2021年4月24日(土) 11:30
無敗を維持する新潟は、新監督の下で復調した愛媛と激突。監督交代の山形は4連勝中の磐田を止められるか【プレビュー:明治安田J2 第10節】
明治安田生命J2リーグは24、25日に第10節の11試合が行われる。
無敗で首位を走る新潟は、アウェイで愛媛と対戦。前節は栃木と2-2で引き分けた。ひやりとさせられたものの、土壇場で追いつく勝負強さを披露。鮮やかな一撃を叩き込んだ矢村 健が今節も輝きを放てるか。対する愛媛は松本に快勝を収め、2連勝を達成。監督交代後、着実にチーム状態は高まっている。この勢いを保ち、首位チーム撃破を狙う。
琉球はホームで甲府と対戦。前節は町田に敗れ、今季初黒星を喫した。安定していた守備がまさかの3失点。相手のプレスにも苦しみ、ボールを上手く回せなかった。ショッキングな敗戦となったが、中3日でチームを立て直すことができるか。樋口 靖洋監督の手腕に注目が集まる。対する甲府は前節、相模原を下し、5試合ぶりの勝利を手にした。ここ2試合で3得点と好調の長谷川 元希が今節も重要な役割を担いそうだ。
4連勝で3位に浮上した京都は、山口の本拠地に乗り込む。前節は東京Vに2-0と快勝。3試合連続ゴール中のピーター ウタカが今節も爆発するか。山口は前節、北九州と引き分け、2試合負けなしとしている。連続無失点の安定した守備を保ち、京都の攻撃に対抗したい。
同じく4連勝の磐田はアウェイで山形と対戦。新潟に次ぐリーグ2位の19得点をマークする攻撃スタイルが機能する。5試合連続ゴール中のルキアンと、ここまで5得点を挙げる山田 大記の強力な攻撃陣が今節もチームに勢いをもたらすはずだ。対する山形は、前節終了後に石丸 清隆監督の解任を発表。今節は佐藤 尽コーチが暫定的に指揮を執る。7戦未勝利と苦しい戦いが続くなか、監督交代の決断が吉と出るか。上位撃破を実現し、復調のきっかけを見出したい。
5位の金沢はホームに栃木を迎える。前節は秋田に競り勝ち、連敗を2でストップ。悪い流れを断ち切っている。決勝ゴールを奪った大黒柱の藤村 慶太が今節も大仕事をやってのけるか。栃木は前節、新潟を追い詰めながらも、終了間際に失点し、勝ち切れなかった。それでも6試合負けなしと安定した戦いを続けている。5試合ぶりにゴールを奪った森 俊貴に今節も期待がかかる。
町田は2連勝で7位に浮上。今節はアウェイで大宮と対戦する。琉球に初黒星をつけるなど勢いに乗っており、強烈なプレスからの鋭いアタックで3連勝を狙う。大宮は前節、磐田に敗れ、4試合勝利なしとなった。終盤の連続失点で逆転負けを喫しただけに、リード時の試合運びがテーマとなるだろう。
長崎はホームに東京Vを迎える。前節は山形に快勝を収め、ここ4試合で3勝と復調しつつある。状態を上げてきたエジガル ジュニオのパフォーマンスが今節もカギを握るだろう。東京Vは前節、京都に敗れ、2連敗となった。ここ2試合はともに無得点。エースの小池 純輝が流れを変えるゴールを決められるか。
秋田はホームに水戸を迎える。前節は金沢に競り負け、これで4試合勝利なしとなった。開幕当初の勢いに陰りが見えるなか、求められるのはやはり得点力。前節、開幕戦以来となるゴールを奪った齋藤 恵太に期待がかかる。水戸は前節千葉に敗れ、ここ4試合で3敗と負けが混み始めている。相手の対応に苦しむなか、それを上回る攻撃力を示すことができるか。秋葉 忠宏監督の手腕が問われてきそうだ。
その水戸を下した千葉は、ホームで相模原と対戦。3戦負けなしとし、いずれも無失点と堅守を実現している。今節も強度の高い守備を保ち、スピーディな切り替えから相手のゴールへと迫りたい。相模原は5試合勝利がなく、前節も甲府に0-2と完敗を喫した。得点力不足に加え、失点も増えつつある。攻守両面に不安を抱えるなか、チーム一丸となった戦いでこの苦境を乗り切りたい。
岡山は4戦勝利がなく、15位に沈む。ここまでわずか6得点と決定力不足を露呈しており、この課題の解消こそが復調のカギとなる。対戦相手の北九州も4試合勝利がない。それでも前節は山口とスコアレスドローを演じ、京都戦の大敗から修正した姿を見せた。もっともこちらも得点力不足が課題に。新たなエースとして存在感を放ち始めた富山 貴光にかかる期待は大きい。
松本は前節、愛媛に敗れ、ついに最下位に転落した。ここ3試合勝利がなく、この間10失点と守備面に課題を抱える。まずは組織的な守備を取り戻し、好転のきっかけを見出したい。対する群馬は前節、岡山に競り勝ち、連敗を2で食い止めた。身体を張った守備で無失点に抑えた粘り強さを、今節の戦いにもつなげたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
愛媛vs新潟
秋田vs水戸
山形vs磐田
大宮vs町田
千葉vs相模原
松本vs群馬
金沢vs栃木
岡山vs北九州
山口vs京都
長崎vs東京V
琉球vs甲府