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2020年度 第3回Jリーグ臨時理事会後チェアマン会見発言録

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2020年6月9日(火) 11:20

2020年度 第3回Jリーグ臨時理事会後チェアマン会見発言録

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2020年度 第3回Jリーグ臨時理事会後チェアマン会見発言録
2020年度 第3回Jリーグ臨時理事会後チェアマン会見発言録

2020年6月5日

2020年度 第3回臨時理事会後メディアブリーフィング

2020年6月5日(金)17:00~
Webミーティングシステムにて実施
登壇:村井チェアマン
陪席:原副理事長
木村専務理事
佐伯理事
競技の公平性 プロジェクトリーダー 窪田理事
試合日程プロジェクトリーダー 黒田フットボール本部長
観戦環境対策 プロジェクトリーダー 藤村特命担当部長
財務対応プロジェクトリーダー 鈴木 徳昭クラブ経営本部長
組織開発本部 青影本部長

〔司会より説明〕
本日14時より2020年度第3回臨時理事会を開催いたしましたので、終了報告会見を開催させていただきます。本日4件のプレスリリースを配信しておりますので、詳細をご確認ください。

〔決議事項〕
1.2020明治安田生命Jリーグ開催方式の変更について

2020明治安田生命Jリーグの開催方式について、開催期間、選手交代枠の変更が承認されました。

■開催期間
・2020明治安田生命J1リーグ:2月21日(金)~12月19日(土)
・2020明治安田生命J2リーグ:2月23日(日)~12月20日(日)
・2020明治安田生命J3リーグ:6月27日(土)・28日(日)~12月20日(日)

■対戦ルール
・感染予防の観点から近隣クラブとの対戦を優先的に実施する

■選手交代枠
・選手交代枠を5名に拡大する
・交代回数はハーフタイムを除き3回までとする

2.2020JリーグYBCルヴァンカップ 大会方式変更について
同じく開催を延期している、「2020JリーグYBCルヴァンカップ」の大会方式の変更が承認されました。

■変更に至った経緯
現在、2020JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第2~6節[2/26(水)~5/6(水・休)]及びプレーオフステージ第1戦[5/27(水)]/第2戦[6/17(水)]を新型コロナウイルスへの感染予防および拡散防止のため延期としているが、協議の結果、2020シーズンのスケジュールにおいて現行の大会方式の実施は困難と判断した。

■主な変更点
①現状のグループステージ、プレーオフステージ、プライムステージからなる大会方式から、プレーオフステージを廃止とし、グループステージを1回戦総当たりのリーグ戦に変更し、各グループの1位チームの4チームと2位チーム内の上位1チームおよびAFCチャンピオンズリーグ出場3チームの計8チームにて1試合制のトーナメント戦によるプライムステージを行う大会方式に変更

②Bグループの松本はグループステージ第2節以降の試合を実施しない(大会に参加しない)

③選手の交代は5名以内(交代回数はハーフタイムを除き3回まで) とする。ただし、延長戦を行う場合は、その直前の90分間の交代人数と合わせて、最大6名までの選手交代を行うことができる(延長戦の場合は交代回数も1回追加)

④U-21先発ルール(2020年12月31日において満年齢21歳以下の日本国籍選手を1名以上先発に含める)の廃止

3.FC東京U-23チームの明治安田生命J3リーグへの参加辞退について
再開後のホームゲーム開催スタジアムの確保が困難なことから、FC東京U-23チームが明治安田生命J3リーグの出場を辞退することを承認いたしました。

4.新たなコミットメントラインの決議
本年4月28日に、三菱UFJ銀行様との間で、「Jリーグの運転資金やJクラブへの配分金支払い等のバックアップラインとして、運営上のリスク対応のためのコミットメントライン(企業と金融機関があらかじめ設定した期間・融資枠の範囲内で、企業側が随時借り入れを可能とする契約)の設定」に関する理事会決議を行いましたが、本日開催した臨時理事会において、商工中金(株式会社 商工組合中央金庫)様との間で新たに「Jクラブの運営をサポートする長期借入枠」を新たに承認いたしましたので、ご報告いたします。詳細に関しては先ほど配信したプレスリリースをご確認ください。

本日の発表事項は以上となります。本日は村井チェアマンの他、4名の役員と各プロジェクトリーダーが陪席をさせていただいております。

〔村井チェアマンよりコメント〕
先ほど臨時理事会を終えました。先般、再開日程を発表させていただきましたが、大会方式の変更、また決議事項ではありませんがPCR検査センターの概要等を、再開に向け議論してまいりました。プレスリリースの案件が4件ございますので、この後は皆様からのご質問にお答えいたします。

〔質疑応答〕
Q:1.コミットメントラインについて
今まで金融機関名が非公表でしたが、今回公表された経緯は。三菱UFJ銀行については契約を結びなおすとのことでしたが、その後契約は結んだのかのステータスを確認させてください。 

2.配分金の支払いについて
クラブへの経営支援の一環として、配分金の支払い時期を前倒しで行うとのことでしたが、すでに前倒しで支払われているのでしょうか。

3.経営ダメージの想定額
クラブ経営情報開示のブリーフィングの際も、新型コロナウイルスの影響による経営ダメージの試算はまだできないとのことでしたが、試合再開が見えているタイミングとなるので、可能であれば大まかな想定金額を教えていただければと思います。現状お伝えいただいているのは3月時点で15~20億円ということでしたが、その範囲でおさまるものではないというのは皆さんも肌感覚でわかると思います。可能な範囲で教えていただければ。

A:村井チェアマン
1.コミットメントラインについて
いわゆる日本の銀行からコミットメントラインをということで、当時は金融機関名が非公表でした。当時はまだ全体の枠組みができておりませんでした。今回、資金調達枠の設計については、リーグそのものが確保するべき資金手当てと、リーグがクラブを支援するための資金の両建てを全体のプログラムとして想定していました。前回はまだ両面が完成しておらず、また商工中金に関しては契約の途上でしたので、全体感ができるまで個別の金融機関名の公表は控えようという考えでした。

今回改めてリーグの枠組みについて、三菱UFJ銀行より200億円のコミットメントラインと、当座貸し越しの60億円の枠、今回の商工中金の長期借入枠を、100億円と、クラブ向け借入枠を設定したことが、現時点での全体構造となりました。事業会社の株式会社Jリーグより、長年蓄積した内部留保より25億円の貸し出しをいただきました。

今回、輸血と言われる内容に関しての全体像がこのタイミングで完成したことになります。

【三菱UFJ銀行との契約内容の詳細について青影本部長より補足】
契約内容の詳細については個別事項となりますので詳細は控えさせていただきますが、契約は締結となります。

2.配分金の支払いについて
再開が見えてきた中での配分金の前倒し等についてですが、クラブに対しての個別の融資、均等配分金の支払い前倒し等については、個別クラブのナーバスな情報となりますので、我々より開示することは控えさせていただいております。

【鈴木本部長より補足】
全体で前倒しをするというご質問の趣旨でしたら、そうではなく、個別に依頼があったクラブに対して、クラブライセンスの方で審議して、村井チェアマンが決済をして前倒しで支払うということになります。村井チェアマンが申し上げた通り個別のクラブの事情となりますので公表はご了承ください。

3.経営ダメージの想定額(鈴木本部長より回答)
6月27日の再開が決定しましたが、再開時にどの程度の減益になるのか、たとえば中断期間中の試合が平日開催になることでの減益の積算や、今後行われる試合も無観客、収容率に対して50%または5,000人収容、試合中止、などさまざまなケースが考えられます。

かなり多くのシミュレーションをしていますが、本日の時点で公表すべき数字はありません。予想できる形では、先般クラブ経営開示させていただき、2020年の予算規模を見た際に、入場料収入は、クラブ合計で200~250億円程度です。スポンサー収入は各クラブの合計が500~600億円、600~700億円です。合計金額がどの程度減益となってしまうかの予想はかなり難しい状況となるので、幅を持ちながら検証しています。

再開が決定して以降、ワーストシナリオということで、無観客試合が続いた場合にどのくらいになるかということの資金繰りについて各クラブと確認・ヒアリングさせていただいております。数値が確定した場合は、公表するかどうかは内部で検討させていただきます。

Q:商工中金についての契約はこれからでしょうか。
また、ワーストシナリオについては、どのくらいの時期までにヒアリングされるのでしょうか。

A:村井チェアマン
商工中金の契約については本日の理事会での承認となるため、細かな締結についてはこれからになります。

A:鈴木本部長
全56クラブのヒアリングは行っていますが、できれば6月末、7月上旬までを目途にヒアリングは終わらせます。資金繰りについては早めに提出できるクラブから資料等を提出していただきます。

Q:1.ルヴァンカップのU-21先発ルールの撤廃について
ルール撤廃の理由を教えてください。 

2.明治安田生命Jリーグの対戦ルールについて
明治安田生命Jリーグは近隣クラブとの対戦を優先するとのことですが、具体的に決まったことはありますでしょうか。

A:村井チェアマン
1.ルヴァンカップのU-21先発ルールの撤廃について
ルヴァンカップは、若手の活躍がとても期待される大会でした。長らくニューヒーロー賞等で代表選手、世界で活躍する選手を輩出しており、U-21選手を先発に入れるというルールで若手の出場機会を設けていました。今回、リーグ戦も含めると相当過密日程になることが想定され、若手の出場機会も豊富になることが想定されますので、ルヴァンカップでの出場枠は設定せず、U-21先発ルールは撤廃することとしました。

2.明治安田生命Jリーグの対戦ルールについて
大きく東日本、西日本でグループ分けをし、近いところでの試合を優先する、後半になってから東西をまたぐような遠隔地との対戦を組んでいくというような考え方をし、日程くんと称するシステムで日程を組む作業をしております。

Q:1.感染経路に関して
名古屋の金崎選手が感染しましたが、緊急事態宣言中にも関わらずクラブで、自家用車とはいえ他府県の移動を許可した事実があります。その点に関してと、Jリーグとして感染経路の管理についての徹底はされているのでしょうか。

2.PCR検査について
PCR検査は始まっているのでしょうか。今後のスケジュールについて、例えば2回行うにあたって、何日から何日までなど、順調に進んでいるのか、教えてください。

A:村井チェアマン
1.感染経路に関して
金崎選手についてですが、改めて新型コロナウイルスは、Jクラブの中でもいろいろな形で、またどのタイミングでも発症しうるのだと驚異を感じたところでございます。クラブのマネジメントは、ガイドラインという形で、練習再開前、練習再開後、試合が行われているタイミングなどさまざまなステータスに合わせて、標準的に我々が求めることや、検温や日常行動管理などマストで行っていくこと、この辺りを示してお伝えしているところです。

延べ数でいうと1,500人くらいに亘る選手ですので、個々全てをリーグで行動管理をしているものではなく、クラブにそれを委ねています。リーグとしては、ベースとなるような行動指針を示しています。

改めて今回の感染を知るにつけ、しっかりと感染防止に務めていかなければいけないと思っております。

2.PCR検査について
検査センターに関しては6月20日を目処に、実際の検査に入りたいと思っています。今日の理事会では、検査センターの概要、考え方、思想から、だいたいどんなことを着手していく存在なのかを共有しましたので、藤村より全体像をお伝えいたします。

A:藤村特命担当部長
資料を共有して、ご説明いたします。

●概要について
まだ試案の段階ですが、Jリーグの選手、監督、コーチ等を対象に、唾液検体によるPCR検査を行いたいと思います。シーズン開始に先立って、6月20日頃から12月後半にかけて、2週間に一度、定例的に実施できるようアレンジしています。
1回の検査数は最大3,680件を考えており、1クラブあたり60人と審判員、マッチコミッショナーの分でございます。
検体は全国で採取し、所定の手続きで検査機関に運び、PCR検査を実施します。この全国の検体採取場所と検査機関を上手に接続して回していかないといけないので、Jリーグ内に検査センターを設け、そのような業務を担おうと思っております。
検査結果は選手の出場資格に関わりますので、一度Jリーグに集約して、必要な先にご連絡をするような流れになっています。
陽性になった場合も万全な対応を取りたいと思っています。

●検査の目的
再開にあたり、私たちが新たな感染源になってしまうリスクをできるだけ抑えたいと思います。選手や審判員をはじめとする競技関係者が、少しでも安心して競技できる前提を整えたいとも思っております。
そして、非常に大量の検査を定期的に実施しますので、データ成果が、おそらくスポーツ界や医学界にお役立ちするようなものになるのではないかと思います。
こうした検査を実施する前提ですが、社会の中に検査を受けたいのに受けられない方が大勢いる中で、Jリーグだけが2週間に一度、3,500人の検査を行うのは許されることではないと思いますので、社会に対して検査が十分に供給されていることが前提になります。
それから医療に過大な負荷をかけることはあってはならないと思っています。今回の検査は、無症状の選手などのスクリーニングであることから、保険対象外となります。

●定例検査と臨時検査について
冒頭にもご説明しましたが、2週間に一度検査をする日を決めておいて、だいたい14回くらいを行うと年末や1月1日の天皇杯決勝までカバーできるような検査体制になって参ります。
週末の試合で検体を採取し、翌週のできるだけ早いタイミングで検査結果がわかるような流れを設定できるよう、一生懸命、できるだけ最速に全国規模で行えるような座組を組んでいる最中です。
先程の説明とも重複しますが、今後、日本に新型コロナウイルスの第二波、第三波と呼ばれるものがやってきまして、社会全体の検査需給がひっ迫したと判断される場合、我々の検査は中止し、このキャパシティを社会にご提供することも想定しながら進めていきたいと思います。
そして、2週間に一度の検査とは別に、例えば、陽性の選手が出たときにチームメートのPCR検査をすぐに実施する、陽性者の家族の検査を適宜実施する、といった臨時のニーズにも応えるような体制を予定しています。

●検査対象について
1回の定例検査は1クラブあたり60人くらいを考えています。現在、プレミアリーグが60名前後で実施しています。選手や主要なチームスタッフについては、この検査で陰性判定を受けていることを、試合エントリーの条件にしたいと思っています。
審判員も選手と同様にピッチに立っていただくため、検査の対象とします。ただし、本業を持ちながら審判員をしている方の場合、サッカーで陽性になったことで、本業に影響するリスクが出てまいりますので、JFAの審判委員会とよく相談して調整していきたいと思います。
マッチコミッショナーも試合会場で選手や審判員と接点が多いため、検査をさせていただきます。

●検査センターについて
Jリーグの中の検査センターですが、今ご説明した関係者の検査予定を立てるなど、いろいろな事務処理が発生します。日々の事務作業、また何かあった場合にJリーグの競技運営部門、広報部門、クラブの皆さまと連係して動くようなハブの役割を想定しています。
こういった仕事の一部を外部の専門の知識、ネットワーク、ノウハウを持っている会社さまに外部委託することを考えています。

●検体採取·移送について
唾液の検体の採取ですがキットになっており、綿棒状の器具(綿球)を歯茎と頬の間にはさみ、2分程度含むと十分な唾液検体が取れます。それを専用ケースに収めたものを60人分集めます。梱包の仕方も定められていますので、正しく梱包して、配送業者に手渡し、検査機関に運びます。
このように簡易な方法であり、唾液を吐き出すのではなく綿球に染み込ませるので、飛沫が飛ばない、また採取の仕方を細工するといったことが起こりにくい特徴がある採取方法です。

●採取場所について
採取は、クラブとも相談しないとこのような形で進められるかわかりませんが、例えば、2週間に一度、試合開始前にスタジアムで実施します。
ホームチームは、試合出場者と、試合には出ないけれど検査をしたほうがいい選手に集まっていただき、一斉に検体を取ります。アウェイチームは、遠征メンバーがスタジアムで検体を採取します。
また割当の審判員も採取しますが、割当がない場合でも、採取を実施しているスタジアムに行って検体を取れる方には来ていただき、検体を採取します。
一方で、アウェイチームの遠征外のメンバーは、クラブハウスなどで同日の同時刻に検体を採集します。同時にアウェイチームの地に在住している審判員やマッチコミッショナーにも、この場を利用いただくことも想定しています。
このような形で組めないかなと考えており、これからクラブや関係者と調整して精度を上げていきたいと考えています。

●実施開始日
6月27日、7月4日をターゲットに、その一週間前から、こうした組織立った検査ができるように準備をしています。

●陽性が出た場合
皆さんも関心があるところだと思います。陽性判定が出た場合、Jリーグに情報が入りますので、当該クラブに連絡をし、本人の自主隔離をお願いします。
この検査の結果は、そのまま保健所に届けられる内容だと専門家の先生からアドバイスをいただいています。すぐに保健所に報告をして、保健所から治療方法や隔離方法の指示がいただけると想定しております。保健所は、地域の感染を防がないといけませんので、感染経路や濃厚接触者の特定について本人も含めて協力をしていきます。
4月に3クラブから陽性反応が出ましたが、その時にはチームで一緒にトレーニングをしていた40〜50人という単位で濃厚接触者という判定をされ、2週間の隔離が要請されました。今も、保健所のスタンス、判断基準は変わっていないと伺っています。濃厚接触者は保健所が決めますが、今の基準では、陽性反応が出たチームの選手ほぼ全員と対戦したチームの選手たちも、2週間隔離となることもなりかねません。こうしたインパクトがある状況です。
審判員に陽性が出た場合も同じような対応が求められていきます。

●検査の限界について
100%ではございません。健康な方を検査し、誤って陽性と判定される可能性もあります。逆に感染しているのに陰性という結果が出る場合もあります。その確率は以下のとおりです。
・健康な100人を検査したとき、1人が誤って陽性と判定される可能性がある。
・感染した10人を検査したとき、3人が誤って陰性と判定される可能性がある。
我々としては偽陽性が怖いので、陽性という判断が出たときに隔離を決定する前に、もう一度PCR検査をかけるような運用を検討しています。そして、感染を防ぐのは日頃の健康管理と行動記録です。その成果を検査で定期的に確認するということを全員が理解し、検査に望めたらいいなと考えています。

A:村井チェアマン
ご説明が長くなりましたが、こうしたことを今日の理事会で了解いただきましたので、これに基づいて進めていきたいと思っています。よろしくお願いします。

〔司会より補足〕
今、共有いたしました資料は、正式に決定次第、皆さまにもご案内させていただければと思います。

Q:リーグ開催方式の確認です。J1は12月19日、J2・J3は12月20日が最終節と設定されています。当初の予定通り、J1は34試合をすべて終えて、この日に最終節が来るという理解でいいのでしょうか。また、厳しい日程になりますが、予備日に関して、現状はどれくらい取れそうでしょうか。

A:村井チェアマン
そのとおりです。
潤沢に予備日はないのですが、日程の詳細発表は6月15日を予定していますので、細かな試合日程、どこで試合を含むのかはルヴァンカップも含めて発表させていただきます。

A:黒田フットボール本部長
連戦が一定程度発生するカレンダーになります。最終調整中ですが、予備日は多くない状況です。

Q:ルヴァンカップについての確認です。1回戦総当たりという変更ですが、すでに行われた1試合の結果は持ち越されるのでしょうか。また、プライムステージ後ですが、8チームになってからは従来のホーム&アウェイ方式ではなく、一発勝負でトーナメントを行うという理解でいいでしょうか。改めて、日程を考慮して大会方式を短縮したと思いますが、この大会方式に変更するに当たって考慮した点も合わせて教えてください。

A:黒田フットボール本部長
第1節ですが、ご認識のとおりです。すでに開催しました第1節の結果は持ち越します。よって残っている2節をグループステージで戦ってまいります。

プライムステージも、ご認識のとおりです。当初はホーム&アウェイ方式で予定しておりましたが1試合制とさせていただきます。

大会方式変更に関してですが、試合ができる日が限られている中で、できる限り公式戦を実施する方向で、ギリギリ日程が入るラインで大会方式を議論してまいりました。

Q:1.PCR検査で陽性者が出た場合の対応について
PCR検査で陽性者が出た場合、試合日程の変更も検討するということでしたが、チーム関係者の多くに濃厚接触者が出る可能性があり、ひとたび陽性者が出ると難しい状況になると思いますが、そのあたりの決め方、あらかじめガイドラインに定めるのか、実行委員会等で決めていくのか、そのあたりの現状の議論はどうなっていますでしょうか。

2.PCR検査の考え方について
PCR検査について、3,680人というのは規模感が前回より増えましたが、これは義務として受けるのか希望者が受けていくのか教えていただけますでしょうか。

3.コミットメントライン設定について
クラブについての支援が商工中金でできるというのは、ある程度経営危機に陥ったクラブをリーグとして助ける準備が一定程度整ったという理解でよろしいでしょうか。

A:村井チェアマン
1.PCR検査で陽性者が出た場合の対応について
一人でも陽性が出たら、チーム全部もしくは対戦相手すべてを本当に疑わなければいけないのか、というところはもう少し丁寧に専門家等々の意見を踏まえ、場合によっては医療機関等に我々の方からもしっかり説明していかないといけないと思っています。

一般に濃厚接触の定義は、15分間、1メートルの距離でずっと話をしていて濃厚接触となるわけですが、仮に陽性の選手が一人で練習なり、ピッチに立っていて、1メートルの距離で15分間話をしながらということは現実の試合では考えにくいわけです。

もちろん、サッカーの場合はフィジカルコンタクトがあり、粘膜同士の衝突とか接触がないわけではありませんが、一般社会生活での濃厚接触のガイドラインとアスリートにおける濃厚接触を比べるとどういうものなのかというのは、我々なりに分析、仮説を用意して専門家の先生と話をしながら、隔離しなければいけない範囲はどうなのかということはもう少し詰めていきたいと考えています。

PCR検査は義務かどうかということに関しては)出場可否を判断するという前提となりますので、出場を希望する選手全員となります。

ある意味で、リーグとクラブ間で申し合わせの義務としてスタートしたいと思います。

2.PCR検査の考え方について
前回は1クラブあたり40と申し上げましたが、海外の事情を見ると、キャパとしては60まで用意しておいて、クラブによっては60まで必要ないクラブも出てくるということでした。余裕を持って判断したということでございます。

3.コミットメントライン設定について
A:村井チェアマン
今回の融資の極度額は、J1は3.5億円まで、J2は1.5億円まで、J3は3,000万円までと、これまで我々が年間でクラブにお支払いする均等配分金の原資枠を上限としています。それを合計すると100億円になります。

逆に言うと、これによって全クラブが大丈夫だと言えるかどうかは今後の状況次第だと思いますが、現時点においては充分な資金枠だと考えています。

A:鈴木本部長
今までの融資制度だと原資が10億円しかありませんでした。

今回、長期の借り入れの大きな融資枠が確保できたということで、財務面の体力的にもかなりカバーできるというのが1点です。もう1点は、今までの特例措置は1年間ということでしたが、長期で対応できることになりましたので、今年より来年の方が厳しいというクラブに対して、やや長いスパンで融資を実行できます。この2点で、今までよりもかなり改善できたと考えています。

Q:1.選手交代について
ベンチ入りメンバーの人数について、プレミアリーグは9人に広げると決まったようですが、そのあたりに手を入れる検討はされていますでしょうか。

2.AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の影響について
一昨日、アジアサッカー連盟(AFC)の方から、残りの99試合を実施しますという方針が出ていましたが、その決定がJリーグの日程にどのような影響があるのでしょうか。
具体的に日程をあけておかなければならないといったことを準備段階としているのでしょうか。

3.審判員のPCR検査について
PCR検査の対象となる審判員はビデオアシスタントレフェリー(VAR)も入ってくるのでしょうか。

A:村井チェアマン
1.選手交代について
ベンチ入りの人数に関する議論は本日の理事会では行われていません。

2.AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の影響について
ACLも詳細、日程や方式が確定しているわけではありませんので、まずJリーグとして大会の在り方を議論しています。同時進行の要素があるのかなと思います。

3.審判員のPCR検査について
審判員については細かく一人一人勘定しているわけではありませんので、全体の枠はやや多めに取っている関係もありまして、関係する審判員が検査できるような体制と認識しています。

Q:1.Jリーグへの報告義務について
今回の金崎夢生選手に関して、名古屋グランパスはJリーグに報告する義務はないという認識でよろしいでしょうか。

2.担架、ボールボーイのPCR検査について
試合をしたときに担架を持つ方は選手と近いところで接触しますし、ボールボーイも常にボールを持っていてそれを使用して選手がスローイングなどを行いますが、そのあたりの方のPCR検査はどのように考えていますでしょうか。

3.YBCルヴァンカップについて
近隣のチーム同士ではない組み合わせになっていますが、ルヴァンカップが再開するタイミングでは東日本、西日本のリーグ戦もある程度合流できるような時期だという認識でよろしいでしょうか。

1.Jリーグへの報告義務について
A:村井チェアマン
我々が定めているガイドラインでは、陽性反応となった選手が出た場合は、陽性であることを我々に報告しないといけないと伝えています。

ただ、その感染経路や様々な濃厚接触者は保健所の指示に基づいて事実確認をして拡散防止に努めていきますので、我々は陽性が出た判断をいただきながら、しっかり保健所の指導に基づいて、対処、判断してほしいと伝えている次第でございます。

2.担架、ボールボーイのPCR検査について
A:藤村特命担当部長
クラブには60人の枠をお渡しして、60人の使い方をお任せしようと思っています。ボールボーイ、特に担架要員は選手に触れる可能性が高いので、再開直後はできるだけクラブのスタッフがやることで検討してほしいとお願いしているところです。

ご存知の通り、ドイツはボールボーイを4人に減らしてボールを直接手渡ししないような形で運用していて、そういうことを色々と工夫しながらやっていきたいと思います。

3.YBCルヴァンカップについて
A:黒田本部長
そのようなタイミングでルヴァンカップの第2節をセットする方向で最終調整をしています。

Q:KリーグやNPBは試合数を減らした一方、Jリーグはいつも通り全節を行う予定ですが、その理由は何でしょうか。

A:村井チェアマン
過密にはなりますが、12月の深いところまでリーグ戦を行う日程枠を確保できたこと、これに関しては、天皇杯等々、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)にも協力いただいています。また水曜・土曜と連戦がありますが、幸いにもJリーグはスタートしたばかりでしたので、そのような日程が確保できる見通しが立ったことによります。

Q:本来ですと、第2次の選手登録期間が7月半ばから8月半ばかと思いますが、それだと現状の日程だとリーグ戦が始まって3試合、4試合のところから1か月ということでかなり補強としては難しく、今年は過密日程の中で補強を必要になってくると思いますが、そのあたりの変更やそれに向けた議論は今どのようになっていますでしょうか。

A:黒田本部長
各クラブの皆様からご意見をいただきながら検討しています。

今決まっていることは特にございません。

Q:前回、開催にあたっての感染予防対策として、サーモメーター450台、消毒液12トンという話がありましたが、サーモメーターの450台は各クラブに常に貸し出す形になるのか、終わったあとにJリーグが回収してレンタルするのかというところの確認と、消毒液12トンということですが、この1週間程、現状アルコールが足りておらず、次亜塩素酸水を使った消毒について、その効果がどうなのかとニュース等で話題になっています。用意している消毒液はアルコールなのか次亜塩素酸水なのかあるいは違うものなのか確認をさせてください。

A:村井チェアマン
サーモメーターですが、Jリーグからクラブへ貸与する形になると思います。

A:藤村特命担当部長
サーモメーターは、リーグからクラブに割り当てて貸したままにしておこうと思っています。

消毒液は次亜塩素酸水です。経産省系の独立行政法人NITEから、新型コロナウイルスへの効果は確認できなかったといったリリースが出たことを受け、一部誤解を招くような報道もありますが、次亜塩素酸水は種類が豊富でして、前述のリリースも、複数の検査所の結果が食い違っていて、新型コロナウイルスに確かに効果があるという判断できる材料が充分になく、継続検討しますという内容でした。

空中に散布して空間除菌する使い方は効き目がないし有害だということは経産省が、この使用法に特化した発表をされていますが、しっかり成分がコントロールされた次亜塩素酸水で手指消毒すれば、例えばノロウイルスに有効だということは充分確認され、使われてきています。

Jリーグが消毒液を手配したのは3月でして、アルコールが第一希望だったのですが、日本中が品不足な状態の中で、次亜塩素酸水を選ばせていただきました。次亜塩素酸水は置いておくと成分が劣化して水になるところも弱点ですが、私どもは2年間効果が継続するしっかりしたものを選んでクラブにお渡しするので、充分お客様のために活用いただけるものだと思っています。

(各検査機関でPCR検査という話でしたが、これは各クラブの地域にある病院で検査を行い、各クラブの地域にある検査機機関とJリーグを結ぶということでしょうか。その検査機関数はおおよそどの位ありますでしょうか。)

A:村井チェアマン
我々がネットワークする関係図ですが、Jリーグ検査センターの業務を、プロフェッショナルに一部委託します。ここがハブになって56クラブと連携していくわけですが、それぞれのスタジアム、試合会場等々で検体採取をするのはクラブにお願いいたします。

その採取した検体を送り届ける先が提携する医療機関やラボ、検査センターだったりしますが、これは全国に分散しておりまして、いわゆるマシンを回して分析するところですので、場合によっては郵送等で一番リソースが確保できるところにうまくコントロールしながらやっていくということです。

なので、必ずしも場所が56クラブの56カ所で採取したものを分析するとは限りません。

Q:金崎選手に関連してですが、保健所の指導で19人の選手・スタッフが濃厚接触と認められて、全員陰性でしたが、2週間の自宅待機となりました。全体練習が早くても6月13日の再開ということで、リーグ再開の7月4日までに3週間しかないということになりました。以前から望ましいと言われていた4~5週間の準備期間が確保できない状況になったわけですが、そこに対しての手当てや議論は現状どのようになっていますでしょうか。

A:村井チェアマン
陽性が出たときは保健所の指示に従うということで、19人全員は2週間の隔離となったのですが、6月8日にNPB・Jリーグの対策連絡会議がありますので、そこで専門家の皆さんの助言もいただきたいと思います。例えば、19人が陰性であった場合、濃厚接触の定義との関係になると思いますが、スポーツ界における濃厚接触の定義を我々がお伝えすることができるかという議論もあわせて今後していきたいと考えています。

2週間隔離することになりますが、それによって大会日程の変更、シーズン開幕の日程を変える等々の判断には至っておりません。

Q:FC東京U-23がJ3を辞退しましたが、ガンバ大阪U-23セレッソ大阪U-23はこのまま参加するのでしょうか。

A:村井チェアマン
FC東京U-23に関しては、残り2クラブも含め、本日J3のクラブだけが集まって別途協議いたしました。

他のクラブもFC東京U-23が本気で対戦してきたことをよく知っていますので、断腸の思いで今回離れることになったというのよく理解されたと思います。

その背景は、オリンピック・パラリンピックが来年の開催を控え、様々な競技会がこの後行われます。

様々なスポーツ施設で一斉にスポーツが行われるということで、スタジアム確保が非常に難しい状況であることが、大金社長からも説明されて、皆さん了解したということでございます。

ガンバ大阪U-23セレッソ大阪U-23は今のところ使用スタジアムの確保について目処が立っているので、予定通り開幕に臨むというところでございます。

Q:1.PCR検査のタイミングについて
PCR検査は試合後でなく試合前に行うところの理由を教えていただけますでしょうか。

2.YBCルヴァンカップでの松本山雅FCの辞退について
YBCルヴァンカップでの松本山雅FCについて、これは辞退なのか、日程が重なっているために自動的に出場できないという認識での辞退でしょうか。

3.ガイドラインの改訂版について
5月14日にJリーグのホームページで公開されているガイドラインは「調整中」の項目がかなりありますが、改定版はいつ頃の公表になりますでしょうか。

1.PCR検査のタイミングについて
A:村井チェアマン
PCR検査を試合前に行うのは、専門家の先生に聞きますと、症状が出る前、48時間以内に他者への感染が起こりやすくなると聞いています。本人はまったくの無症状であっても、もし感染しているのであればその前48時間が危険な期間であるという認識にたって、試合開始前48時間という時間を見据えながら検査を行うというにしています。

A:藤村特命担当部長
検体を取るタイミングは、試合会場で試合前にと計画しています。

最初、試合前は選手に集中してもらう方がいいかと思いましたが、関係者が一番集まりやすく、分かりやすい場所ということで試合会場にて検体を取ることにしました。

試合後に設定しますと、例えば、途中で怪我をして救急車でいなくなる選手や、ドーピングコントロールが入ったときに、いつ検体が取れるか分からなくなってしまうなど、色々不確定要素が出てくるので、試合前で全員が揃って取れるタイミングで取るのが一番理想だと思っています。

ただ、これからチームの現場の方に相談していくので、まだ未確定だとご理解いただければと思います。

A:村井チェアマン
私が試合前と解釈したのは、例えば6月27日に試合があるとすれば、その48時間以内に人にうつす可能性があるので、という解釈でした。

実際、唾液を採取するのは試合前か試合後かということであるとすれば藤村特命担当部長がお答えした内容でございます。

Q:1.プレ検査について
PCR検査の資料に「プレ検査」という記述がありましたが、「プレ検査」とはどういうものでしょうか。

2.陽性者が出た場合の対応
プレ検査で陽性が出た場合はクラブに影響が出るものになるということでしょうか。

A:藤村特命部長
1.プレ検査について
今回、とても大掛かりな検査を実施することになるので、検査システムが正常に稼働するかを 1試合だけ選んで、本番を想定したプレ実施をし、検査側の体制確認のために検査を実施する事を予定しています。

2.陽性者が出た場合の対応
陽性の場合はそのようなことになります。

Q:ルヴァンカップで松本が出られなくなるということですが、Bグループで松本が試合をしていない浦和とC大阪は不戦勝となるのでしょうか、試合としてカウントしないことになるのでしょうか。

A:黒田本部長
Bグループは、仙台、浦和、C大阪、松本というグループで、松本は第1節でC大阪と対戦しています。仙台、浦和は松本との対戦を残しておりますが、対戦相手がいないことになります。それについては、グループステージ終了後に仙台、浦和に勝点3を与え、得失点差は与えません。このような対応を考えております。

Q:名古屋の開幕の件ですが、名古屋の試合だけをずらすということも検討されていないということで間違いないでしょうか。

A:村井チェアマン
その通りです。

〔司会よりご案内〕
来週月曜日の6月8日に15:30 NPB・Jリーグ 第9回新型コロナウイルス対策連絡会議の後ZOOMにて合同記者会見を開催いたします。

また、6月9日(火) に第6回実行委員会の後メディアブリーフィングを予定しております。スケジュールの都合上、当日はチェアマンの村井が13:45頃にはブリーフィングから失礼させていただきますので予めご了承ください。

本日は長時間にわたり記者会見にご参加いただきましてありがとうございました。

 

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