2021年2月25日(木) 12:15
2021シーズンが開幕!王者・川崎Fは横浜FMと激突。昨季2位のG大阪は神戸との“阪神ダービー”に挑む【プレビュー:明治安田J1 第1節】
2021年の明治安田生命J1リーグが26日に開幕する。昨季は川崎Fが記録的な強さを見せて優勝を成し遂げたが、今季はどのチームが主役となるのか。川崎Fの連覇なるか、それとも他チームが意地を見せるのか。興味の尽きないシーズンが、いよいよスタートする。
王者川崎Fは26日のオープニングマッチに登場。対するは2年前の優勝チームである横浜FMだ。ともに攻撃スタイルを標榜するだけに、多くのゴールが生まれるエキサイティングな展開に期待が持てる。川崎Fは先週末のFUJI XEROX SUPER CUPでも2ゴールを奪った三笘 薫が注目選手に。一方の横浜FMは、エリキ、ジュニオール サントスの得点源が抜けたなかで、仲川 輝人、オナイウ 阿道らの決定力に期待がかかる。
神戸vsG大阪の“阪神ダービー”も、開幕戦の注目カードとなる。神戸はアンドレス イニエスタが負傷で間に合わないものの、山口 蛍、酒井 高徳ら経験豊富なタレントが揃う。東京Vから加入した井上 潮音がキープレーヤーとなりそうだ。一方のG大阪はFUJI XEROX SUPER CUPで川崎Fに敗れたものの、課題の攻撃面に迫力が生まれている。レアンドロ ペレイラ、チアゴ アウベスと、こちらも新加入選手の出来が勝敗を分けるポイントとなりそうだ。
リカルド ロドリゲス監督を招聘した浦和は、ホームでFC東京と対戦。新たなスタイルの早期確立が求められるなか、武田 英寿ら若きタレントの躍動が期待される。一方のFC東京は4年目を迎える長谷川監督の下で、悲願のリーグ制覇を狙う。スタイルはすでに確立されており、今季も強力3トップを軸とした鋭いカウンターが大きな武器となるはずだ。
レヴィー クルピ体制となったC大阪は、ホームで柏と対戦。堅守のチームから攻撃スタイルを標榜する指揮官に変わったことで、どのような影響が生まれるのか。マテイ ヨニッチらが抜けた最終ラインに不安も、清武 弘嗣を軸とした攻撃には迫力が生まれていきそうだ。一方の柏は、昨季のMVPと得点王に輝いたオルンガが移籍。この大黒柱の穴を埋めることが今季の継続的なテーマとなる。江坂 任、呉屋 大翔ら前線の連動性が昨季以上に求められてくるだろう。
札幌はホームで横浜FCと対戦。昨季にベースを築いたマンツーマン戦術が今季も採用されるはず。90分を通したハードワークが求められるなか、2年目の田中 駿汰、高嶺 朋樹らのさらなる飛躍が期待される。一方の横浜FCは、斉藤 光毅ら若手がチームを離れた一方で、渡邉 千真、伊藤 翔ら経験豊富なベテランを補強。彼らが額面通りの働きを示せれば、安定した戦いを実現できるはずだ。
鹿島はホームで清水と対戦。ザーゴ体制2年目を迎え、スタイルは十分に浸透する。エヴェラウドと上田 綺世の強力2トップが、今季の生命線となるだろう。対する清水はロティーナ監督を招聘し、権田 修一ら実力者を数多く補強。チームが大きく生まれ変わったなか、果たしてどのような戦いを見せるのか。注目の開幕戦となる。
広島は4年目を迎える城福 浩監督の下で、継続路線で今季に挑む。システムを4-2-3-1に変更し、攻撃面にテコ入れを図った。新戦力のジュニオール サントスの出来が、大きなカギを握りそうだ。対する仙台は8年ぶりに復帰した手倉森 誠監督の手腕が注目ポイントに。マルティノス、皆川 佑介ら新戦力のパフォーマンスも、勝敗を左右するファクターとなる。
湘南vs鳥栖は、昨季苦しんだチーム同士の対戦に。ともに主力が移籍し、多くの新戦力を獲得。監督は代わらず、スタイルは継続されるだけに、新たなタレントの早期フィットが躍進のカギとなるだろう。
J2から昇格した徳島は、大分の本拠地に乗り込む。リカルド ロドリゲス監督が退任し、ダニエル ポヤトス監督が就任するも、入国制限により来日できず。指揮官不在のまま新シーズンに臨むこととなった。大きな不安がある一方で、昨季のメンバーはほぼ残留。昨季の戦いをベースにまずは、初陣に臨む。大分は選手が入れ替わった最終ラインに不安を残す。坂 圭祐を軸とした守備組織を、早い段階で確立したいところだ。
もうひとつの昇格チームである福岡は、ホームで名古屋と対戦。外国籍選手を中心に補強を進め、最終ラインには奈良 竜樹も獲得。戦力アップを実現し、5年ぶりのJ1の舞台に挑む。対する名古屋も大型補強に成功。柿谷 曜一朗、齋藤 学らを迎え入れ、リーグ屈指のタレントを手にしている。堅い守りは備わるだけに攻撃力のアップを実現できれば、昨季以上の結果を手にできるはずだ。
■各試合の見どころをチェック
川崎Fvs横浜FM
札幌vs横浜FC
浦和vsFC東京
広島vs仙台
大分vs徳島
鹿島vs清水
湘南vs鳥栖
C大阪vs柏
神戸vsG大阪
福岡vs名古屋