2020年11月6日(金) 18:15
熾烈を極める昇格レースの行方は?鹿児島の本拠地に乗り込む熊本は2位の座を守れるか。5位の岐阜は正念場の一戦に【プレビュー:明治安田J3 第26節】
明治安田生命J3リーグは7日、8日に第26節の9試合が開催される。
開幕から25試合無敗を続ける秋田は、アウェイで長野と対戦。前節は讃岐に5-0と快勝を収めた。堅守に加え、攻撃力も高まっており、勢いをさらに加速させていきそうな気配だ。対する長野は2位の熊本に勝点1差で3位につけており、昇格に向けて重要な一戦を迎える。前節はC大23を下し、連敗を2で食い止めた。無敗のチームに土をつけ、昇格レースが佳境となるシーズン終盤に弾みをつけられるか。
熊本は鹿児島の本拠地に乗り込む。前節は八戸と引き分け、3位以下を突き放せなかった。得点ランクのトップに立つ谷口 海斗の出来が、今節もカギを握るだろう。鹿児島は4試合勝利がなく、現在は3連敗中。4試合でひとつもゴールがなく、攻撃陣の奮起が何より求められる。
熊本を2ポイント差で追う4位の相模原は、アウェイで福島と対戦。10試合負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。前節は終了間際に追いつかれただけに、試合の終わらせ方がポイントとなりそうだ。福島は前節、岩手に敗れ、2試合勝利がない。スーパーサブとして存在感を高めるルーキーの橋本 陸が注目選手となる。
5位の岐阜はホームに富山を迎える。2位の熊本とは4ポイント差ながら、直近2試合は勝ち切れておらず、ここが正念場となる。前節、今季初ゴールを決めた前田 遼一がチームに勢いをもたらせるか。対する富山は3連勝と調子を上げてきた。いずれも完封勝利と、堅い守りが光る。攻撃面も良化しており、前回対戦で敗れた相手にリベンジを果たし、4連勝を狙う。
2連勝で6位に浮上した今治は、アウェイで藤枝と対戦。堅守に加え、得点も奪えるようになってきた。2試合連続ゴール中の玉城 峻吾が今節も重要な役割を担いそうだ。藤枝は8戦未勝利と苦戦が続く。それでも前節は上位の相模原とドロー。終了間際に追いついた粘り強さをこの試合でも示したい。
鳥取はホームにYS横浜を迎える。前節は沼津と引き分け、2試合勝利なし。失点が続く守備面を、上手く立て直したいところだ。対するYS横浜は9試合勝利から見放されている。前節は先制しながらも追いつかれ、岐阜と引き分けた。得点力不足の課題が解消されつつあるなか、勝利を手にするためにはあと一押しが求められるだろう。
岩手はホームで八戸と対戦。前節は福島に競り勝つなど、ここ5試合で3勝と上昇基調にある。2試合連続複数得点と攻撃に勢いが生まれてきており、調子を上げてきたモレラトに期待がかかる。一方の八戸は前節、熊本と2-2の引き分けに終わった。とはいえ上位相手に終盤に追いついたのは、自信につながるはず。その試合で先制ゴールを決めた安藤 翼にかかる期待は大きい。
G大23は4戦未勝利と調子が下降気味。今節はホームに讃岐を迎える。ここ2試合はいずれも無得点と、攻撃陣に元気がない。開幕戦で勝利を収めた相手を再び撃破し、勢いを取り戻したいところだ。讃岐は5戦負けなしと復調の気配を見せていたが、前節は秋田に大敗を喫した。5点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなるだろう。
C大23はホームで沼津と対戦。前節は長野に敗れ、4試合ぶりに黒星を喫した。得点は奪えてきているだけに、粘り強い守備を実現し、最下位から抜け出したい。沼津は5試合勝利がなく、この間にわずか1得点。前節ゴールを決めた今村 優介に大きな期待がかかる。
■各試合の見どころをチェック
鹿児島vs熊本
岩手vs八戸
福島vs相模原
藤枝vs今治
鳥取vsYS横浜
長野vs秋田
岐阜vs富山
G大23vs讃岐
C大23vs沼津