壇場の失点で勝利を逃しただけに、試合の終わらせ方がテーマとなりそうだ。清水は18節の試合(対川崎F)が7月17日に行われるため、約4週間ぶりのリーグ戦となる。直近の試合では横浜FMに敗戦。なかなか結果を手にできないなか、孤軍奮闘の活躍を見せるチアゴ サンタナにかかる期待は大きい。
■各試合の見どころをチェック
神戸vs横浜FC
仙台vs清水
柏vs浦和
横浜FMvs鳥栖
徳島vsFC東京
大分vs鹿島