ハードスケジュールが続く明治安田生命Ｊ２リーグは、19日に第13節の11試合が行われる。
首位の長崎はホームで千葉と対戦。前節は山形に競り負け、今季2敗目。2位以下との差を詰められている。決定力不足を露呈した前節の反省を踏まえ、今節はゴール前での崩しのアイデアが求められてきそうだ。一方の千葉は3連勝で5位に浮上。ようやくエンジンがかかってきた印象だ。3試合で7得点と攻撃が機能しており、その勢いを保ち、首位撃破を狙う。
6連勝で2位に浮上した北九州は、大宮との上位対決に挑む。長崎との勝点差はわずかに1。今節の結果次第では首位に躍り出る可能性がある。6連勝はすべて2得点を奪っており、ここ4試合は1点差勝ちと勝負強さも備わる。躍進を牽引する町野 修斗とディサロ 燦シルヴァーノの2トップが今節もカギを握りそうだ。一方の大宮は3試合勝利から見放されている。前節は山口相手に完封負け。得点力不足を露呈する攻撃面にテコ入れを図りたい。
3位の徳島はホームに岡山を迎える。前節は甲府と引き分け連勝が3で止まったものの、終盤に追いついた粘り強さは評価に値する。コンスタントに結果を残している垣田 裕暉にかかる期待は大きい。岡山は前節、新潟に1-0で競り勝った。試合を通して保たれた粘り強い守備を今節も実現したい。
京都は2試合勝利がなく、6位に転落。今節は新潟の本拠地に乗り込む。3試合で7失点と不安定さを露呈する守備の改善がテーマとなるだろう。一方の新潟は前節、岡山に敗れ、9試合ぶりの黒星を喫した。こちらは攻撃面に開幕当初の勢いが消えている。今夏に浦和から加入した荻原 拓也が勢いをもたらせるか。
甲府はホームに愛媛を迎える。7試合負けなしと安定した戦いを続けるも、前節は終盤に追いつかれ徳島と引き分けた。すでに7引き分けと勝ち切れない試合が目立つなか、リード時の戦い方がポイントとなるだろう。愛媛は9戦未勝利と苦しい戦いが続く。それでも前節は栃木と引き分け、連敗を3で止めている。2試合連続無得点の攻撃陣の奮起が求められる。
磐田はアウェイで町田と対戦。前節は千葉に、1-2と競り負けた。押し込む戦いを実現できているが、脆さを見せるカウンターの対応がカギを握るだろう。町田は4連敗で17位に転落。それでも前節は上位の北九州相手に、接戦を演じた。とりわけ後半の戦いは今後につながるもので、その流れを保ち、連敗を食い止めたい。
東京Ｖはホームに松本を迎える。前節は水戸に快勝を収め、2連勝を達成。ここ2試合で3得点の佐藤 優平に加え、復帰を果たした大久保 嘉人にも注目が集まる。一方の松本は、前節、終了間際のゴールで福岡に競り勝ち、連敗を5で食い止めた。攻撃面にはまだ課題が残るものの、守備陣が無失点に抑えたのは好材料。今節も東京Ｖの攻撃に粘り強く対抗し、鋭いカウンターから得点機を見出したい。
金沢はホームで山形と対戦。前節は京都に2-0と快勝を収めた。4試合連続ゴール中の大卒ルーキー加藤 陸次樹が、今節も重要な仕事をやってのけるかもしれない。山形は2連勝と復調の気配を示す。前節は首位の長崎を撃破。2試合連続完封勝利の堅守を軸に、3連勝を狙う。
福岡は4戦未勝利と状態は下降気味。今節はホームに水戸を迎える。得点力不足を露呈する攻撃面に変化を加えたいところ。対する水戸も3試合勝利がない。こちらは複数失点が続く守備の整備が急務となる。
琉球はホームで栃木と対戦。前節は群馬に1-0で競り勝った。4試合連続ゴール中の阿部 拓馬のパフォーマンスが、今節も重要なカギを握る。栃木は5試合負けなしと安定した戦いを続けている。この間わずかに1失点。リーグ最少失点を誇る堅守が崩れない限り、躍進は続いていきそうだ。
最下位に沈む群馬は、ホームに山口を迎える。前節は琉球に敗れ、これで3連敗。攻守両面に不安を抱えるなか、ここまでわずか1得点の大前 元紀の爆発が待たれる。山口は前節、大宮に競り勝ち、6試合ぶりに勝点3を手にした。ここ4試合で3得点と好調な浮田 健誠が、今節もキープレーヤーとなるだろう。
■各試合の見どころをチェック
群馬vs山口
大宮vs北九州
東京Ｖvs松本
町田vs磐田
甲府vs愛媛
新潟vs京都
金沢vs山形
徳島vs岡山
福岡vs水戸
長崎vs千葉
琉球vs栃木
