多くのチームがキャンプをスタートさせるなど、すでに新シーズンの戦いの火ぶたは切られている。チームの浮沈を左右するのが新加入選手の存在だ。今オフに各チームに加わった新戦力は、果たしてどのような特長を備えているのだろうか。
前回に引き続き、J1 18クラブの新戦力のプレースタイルを昨季のデータをもとに紹介。後編となる今回は湘南から大分までの9チームの新戦力を各1人ずつピックアップし、それぞれのストロングポイントを探っていく。
大宮から湘南に加わった茨田 陽生は、スルーパスの項目で高い数値を示している。J1でのプレー機会も豊富なこの司令塔が、「湘南スタイル」にどのようなエッセンスを加えるのか。そのパフォーマンスに注目が集まる。大分から清水に移籍した後藤 優介はスルーパスの受け手として機能しそうだ。一方でスルーパスの出し手としての能力も備えていることが分かる。
川崎Fで二度の優勝を経験した阿部 浩之は名古屋に加入した。シュート能力とスルーパスのセンスを備えており、名古屋の攻撃にさらなる厚みをもたらしてくれそうだ。鳥栖からG大阪に移籍した小野 裕二はドリブル、スルーパス、スルーパス受けと3つの攻撃項目で平均値を上回った。決して大柄ではないものの、空中戦の強さもこの選手の特長と言えるだろう。
プロ1年目でいきなりブレイクを果たした山形の坂元 達裕は、J1のC大阪にステップアップを果たした。J2を席巻したドリブル突破は、果たしてJ1の舞台でも通用するか。清水から神戸に加入したドウグラスは、そのシュート力が最大の特長。空中戦の強さも際立っており、ダビド ビジャ、ルーカス ポドルスキが抜けた神戸の新たなエースとして期待される。
松本から広島に移籍した永井 龍はシュートの項目が高く、スルーパス、スルーパス受けも平均超え。空中戦の強さも魅力だろう。京都から鳥栖に加わった小屋松 知哉はその卓越したドリブル突破が大きな武器となる。大分に加入した知念 慶はあらゆる攻撃項目で高い数値を示した。データは90分換算値で、川崎F時代に途中出場が多かった知念の数値が高くなるのは必然ながら、限られた時間の中でも仕事をこなしていたことの裏付けだろう。
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データ提供:データスタジアム