明治安田生命J3リーグは17日に第31節の9試合が開催される。優勝・昇格争いが佳境を迎えるなか、残り4試合で各チームはいかなる戦いを見せるのか。
今節は優勝争いを左右する重要な大一番が行われる。3位の群馬と首位の北九州の直接対決だ。両者の勝点差は5。群馬とすれば勝てばその差を詰められる一方で、敗れれば優勝から大きく遠のくことになる。まさに運命の一戦となるだろう。前回対戦では北九州が1-0で勝利を収めたが、果たして今回はいかなる決着を見るのか。
2位の藤枝はホームにC大23を迎える。10試合負けがなく、現在は2連勝中。安定した守備を軸に着実に勝点を積み上げている。対するC大23は前節鳥取に敗れ、連勝がストップ。それでも3試合連続複数得点と攻撃陣が好調を維持。その勢いを持って藤枝の堅守を打ち砕けるか。
4位の熊本はホームに岩手を迎える。ここ7試合でわずかに1勝と、思うように勝点を伸ばせていない。昇格圏となる2位の藤枝とは6ポイント差を付けられており、これ以上の取りこぼしは許されないだろう。失点が増えているだけに、守備の修正がテーマとなりそうだ。岩手は前節G大23と引き分け、連敗を8で食い止めた。2試合連続ゴール中の大垣 勇樹が今節もカギを握りそうだ。
5位の富山は八戸の本拠地に乗り込む。前節は長野に競り負け、11試合ぶりの黒星を喫した。終了間際の失点で敗れただけに、90分を通した隙のない試合運びが求められる。一方の八戸はここ2試合勝ちがない。好調を維持する上形 洋介が復調のキーマンとなる。
6位の鳥取は、ホームに福島を迎える。ここ6試合負けがなく、前節はC大23に競り勝った。攻撃面に勢いがある一方、失点が増えているだけに、リスクマネジメントの意識を保ちたいところだ。福島は前節讃岐に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。勝利を呼び込んだ堅い守りが、今節も拠り所となるだろう。
秋田はホームにG大23を迎える。前節はF東23を下し、連敗をストップ。2ゴールを挙げた林 容平にかかる期待は大きい。G大23はここ2試合負けがなく、ともに3得点と攻撃に迫力が生まれている。一方でなかなか失点が減らない守備面を上手く立て直したいところだ。
長野はホームで沼津と対戦。4戦負けなしと調子を上げており、前節も上位の富山に勝利した。この勢いを保ち、残り3試合で一桁順位を狙う。沼津は7戦勝利がなく、現在は4連敗中。攻守両面に不安を抱えるなか、選手起用も含めた大胆なテコ入れが求められるかもしれない。
讃岐はホームに相模原を迎える。9試合勝ちがなく、16位に転落。1年でのJ2復帰を目指しながら、下位に沈んでいる。課題である得点力不足を解消できないようだと、今節も苦戦は免れないだろう。相模原も2連敗と調子は下降気味。ゴール量産中の大石 治寿が巻き返しのキーマンとなる。
F東23はYS横浜とホームで戦う。前節は秋田に競り負け、6試合ぶりの黒星を喫した。それでもエースの原 大智が好調を維持。5戦連発中で得点ランクのトップに立つこの長身ストライカーにかかる期待は大きい。YS横浜は2連勝で15位に浮上。リーグ3位の得点力を誇る攻撃スタイルを維持し、3連勝を狙う。
■各試合の見どころをチェック
八戸vs富山
秋田vsG大23
長野vs沼津
藤枝vsC大23
鳥取vs福島
讃岐vs相模原
F東23vsYS横浜
群馬vs北九州
熊本vs岩手