2020年11月6日(金) 16:50
上位2チームはともに難敵と激突。新潟vs北九州は昇格レース生き残りをかけたサバイバルマッチに【プレビュー:明治安田J2 第32節】
明治安田生命J2リーグは、7日、8日に第32節の11試合が行われる。
首位に立つ徳島は、東京Vの本拠地に乗り込む。前節は好調の磐田を3-1と撃破し、勢いをさらに加速させている。2ゴールを奪った垣田 裕暉が今節も爆発するか。対する東京Vは5試合勝利がない。ここ2試合はともに追いつかれての引き分けと、リード時の試合運びに課題を残す。終盤の戦い方がカギを握りそうだ。
徳島と同勝点で2位につける福岡は、ホームに松本を迎える。前節は1-0とらしい展開で、水戸に勝利を収めている。今節も堅い守りを軸に手堅く試合を進めていくだろう。松本は4戦負けなしと調子を上げている。とはいえ前節は押し込みながらも決め手を欠き、栃木とスコアレスドローに終わっただけに、攻撃陣の奮起が求められてきそうだ。
3位の長崎はアウェイで群馬と対戦。前節は町田に快勝を収め、これで5試合負けなしとしている。ここ2試合で7得点と攻撃が迫力を増しており、今節もアグレッシブなスタイルを保ち、3連勝を狙う。群馬は3試合勝利がなく、再び調子が下降気味。失点が増えているだけに、守備の修正がテーマとなるだろう。
4位の北九州はアウェイで5位の新潟と対戦。わずかに可能性を残す昇格争いに踏みとどまるためにも、両チームともに勝利が求められる戦いとなる。北九州は前節、大宮に敗れ連勝はならず。一方の新潟は5試合負けなしと、安定した戦いを続ける。前回対戦では北九州が2-1で競り勝ったが、シーズン終盤に訪れた重要な一戦で、勝利を手にするのは果たしてどちらのチームか。
甲府はアウェイで大宮と対戦。3試合負けがなく、前節は琉球に1-0で競り勝った。2試合連続無失点と守備の安定が保たれているだけに、今節もこのストロングポイントを武器にリズムをつかんでいくはずだ。大宮は前節、北九州を下し、8試合ぶりに勝点3を手にした。今節も相手を苦しめたカウンターの質が、カギを握るだろう。
京都は2連勝で7位に浮上。今節は栃木の本拠地に乗り込む。2試合で5得点と攻撃が機能しており、今節もアグレッシブな戦いを展開しそうだ。対する栃木は5試合負けなしで、この間わずかに1失点。組織的な守備を保ち、ピーター ウタカを封じることが最重要テーマとなる。
磐田は前節、徳島に敗れ、1年でのJ1復帰が厳しくなっている。今節はホームで愛媛と対戦。隙を見せた守備組織の修正が求められてきそうだ。一方の愛媛は千葉と引き分け、連勝はならず。それでも2試合負けなしと、復調の兆しを見せている。最下位から抜け出すためにも、エースの有田 光希にかかる期待は大きい。
金沢はホームに水戸を迎える。5試合勝利がなく、前節は東京Vと引き分けた。逆転されながらも追いついた粘り強さを、この試合にも持ち込みたいところ。対する水戸は福岡の堅守を崩せずに、0-1と敗戦。2連敗と苦しむなか、持ち前の攻撃力を取り戻せるか。
千葉はホームで山形と対戦。前節は愛媛と引き分け、これで3試合勝利なしとなった。浮上の兆しが見えないなか、ここ4試合で3得点と好調の山下 敬大がチームに勢いをもたらせるか。山形は10月に好調を維持していたが、11月に入って2連敗。2試合で5失点を喫する守備の修正がテーマとなるだろう。
岡山は前節、京都に敗れ8試合ぶりの黒星を喫した。攻撃面は機能するだけに、失点が増えつつある守備組織を上手く立て直したい。対戦相手の町田は5試合勝利がなく、現在は3連敗中。こちらも3試合で7失点の守備面に安定感が求められるだろう。
琉球はホームに山口を迎える。前節は甲府に敗れ、3連勝はならなかった。攻撃の形はできているだけに、崩しの質を高められるかがテーマとなるだろう。一方の山口は4試合勝利がない。前節は群馬と引き分け連敗は止めたものの、終了間際の失点で追いつかれただけに、勝利を逃した格好となった。前回対戦で大勝を収めた相手を再び撃破し、悪い流れを断ち切りたい。
■各試合の見どころをチェック
東京Vvs徳島
栃木vs京都
大宮vs甲府
千葉vs山形
新潟vs北九州
金沢vs水戸
磐田vs愛媛
岡山vs町田
福岡vs松本
琉球vs山口
群馬vs長崎