2020年11月26日(木) 18:00
熾烈を極める昇格争いもいよいよ佳境! 昇格圏内に浮上した相模原は、勝点3差に迫る鳥取との大一番に挑む【プレビュー:明治安田J3 第30節】
今季の明治安田生命J3リーグも残すところ5試合となり、残り1枠となった昇格争いはいよいよ佳境を迎えている。
今節最大の注目試合は、2位の相模原と6位の鳥取の直接対決だろう。両者の勝点差はわずかに3で、この試合の結果次第では立場が入れ替わる可能性もある。相模原は前節、鹿児島に競り勝ち、14試合負けなしとした。この間8失点と、なにより堅い守りが光る。一方の鳥取は前節、八戸に競り負け、連勝が3でストップした。それでも今季限りで引退を表明しているフェルナンジーニョがゴールを決めたのはポジティブな材料だ。前回対戦では相模原が1-0で勝利したが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
3位の長野と7位の今治も注目の一戦だ。相模原を1ポイント差で追う3位の長野は、前節、沼津に競り負け2連敗となった。2試合無得点の攻撃陣が意地を見せたいところ。今治も2位の相模原とは勝点4差で、昇格の可能性を残す。前節は福島に敗れ、6試合ぶりの黒星を喫した。終了間際の失点で敗れただけに、最後まで強度の高い守備を保てるかがポイントとなりそうだ。
2位に勝点1差で4位の岐阜は、讃岐の本拠地に乗り込む。前節は藤枝に競り勝ち、2連勝を達成した。ともに結果を出した川西 翔太と富樫 佑太に今節も期待がかかる。一方の讃岐も、前節はYS横浜に勝利した。守備の安定は備わるだけに、岐阜の攻撃を粘り強く凌ぎ、一発のチャンスにかけたい。
5位の熊本は正念場を迎えている。2位との差は3ポイントながら、ここ5試合勝利から見放されている。今節の相手は、すでに優勝を決めている秋田。前節に富山に敗れ、無敗記録がストップしたが、安定した守備が保たれるチームだ。熊本とすれば持ち前の攻撃力を示し、秋田の堅守をいかに打ち破れるか。エースの谷口 海斗にかかる期待は大きい。
富山はホームにC大23を迎える。前節は秋田に初黒星をつけ、2連勝と勢いに乗る。値千金の決勝ゴールを奪った平松 宗が今節もカギを握りそうだ。対するC大23は5試合勝利がなく、最下位から抜け出せていない。それでも前節は上位の熊本と1-1で引き分けた。こちらは同点弾を決めた新保 海鈴が注目選手となる。
鹿児島はアウェイで岩手と対戦。前節は相模原に競り負け、9位に後退。1年でのJ2復帰は困難な状況となった。失点が続く守備組織に修正が求められるだろう。岩手は前節、G大23に競り勝ち、4試合ぶりに勝点3を手にした。得点力に課題を残すなか、モレラト、ブレンネルの外国籍コンビの爆発が待たれる。
福島はホームに沼津を迎える。前節は今治に競り勝ち、これで4試合負けなしとした。田村 亮介、イスマイラ、トカチの3人が好調を維持しており、今節もこの前線トリオが重要な役割を担うだろう。対する沼津も前節、長野を下し、状態は悪くない。守備の安定に加え、染矢 一樹が調子を上げてきたのも好材料。このナンバー10が今節も大仕事をやってのけるか。
藤枝はホームでG大23と対戦。前節は岐阜に敗れ、5試合ぶりの黒星を喫した。得点は奪えているだけに守備陣が意地を見せられるか。G大23は8試合勝利がなく、現在は2連敗中。こちらは2試合連続無得点の攻撃面に修正を図りたい。
八戸はホームでYS横浜と対戦する。前節は鳥取を下し、6試合ぶりに勝利を手にした。その試合で決勝点を決めながら、今季限りでの現役引退を表明した須藤 貴郁が、今節も輝きを放てるか。一方のYS横浜は13試合勝利なし。前節も讃岐に敗れ、好転のきっかけを見出せなかった。今節は10番を背負う柳 雄太郎が出場停止となるなか、代わってピッチに立つ選手が意地を見せられるか。
■各試合の見どころをチェック
藤枝vsG大23
讃岐vs岐阜
相模原vs鳥取
八戸vsYS横浜
岩手vs鹿児島
福島vs沼津
長野vs今治
富山vsC大23
熊本vs秋田