チーム力を高めるうえで、新戦力の存在は欠かせない要素のひとつ。下の表は今季新たに加わった戦力の出場時間を表したもの。チーム内における新戦力占有率をランキング化した。
もっとも新戦力の占有率が高かったのは神戸だ。49.2%と半数近くが新戦力に占められた。リーグ戦順位は昨季の10位から8位に上がっており、新戦力が機能したと言うことができるだろう。
45.4%で2位の大分も、昇格1年目のシーズンで躍進を遂げた。優勝を成し遂げた横浜FMも43.3%で3位となっている。マルコス ジュニオール、朴 一圭、ティーラトンら新戦力の活躍が、優勝の要因となったことは間違いない。
一方で鳥栖や松本は新戦力占有率が高かったにもかかわらず、チーム順位は低くなった。逆に鹿島、FC東京、川崎Fは既存の戦力が中心となり、優勝争いに加わっている。
つまり新戦力占有率とリーグ順位は必ずしも比例するものではないが、前年に低迷したチームが巻き返しを期すためには、新たな力が必要なのも事実。前年プレーオフに回りながら新戦力の占有率が最も低かった磐田が、J2降格となったのは、ある意味で必然だったのかもしれない。
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データ提供:データスタジアム