2020年7月31日(金) 16:00
無敗で首位を走る長崎は、ホームに東京Vを迎え撃つ。大宮vs福岡の上位対決は、1点を争う緊迫した戦いに【プレビュー:明治安田J2 第9節】
明治安田生命J2リーグは8月1日、2日に第9節が開催される。
無敗で首位を走る長崎は、ホームに東京Vを迎える。ここ3試合はいずれも1点差勝利と、勝負強さが光るチームは、ベテランと若手ががっちりとかみ合い、一丸となった戦いを続けている。攻守両面で安定感を保っており、今節もしたたかに試合を進めていくはずだ。一方の東京Vは4戦負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。前節は終了間際に追いつかれ、新潟と引き分けた。攻撃は機能しているだけに、リード時の試合運びがポイントとなりそうだ。
大宮vs福岡は、2位と3位の上位対決となる。大宮は2連敗の後に2連勝と再び調子を上げている。ここ2試合はいずれも完封勝利と、堅い守りが光る。対する福岡も4試合負けなしと好調を維持する。4試合でわずか1失点とこちらも守備の安定が際立っている。ともに守りに自信を持つだけに、1点を争う緊迫した試合となりそうだ。
4位の徳島はホームで山形と対戦。前節は北九州に完敗を喫しており、巻き返しの一戦となる。不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。対する山形は6試合勝ちがなく19位に沈む。ここ2試合はいずれもスコアレスドローと、攻撃面に不安を抱える。守備の安定が備わるなか、リスクを負った攻撃を仕掛けられるかがポイントとなりそうだ。
北九州は2連勝で5位に浮上。今節は松本の本拠地に乗り込む。好調を維持するディサロ 燦シルヴァーノが、今節も重要な役割を担いそうだ。一方の松本は2連敗と苦しんでいる。得点力不足に悩まされるなか、FW陣の奮起が求められるだろう。
新潟は5試合負けなしと安定した戦いを続ける。前節は終了間際に追いつき、東京Vと引き分けた。攻撃力に加え、守備の安定感も高まっているだけに、これから勢いに乗っていく可能性は高いだろう。その新潟をホームに迎える栃木は前節、群馬に競り勝ち、連敗を2で食い止めた。得点力に課題を抱えるなか、新潟の攻撃に粘り強く対抗し、一瞬の隙を突く戦いに勝機を見出したい。
町田は2連勝で7位に浮上。今節はアウェイで京都と対戦する。2試合連続ゴール中の小田 逸稀が注目選手となる。一方の京都は2試合未勝利で、9位に順位を下げている。早い時間帯での失点が目につくだけに、試合の入り方に細心の注意を払いたい。
岡山vs琉球は唯一、土曜日の開催となる、前節から中2日での一戦となるだけに、コンディション面が重要となってきそうだ。岡山は3試合勝利がない。前節はリードを守り切れず、京都と引き分けた。それでもイ ヨンジェに久しぶりにゴールが生まれたのは好材料で、このエースが苦境脱却のカギを握る。琉球は今季未勝利ながら、ここ2試合はともにドローと光明を見出している。前節、磐田相手に2ゴールを奪った積極的な戦いを今節も示したいところだ。
甲府はホームで山口と対戦。3試合負けなしと状態は悪くない。それでも前節は終了間際に追いつかれ勝ち切れなかっただけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。山口は2連敗と苦しんでいる。とはいえ、前節の長崎戦では16歳の河野 孝汰が、J2最年少得点記録を更新する初ゴールを決めている。この若き逸材のパフォーマンスに、大きな注目が集まる。
水戸はホームに金沢を迎える。勝ち切れない試合が目立つが、前節は終了間際のゴールで追いつき、甲府と引き分けている。ここ5試合で3得点と好調な山口 一真が、今節もキープレーヤーとなりそうだ。金沢は前節、大宮に敗れ連勝が2でストップ。それでも上位チーム相手に互角の戦いを演じており、状態は悪くない。攻め込みながらも決め手を欠いただけに、最後の場面の精度向上が求められてきそうだ。
愛媛はホームで磐田と対戦。5試合勝ちがなく、苦しい戦いが続く。ここ2試合はリードを守り切れずに引き分けている。勝ち切るためには追加点を奪い取る積極性が求められるだろう。磐田はここ2試合勝ちがなく、なかなか調子が上がってこない。失点が目立つ守備の改善が大きなテーマとなる。
最下位に沈む群馬は、千葉の本拠地に乗り込む。現在3連敗中で、すべてが完封負け。失点も多く、攻守両面に課題を抱えるなか、この苦境をいかに乗り越えていくのか。奥野 僚右監督の手腕が問われてきそうだ。一方の千葉も3試合勝利から見放されている。前節は山形とスコアレスドローに終わった。強度の高い守備を取り戻しつつあるが、相手を崩し切る攻撃のアイデアが求められてくるだろう。
■各試合の見どころをチェック
岡山vs琉球
栃木vs新潟
甲府vs山口
松本vs北九州
長崎vs東京V
京都vs町田
水戸vs金沢
大宮vs福岡
千葉vs群馬
徳島vs山形
愛媛vs磐田