明治安田生命Ｊ２リーグは21日に第9節の11試合が開催される。前節から中2日、3日で行われるだけに、各チームともに様々な戦略を駆使して今節の戦いに挑むだろう。
無敗で首位を走る新潟は、栃木の本拠地に乗り込む。前節は金沢に1-0で競り勝った。リーグ最多22得点を記録する一方、ここ2試合はいずれもクリーンシートと守備の安定感も高まっている。攻守両面で良い状態にあるなか、今節も相手を押し込む戦いを実現するはずだ。対する栃木も5試合負けがない。もっともここ2試合は勝ち切れておらず、攻撃面に勢いをもたらせるかがテーマとなる。
新潟と同じく無敗を続ける琉球は、アウェイで町田と対戦。前節は東京Ｖに2-0と快勝。3連続無失点と安定した戦いを続けている。今節も強度の高い守備を保ち、スピーディな攻撃に活路を見出していくだろう。町田は前節、長崎を撃破し、連敗を2で食い止めた。2ゴールを奪った吉尾 海夏が今節も輝きを放てるか。
3連勝で3位に浮上した京都は、アウェイで東京Ｖと対戦。前節は北九州を相手に6ゴールを奪っている。ハットトリックを達成したピーター ウタカが今節も重要な役割を担うだろう。対する東京Ｖは前節、琉球に敗れ、3連勝はならなかった。その試合で退場となった佐藤 優平が不在となるなか、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。
磐田はホームに大宮を迎える。前節は相模原に2-1と競り勝ち、3連勝を達成。4位に順位を上げている。ここ4試合で5得点とゴール量産中のルキアンが、今節も攻撃のカギを握るだろう。大宮は前節、愛媛に0-1と敗戦。3試合連続無得点の攻撃陣の奮起が求められる。
金沢はホームに秋田を迎える。2連敗と調子を落とすなか、上位陣に食らいつくためにも、ここが踏ん張りどころとなる。守備の安定は保たれているだけに、丹羽 詩温と瀬沼 優司の2トップに大きな期待がかかる。秋田は3戦未勝利と調子が下降気味。こちらも持ち前の堅守は健在ながら、得点力に課題を残す。鋭いサイド攻撃から好機を築いていきたい。
水戸はホームで千葉と対戦。前節は岡山に逆転勝利を収め、連敗を2で食い止めた。エースの中山 仁斗を中心とした攻撃に再び迫力が生まれており、今節もアグレッシブな戦いを披露するはずだ。一方の千葉は2試合負けなしと調子を取り戻しつつある。2試合連続無失点の安定した守備を保ち、水戸の攻撃スタイルに対抗したい。
甲府はホームに相模原を迎える。4試合勝ちがなく、前節も松本に勝ち切れなかった。2点のリードを守り切れなかった守備に修正が求められるだろう。相模原は前節から中2日での一戦となる。その試合では磐田に1-2と惜敗。こちらも4試合勝利がない状況をいかに立て直していくのか。メンバー構成も含め、三浦 文丈監督の手腕が問われてきそうだ。
山形は6試合勝利から見放され、17位に沈む。今節はホームで長崎と対戦。4試合連続無得点と元気のない攻撃陣の爆発が待たれる。長崎は前節、町田に敗れ3連勝はならなかった。3失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなる。
群馬はホームで岡山と対戦する。前節は山口に敗れ、2連敗となった。課題の得点力不足をいかに解消していくのか。大前 元紀ら前線のタレントの奮起が求められる。対する岡山も3試合勝利がない。得点は奪えているだけに、複数失点が続く守備を上手く立て直したい。
北九州は前節、京都に敗れ、6試合ぶりの黒星となった。6失点と大量失点を喫しただけに、メンバーを入れ替えてこの試合に臨む可能性もあるだろう。一方の山口は前節、群馬に競り勝ち、今季2勝目を手にした。決勝ゴールを決めた浮田 健誠が今節も大仕事をやってのけるか。
愛媛は前節、大宮を下し、待望の今季初勝利を挙げた。實好 礼忠監督就任後、2試合負けなしと着実に調子は上向きつつある。この良い流れを保ち、ホーム初勝利を狙う。対戦相手の松本は、前節甲府と引き分け、2試合勝利がない。ここ2試合で7失点の守備に不安を抱える一方、前節は鈴木 国友がハットトリックを達成。好調を維持するアタッカーが、チームに勢いをもたらせるか。
■各試合の見どころをチェック
東京Ｖvs京都
山形vs長崎
水戸vs千葉
栃木vs新潟
群馬vs岡山
町田vs琉球
甲府vs相模原
金沢vs秋田
磐田vs大宮
愛媛vs松本
北九州vs山口
