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史上初のPK決着。白熱の静岡ダービーを制し、磐田が二度目の王者に輝く!【Jリーグヒストリー:1999年】

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2020年5月24日(日) 15:49

史上初のPK決着。白熱の静岡ダービーを制し、磐田が二度目の王者に輝く!【Jリーグヒストリー:1999年】

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史上初のPK決着。白熱の静岡ダービーを制し、磐田が二度目の王者に輝く!【Jリーグヒストリー:1999年】
磐田が静岡ダービーを制し、二度目の年間王者に輝いた

J1とJ2の2部制がスタートした1999年シーズン。主役となったのは磐田と清水の静岡勢だった。

1stステージで力を発揮したのは磐田だ。チームを支えたドゥンガが退団したものの、中山 雅史、名波 浩、藤田 俊哉ら主軸が健在。若きストライカー高原 直泰も台頭し、日本人主体のチームで勝利を積み重ねていく。4月にはアジアクラブ選手権でも優勝を果たすなど、その強さは国内だけに留まらなかった。

5節から7連勝を達成するなど勢いに乗り、名門復活の予感を漂わせたⅤ川崎を振り切って1stステージを制した。

ところが2ndステージに入ると、突如勢いを失ってしまう。名波がイタリアのヴェネツィアに移籍し、中山が負傷離脱したダメージも小さくなかった。開幕3連敗といきなり躓き、その後も思うように勝点を積み上げられず、早々に優勝争いから後退した。

代わって2ndステージで勢いを見せたのは清水だ。2節から4連勝を達成すると、8節に神戸を破って首位に浮上。その後も連勝街道を突き進み、一度も首位の座を明け渡すことなく、クラブ史上初となるステージ制覇を成し遂げた。

アレックスと市川 大祐の若き両翼が躍動し、大黒柱の澤登 正朗もハイパフォーマンスを披露。何より強みとなったのは守備力の高さで、斉藤 俊秀、森岡 隆三らが担った最終ラインは崩れることなく、15試合でわずか13失点と抜群の安定感を誇った。

そして迎えたチャンピオンシップ。勢いで勝る清水が優位と思われたが、ここで魅せたのが千両役者の中山だった。第1戦では先制ゴールを奪うと、1-1で迎えた延長に決勝ゴールをマーク。劇的な展開で磐田に勝利をもたらした。

続く第2戦も白熱の展開となった。磐田が服部 年宏のゴールで先制するも、清水は澤登の2試合連続ゴールで同点に追いつく。そして延長に入った99分、ファビーニョが値千金のⅤゴールを叩き込み、清水が2-1で勝利した。

この結果、2戦合計3-3となり、優勝の行方は史上初のPK戦へと委ねられる。先行の磐田が4人成功したのに対し、清水は2人目のサントス、4人目のファビーニョが失敗。同じ静岡に本拠地を置くライバル対決は、歴史に残る死闘の末に磐田に軍配が上がった。

磐田は1997年に次ぐ、二度目のリーグ優勝を達成。一方敗れた清水は初優勝こそならなかったものの、シーズンを通して最多勝点を獲得。MVPはアレックスが受賞し、このアレックスを含め、真田 雅則、澤登、伊東 輝悦ら6人がベストイレブンに選出されている。

■フォトギャラリー
https://www.jleague.jp/photogallery/g2044/

■1999年磐田のメンバーはこちら
 

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