ACL出場を目指す名古屋は、横浜FCを迎え撃つ。名古屋を勝点1差で追うＣ大阪は4連勝をかけて柏と激突【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第32節】

明治安田生命Ｊ１リーグは、12日に第32節の6試合が開催される。

3位の名古屋はホームに横浜FCを迎える。前節は柏を下し、4試合負けなしとした。4試合でわずか1失点と守備の安定が光る。攻撃面に課題を残すなか、今節も堅い守りをベースに、試合の流れを掴んでいくはずだ。対する横浜FCは4試合勝利がなく、前節は鳥栖に勝ち切れなかった。得点力不足もさることながら、失点が続く守備の修正が求められそうだ。

名古屋を勝点1差で追うＣ大阪は、ホームに柏を迎える。3連勝と勢いに乗っており、前節も札幌を3-1と撃破した。好調を維持する清武 弘嗣がACL出場を目指すチームに勢いをもたらしている。柏は中2日での一戦となる。水曜日の試合では終盤に追いつかれ、大分と引き分けた。ACL出場の可能性は潰えたが、ひとつでも上の順位を目指し、攻撃的な戦いを展開するはずだ。

5位の鹿島はホームに清水を迎える。わずかにACL出場の可能性を残しているが、今節勝利を収めても、名古屋が勝点3を加えれば、可能性が潰える苦しい状況だ。直近の試合では浦和に4-0と快勝。残り2試合での連勝が至上命令となるなか、好調を維持する上田 綺世にかかる期待は大きい。対する清水は前節、川崎Ｆと引き分けた。今季王者を最後まで追いつめた戦いは前向きなものだろう。こちらは2試合連続ゴール中のカルリーニョス ジュニオが注目選手となる。

その川崎Ｆは、アウェイで鳥栖と対戦。優勝決定後の初試合は勝ち切れなかったが、終盤に追いついた粘り強さはさすがだった。今節も攻撃力を前面に押し出した王者らしい戦いを実現できるか。対する鳥栖は前節、横浜FCと引き分け、3試合勝利なしとなった。守備の安定は備わるだけに、川崎Ｆの攻撃をゼロで凌いだ今季開幕戦のようにしぶとく対応し、一瞬の隙を突く戦いに勝機を見出したい。

浦和はホームで湘南と対戦。直近の試合では鹿島に完敗。4失点を喫した守備の修正が最重要テーマとなる。対する湘南は4試合勝利がなく、前節はＧ大阪に競り負けた。こちらは複数得点を奪えない攻撃陣が意地を見せられるか。

水曜日に柏と対戦した大分は、中2日で札幌との試合に臨む。柏戦では終盤に追いつき、勝点1を手に入れた。もっともここ4試合は勝ちがない。4試合でわずか1得点の攻撃面にテコ入れを図りたい。札幌も2試合勝利がない。ジェイが調子を上げてきたのは好材料だが、2試合で5失点の守備を修正できるか。

なおACL出場組の今節の試合はすでに消化されている。アウェイで広島と対戦した横浜FMは、レアンドロ ペレイラにゴールを奪われるなど3失点し、1-3で完敗。神戸は27分に失った1点を取り返せずに、0-1でＧ大阪に敗れている。FC東京はレアンドロと髙萩 洋次郎のゴールで2-1とリードしたが、終了間際に同点弾を許し、2-2で仙台と引き分けた。

また12日には、第31節のFC東京vs広島の開催も予定されている。

■各試合の見どころをチェック
名古屋vs横浜FC
Ｃ大阪vs柏
鳥栖vs川崎Ｆ
大分vs札幌
鹿島vs清水
浦和vs湘南