2021年5月28日(金) 17:00
3連勝で首位浮上の京都は、同じく3連勝と好調の甲府と激突。新潟vs琉球の上位対決も見逃せない好カードに【プレビュー:明治安田J2 第16節】
明治安田生命J2リーグは29、30日に第16節の11試合が開催される。
前節、新潟との上位対決を制し首位に浮上した京都は、ホームで甲府と対戦。10試合負けなしで、現在3連勝中のチームには自信と勢いが備わっている。4試合連続無失点を実現する強度の高い守備が今節もカギを握るだろう。一方の甲府も5戦負けなしで、同じく3連勝中。5位に順位を上げており、上位陣の背中をはっきりと捉えている。こちらも3戦連続無失点と堅守が際立つ。首位撃破を実現し、さらなる浮上なるか。
新潟vs琉球の2位と3位の直接対決も見逃せない。新潟は前節京都に敗れ、2連敗。今節が正念場の一戦となる。ここ3試合でわずか1ゴールと持ち前の得点力を発揮できていないだけに、攻撃に勢いを生み出せるかが重要なテーマとなる。対する琉球も前節山形に敗れ、6試合ぶりの黒星を喫した。こちらは失点が増えているのが気がかりな点。新潟の攻撃を耐え凌ぎ、素早い切り替えからゴールに迫りたい。
4位の磐田はホームに金沢を迎える。前節は東京Vに快勝を収め、2連勝を達成した。課題の守備に安定感が生まれてきたのは好材料。4試合ゴールのないルキアンに当たりが戻れば、さらに勢いに乗っていきそうだ。対する金沢は6試合勝利から遠ざかる。前節は終了間際の失点で、群馬に勝ち切れなかった。目に見える結果を手にし、自信を取り戻したい。
町田はホームに北九州を迎える。4試合負けなしながら、前節は千葉に勝ち切れなかった。先制しながらも追いつかれる試合が目立つだけに、リード時の試合運びがカギを握るだろう。北九州は前節、大宮に快勝を収め、連敗を2で食い止めた。途中出場から結果を出した佐藤 亮が今節もチームに勢いをもたらせるか。
長崎はホームで山口と対戦。前節は岡山に競り勝ち、松田 浩監督就任後、3戦負けなしとしている。守備の強度が高まっているだけに、今節も安定した試合運びを見せるだろう。山口は前節、秋田と引き分け、3連勝はならなかった。ボール支配率の高い試合を続けるなか、課題は決定力。小松 蓮と高井 和馬の2トップにかかる期待は大きい。
山形はホームに相模原を迎える。ピーター クラモフスキー監督就任後に2連勝と、上昇基調を描いている。ともに完封勝利と安定した守備に加え、攻撃面も良化しており、さらなる浮上も狙えるだろう。相模原は5試合勝ちがなく、最下位に沈む。中2日での試合となる今節は、総力戦が求められる。藤本 淳吾ら経験豊富なタレントが、悪い流れを断ち切るパフォーマンスを示せるか。
東京Vはホームで秋田と対戦。前節は磐田に敗れ、連勝はならなかった。チャンスを作りながらも決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せられるか。秋田は前節、山口と引き分け3試合勝利なしとなった。堅い守備は備わるだけに、いかに得点を奪えるか。相手のラインの裏を素早く突く攻撃に活路を見出したい。
松本はホームに岡山を迎える。前節は栃木に0-3と完敗。3点を奪われた守備の修正はもちろん、3試合連続無得点の攻撃面にもテコ入れを図りたい。岡山も4戦未勝利と元気がない。こちらもテーマは得点力。同じ課題を抱えるチーム同士の対戦だけに、先制点の重みがぐっと高まる一戦となりそうだ。
愛媛はホームで水戸と対戦。前節は相模原に勝利し、6試合ぶりに勝点3を手にした。決勝ゴールを奪った藤本 佳希が今節もチームを救う活躍を見せられるか。水戸は前節甲府に敗れ、2連敗となった。ここ3試合でわずかに1得点と持ち前の攻撃力に陰りが見える。山根 永遠、安藤 瑞季ら若きアタッカー陣の爆発が待たれる。
群馬はホームに栃木を迎える。前節は金沢と引き分け、6試合勝利なしとなった。それでも終了間際に追いついた粘りは今後につながるもので、北関東のライバル対決を制し、好転のきっかけを見出したい。一方の栃木は前節、松本を下して、9試合ぶりの勝利を手にした。2ゴールを奪い、クリーンシートにも貢献したCBの柳 育崇が注目選手となる。
大宮は前節終了後に、岩瀬 健監督を解任。今節はクラブのトータルアドバイザーを務める佐々木 則夫氏が暫定的に指揮を執る。なでしこジャパンを世界一に導いた同氏が、低迷するチームにいかに刺激を与えていくのか。その手腕に注目が集まる。対戦相手の千葉は4戦負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。3試合連続ゴール中の見木 友哉がチームに勝点3をもたらすパフォーマンスを示せるか。
■各試合の見どころをチェック
群馬vs栃木
大宮vs千葉
長崎vs山口
東京Vvs秋田
磐田vs金沢
松本vs岡山
山形vs相模原
新潟vs琉球
京都vs甲府
町田vs北九州
愛媛vs水戸