明治安田生命J3リーグは、8月に第8節から12節までの5節分が消化された。
開幕から連勝を続けていた秋田は、8月に入っても好調を維持。10節の讃岐戦で引き分けたことで連勝がストップし、続くG大23戦でも勝ち切れなかったが、無敗を継続し、首位の座を守っている。ここまでわずか3失点の堅守が保たれる限り、今後も勝点を伸ばしていくだろう。無敗記録がどこまで続くかにも注目だ。
2位の熊本は、3勝1分1敗と順調に勝点を積み上げた。大木 武監督のもとで攻撃サッカーが機能。リーグ最多得点を記録する攻撃力を武器に、首位の秋田に肉薄する。鳥取は勝ち切れない試合が目立ち、3位に転落。守備の安定は保たれているだけに、決定力の向上がカギを握る。
勢いを増してきたのは藤枝だ。8月は4勝1分で、最多勝点を獲得。3試合で3得点を記録したように、攻撃力の向上が浮上の要因だろう。ベテランの谷澤 達也が調子を上げてきたのも好材料で、さらなる浮上にも期待が持てそうだ。
昇格チームの今治も、粘り強い戦いを続けている。2勝2分1敗と、安定したサッカーを実現。秋田に次ぐリーグ2位の堅守が保たれるなか、得点力が向上すれば、今後も躍進は続いていきそうだ。
攻撃力が高まった富山と相模原にも浮上の兆しが見られ、唐山 翔自と川﨑 修平の活躍が光るG大23も好転の予感を漂わせている。
開幕から低迷が続いていた讃岐は、11節の八戸戦で、待望の今季初勝利を挙げた。続くYS横浜戦でも勝点1を手にし、最下位から脱出している。
一方で苦しいのは沼津、岩手、C大23の3チーム。沼津は4連敗を喫し、11位に転落。持ち前の堅守が崩れたことが、苦戦の要因だろう。岩手も7月から8月にかけて3連勝と調子を上げていたが、その後4戦未勝利で、直近は3連敗。こちらも失点が続く守備面が課題となっている。
C大23は、8月は1分4敗と未勝利に終わった。U-23チームの特性上、なかなかメンバーを固定できないなか、組織力を高められない状況にある。7節より指揮を執る丸山 良明監督の手腕が、復調のカギを握るだろう。