年末の恒例となった「2019Jリーグインターナショナルユースカップ」が今年も長野県で12月18日(水)~12月22日(日)に開催される。
同大会はユース年代の国際経験の場を増やすことを目的に2015年から開催され、今年で5回目を数える。第1回は4チーム(国内2チーム、海外2チーム)によって行われたものの、2回目以降は規模を拡大し、8チーム(国内4チーム、海外4チーム)によって優勝が争われている。
日本からはJユースカップのベスト4進出チームが参戦。ヨーロッパ、南米、アフリカなど各大陸の強豪チームと対戦できるこの大会は、Jクラブのユースチームにとって絶好の腕試しの場となる。
これまでに海外からはフィゲイレンセFC(ブラジル)、オリンピック・マルセイユ(フランス)、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC(イングランド)ら強豪チームが参加。お隣の韓国からも蔚山現代FC、浦項スティーラーズら、日本でもおなじみのチームが出場している。
日本からは浦和レッズ、サンフレッチェ広島、FC東京、ガンバ大阪などが出場。2015年大会では浦和、2017年大会ではG大阪がそれぞれ優勝を果たしている。
17歳以下の年齢制限が設けられているこの大会は、Jユース勢にとって新チームのスタートの大会ともなる。2016年大会では、当時15歳だった久保 建英(FC東京U-18)が出場。4試合で6ゴールを挙げ、大会得点王に輝いている。
他にも2015年大会では橋岡 大樹(浦和ユース)がAZアルクマール(オランダ)相手にゴールを決めるなど、現在プロとして活躍する選手たちも、この大会でインパクトを放っている。海外勢にもきらめく原石がひしめいており、この大会に出場した中から、世界的なスーパースターが生まれる可能性もあるだろう。
また選手個々だけでなく、それぞれのチームの特徴溢れるスタイルも興味深い。日本ではなかなかお目にかかれないパワーやスピードに触れられるのも、この大会の醍醐味と言えそうだ。
今大会には今年のJユースカップで優勝を飾った名古屋グランパス、準優勝のガンバ大阪、ベスト4のアビスパ福岡、大宮アルディージャの4チームが出場。福岡と大宮は初参加となる。海外からはCRフラメンゴ(ブラジル)、ライト・トゥ・ドリーム(ガーナ)、BKヘッケン(スウェーデン)、光州FC(韓国)の4チームが参戦。連覇を狙うライト・トゥ・ドリームは2年連続の出場となる。
過去の大会を振り返ると、Jリーグ勢と海外勢が1年ごとにタイトルを分け合う結果となっており、その流れを踏まえれば、今回はJリーグ勢の優勝が予想される。しかし昨年圧倒的な強さを示したライト・トゥ・ドリームをはじめ、海外勢は例年、この大会に高いモチベーションを備えて臨んできているだけに、簡単にはいかないだろう。
今年のユースシーンを席巻した名古屋を筆頭に、日本勢は意地を見せられるか。真冬の寒さを吹き飛ばす、熱い戦いが期待される。