2020年7月24日(金) 19:00
川崎Fの勢いはどこまで続く?ホームに湘南を迎え、6連勝を狙う。負傷者続出の名古屋は、広島相手に4連勝なるか【プレビュー:明治安田J1 第7節】
明治安田生命J1リーグの第7節は、前節から中3日となる26日に全9試合が開催される。
破竹の5連勝で首位を走る川崎Fは、ホームで湘南と対戦。前節は2点差を跳ね返す鮮やかな逆転勝利で、仙台を下している。怪我から復帰後の2試合で4得点とゴールを量産する小林 悠が、今節も重要な役割を担いそうだ。対する湘南は前節、鹿島に競り勝ち、今季初勝利を挙げた。こちらは2試合連続ゴール中の石原 直樹の決定力に期待がかかる。
3連勝で2位に浮上した名古屋は、広島の本拠地に乗り込む。3試合連続完封勝利と堅守が光るが、前節は阿部 浩之、稲垣 祥、米本 拓司の3人が負傷交代となるアクシデントに見舞われた。躍進を支える彼らの出場が微妙な情勢のなか、チームの総合力が試される一戦となるだろう。対する広島は4戦未勝利で、現在は2連敗中。ここ4試合でわずか2得点の攻撃陣が意地を見せられるか。
FC東京はアウェイで鹿島と対戦。前節は札幌と引き分け、連勝は2でストップ。それでも終了間際に追いついた点は前向きな材料で、今節もその粘り強さを示せるか。鹿島は前々節に初勝利を挙げるも、前節は湘南に惜敗。攻撃面に課題を抱えるなか、得点源の上田 綺世が負傷離脱するアクシデントに見舞われた。この苦境をいかに乗り越えるのか。ザーゴ監督の手腕が問われてきそうだ。
神戸vsG大阪の“阪神ダービー”も、今節の注目カードとなる。神戸は4試合負けなしと安定感が生まれつつある。前節はC大阪の守りを崩せず、スコアレスドローで終了。今季まだ得点がないアンドレス イニエスタのパフォーマンスに注目が集まる。一方のG大阪は3連勝と調子を上げている。前節も広島に1-0と勝利。1点差をものにする勝負強さが生まれつつあり、今節も神戸の攻撃に粘り強く対抗しながら、少ないチャンスをものにする戦いに勝機を見出したい。
C大阪は、アウェイで鳥栖と対戦。リーグ最少となる4失点の堅守をベースに、着実に勝点を積み上げている。もっとも他の上位陣と比べ、得点力に不安を残す。今季、まだ結果を出せていない柿谷 曜一朗の爆発が待たれるところだ。一方の鳥栖は6戦未勝利で、16位に沈む。それでも前節は原川 力が今季のチーム初得点を記録。清水相手に勝ち切れなかったものの、今節は初勝利を掴めるか。
柏は3連敗の後に2連勝と、復調の気配を見せる。今節はホームで仙台と対戦。現在5ゴールで得点ランクのトップに立つオルンガだけでなく、仲間 隼斗、神谷 優太ら新加入組にも注目だ。仙台は前節、2点のリードを守り切れずに川崎Fに逆転負け。得点力が高まる一方、ここ2試合で5失点の守備の修正を図りたい。
札幌はホームに横浜FMを迎える。前節は今季初のホームゲームでFC東京と1-1で引き分けた。これで3戦連続ドローと勝ち切れない戦いが続く。鈴木 武蔵が不在のなか、最後のさらなる一押しが求められてきそうだ。横浜FMは前節、横浜ダービーを制し、今季2勝目を挙げた。4得点を奪ったこともさることながら、課題の守備がクリーンシートを達成したのも好材料。大勝した勢いを保ち、そろそろ反攻のスイッチを入れたいところだ。
横浜FCvs浦和は、ともに前節0-4で敗れたチーム同士の対戦となる。その反省を踏まえ、お互いに慎重な戦いとなりそうだ。横浜FCは2試合で9失点の守備が何よりの修正ポイントに。浦和は守備に加え、2戦連続無得点の攻撃にも不安を残す。ともに苦しい状況で迎える一戦で、巻き返しのきっかけを掴むのは、果たしてどちらのチームか。
開幕から未勝利で最下位に沈む清水は、ホームに大分を迎える。前節は鳥栖と引き分け、連敗を5でストップ。ようやく今季初の勝点を手にした。先制しながらも勝ち切れなかったのは反省材料だが、この1ポイントをプラスに捉え、ここからの反攻が期待される。対する大分は3戦勝ちがなく、現在は2連敗中。前節は名古屋に0-3と完敗を喫した。落ち着いたビルドアップは健在ながら、攻め手に欠く印象で、攻撃パターンの多様性が求められてきそうだ。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs横浜FM
横浜FCvs浦和
清水vs大分
広島vs名古屋
鹿島vsFC東京
柏vs仙台
川崎Fvs湘南
神戸vsG大阪
鳥栖vsC大阪