2021年3月1日(月) 15:15
リーグに続き、伝統のカップ戦もスタート!前回王者のFC東京は7年ぶりの参戦となる徳島を迎え撃つ【プレビュー:ルヴァンカップ GS 第1節】
先週末に明治安田生命J1リーグが開幕したが、3月2日にはJリーグYBCルヴァンカップの戦いもスタートする。グループステージに参戦するのは、ACLに出場する4チーム(川崎F、G大阪、名古屋、C大阪)を除いた16チーム。4グループに分かれ、各グループで2回戦総当たり(ホーム&アウェイ方式)のリーグ戦を行い、各グループ上位2チームがプレーオフステージに進出する。
プレーオフステージは、グループステージを勝ち上がった8チームにより、ホーム&アウェイ方式の2試合を行い、勝者4チームがプライムステージへと進む。プライムステージではACL組の4チームを加えた8チームでホーム&アウェイ方式のトーナメント戦を行い(決勝は1試合のみ)、優勝チームを決めることとなる。
Aグループには、昇格した福岡が組み込まれた。第1節では札幌と対戦。リーグ開幕戦では対照的な結果となった両者だが、その試合のピッチに立てなかった選手たちがチャンスを掴むはずで、気持ちを新たにこの試合に臨むだろう。
リーグ開幕戦で清水に逆転負けを喫した鹿島は、ホームで鳥栖と対戦。隙を見せた守備組織の修正が重要なテーマとなりそうだ。鳥栖は中野 伸哉をはじめポテンシャルを秘めたタレントが揃う。フレッシュな陣容で、“常勝軍団”撃破を狙う。
Bグループでは前回王者のFC東京が、昇格チームの徳島を迎え撃つ。連覇に向けて重要な初戦となるなか、リーグ開幕戦でベンチ入りを経験したルーキーの蓮川 壮大らにチャンスが与えられそうだ。一方の徳島は7年ぶりのルヴァンカップ参戦となる。監督不在の戦いを余儀なくされるなか、藤田 譲瑠チマら若い力に期待がかかる。
もう一つの試合では大分と神戸が激突。主力が入れ替わった大分は、新たなタレントの台頭を促すためにも、このルヴァンカップは重要な位置づけとなる。神戸は先週末のリーグ開幕戦でG大阪に勝利し、良い状態でこの試合を迎える。いきなり結果を出した古橋 亨梧のほか、ドウグラス、藤本 憲明ら前線の選手のパフォーマンスが試合の行方を左右しそうだ。
Cグループでは湘南と浦和が対戦する。湘南はリーグ開幕戦で鳥栖に惜敗。課題を残した攻撃面にテコ入れをはかりたいところだ。対する浦和はリカルド ロドリゲス監督の新たなスタイルが早くも浸透している様子。プレシーズンから好調を維持する武田 英寿や新加入の田中 達也らが出場チャンスを掴みそうだ。
柏と横浜FCは、リーグ開幕戦でともに完敗を喫しただけに、巻き返しの一戦となる。柏は退場者を出した影響もあり攻撃の形を上手く作れなかった。ドリブルで局面を打開できるイッペイ シノヅカに期待がかかる。横浜FCは5失点を喫した守備が課題に。古巣相手の一戦となる下平 隆宏監督の手腕が試されそうだ。
Dグループでは、横浜FMvs仙台のカードが行われる。横浜FMはリーグ開幕戦で川崎Fに完敗。持ち前の攻撃力を示すことができなかった。その試合で可能性を見せた高卒ルーキーの樺山 諒乃介が注目選手となるだろう。対する仙台は数的不利に陥りながらも広島と引き分けた。隙を見せない守備が機能しており、この試合でも守りからリズムをつかんでいきそうだ。
その仙台に勝ち切れなかった広島は、清水をホームに迎える。大卒ルーキーの藤井 智也や19歳の鮎川 峻ら若きアタッカーがチームに勢いをもたらせるか。一方の清水は鹿島に逆転勝利を収め勢いに乗る。ロティーナ新監督の下で組織的なチームへと変貌をとげるなか、この試合でも規律を保ち、相手に隙を与えない戦いを実現するはずだ。
■各試合の見どころをチェック
・Aグループ
福岡vs札幌
鹿島vs鳥栖
・Bグループ
大分vs神戸
FC東京vs徳島
・Cグループ
湘南vs浦和
柏vs横浜FC
・Dグループ
横浜FMvs仙台
広島vs清水