先週、4か月ぶりに再開した明治安田生命J2リーグは、今週末に第3節を迎える。すでに全勝チームは大宮と長崎の2チームのみ。今季も混戦の予感を漂わせている。
2連勝で首位に立った大宮は、ホームで群馬と対戦。安定した守備からの鋭いカウンターは今季も健在。そのブレないスタイルで開幕3連勝を狙う。群馬は2連敗で最下位に沈む。2試合で6失点を喫する守備の修正が求められてきそうだ。
同じく2連勝の長崎は福岡の本拠地に乗り込む。前節は2-1と北九州に競り勝った。初ゴールを決めたルアンが注目選手となる。福岡は前節、琉球と1-1で引き分けた。こちらも移籍後初ゴールのフアンマ デルガドがカギを握りそうだ。
2試合で6得点と攻撃陣が好調な新潟は、ホームで金沢と対戦。すでに3得点とゴールを量産する渡邉 新太にかかる期待は大きい。一方の金沢は2試合でノーゴール。守備の安定はあるだけに、攻撃陣の奮起が求められる。
松本はホームに甲府を迎える。前節はチャンスを作りながらも決めきれず、金沢とスコアレスドローに終わった。セルジーニョ、阪野 豊史ら攻撃陣の出来がカギを握る。甲府は前節、新潟と打ち合いを演じ、3-3で引き分けた。アディショナルタイムに追いついた勢いをこの試合にも持ち込み、今季初勝利を狙う。
磐田はホームで岡山と対戦。前節は京都の術中にはまり、早くも初黒星を喫した。1年でのJ1復帰のためにも、連敗は避けたいところ。岡山はエースのイ ヨンジェが2試合連続ゴールと絶好調。小川 航基とのストライカー対決が、この試合の注目ポイントとなる。
前節、劇的な展開で徳島との“四国ダービー”を制した愛媛は、アウェイで山口と対戦。ハーフタイムの“3人代え”で一気に流れを掴み、4-3と逆転勝ち。辣腕を振るった川井 健太監督の手腕に今節も注目だ。山口は前節、岡山と2-2で引き分けた。2点のリードを守り切れなかった試合運びに修正が求められるだろう。
徳島はホームで京都と対戦。前節は3点差をひっくり返される悪夢のような展開で愛媛に敗れただけに、その悔しさを胸にこの試合に臨むだろう。2試合で6得点と攻撃陣は好調なだけに、守備の立て直しがテーマとなる。京都は前節、磐田に快勝を収めた。2得点を決めたピーター ウタカが今節も重要な役割を担いそうだ。
水戸は前節、群馬に快勝を収め、今季初勝利を挙げた。2得点を決めた中山 仁斗が再び爆発するか。そのパフォーマンスに注目だ。対する千葉は大宮に惜敗。守備の安定は備わるだけに、攻撃面のテコ入れが求められてくるだろう。
町田はホームに山形を迎える。前節はリードを守り切れずに、東京Vとドロー。隙を見せた終盤の戦い方がポイントとなりそうだ。山形は前節、栃木に競り勝った。期待の新戦力、渡邊 凌磨が結果を出したのは好材料で、今節もこのアタッカーの出来が、勝敗を左右しそうだ。
北九州はホームで琉球と対戦。J2昇格後、まだ勝利がないだけに、本拠地で勝点3の確保を目指す。前節は長崎に敗れたものの、國分 伸太郎がチーム初得点を記録。着実に歩みを進めていきたい。琉球も開幕2試合でまだ勝ちがない。持ち前の攻撃力を示し、初勝利を狙う。
栃木は東京Vをホームに迎える。2試合で無得点と今季も攻撃面が課題に。矢野 貴章とエスクデロ 競飛王の実績十分の2トップを上手く生かしたい。東京Vは前節、終了間際のゴールで追いつき、町田と引き分けた。その良い流れを今節にも持ち込みたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
松本vs甲府
新潟vs金沢
水戸vs千葉
大宮vs群馬
町田vs山形
徳島vs京都
福岡vs長崎
北九州vs琉球
磐田vs岡山
栃木vs東京V
山口vs愛媛