首位の柏はプレーオフ進出を狙う水戸と激突。徳島vs岡山は6位以内をかけたサバイバルマッチに【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第36節】

明治安田生命Ｊ２リーグは、12日に開催が予定されていた3試合が台風のために中止に。大宮vs福岡は13日、柏vs水戸は14日、横浜FCvs金沢は15日にそれぞれ代替開催されることが決定した。その他の試合は予定通りに行われる。

首位に立つ柏は、ホームで水戸と対戦する。前節は横浜FCに0-1と敗戦。2位の大宮に勝点6差に詰められている。優位な状況に変わりはないものの、今節も上位チームが相手となる。得点源のオルンガが不在のなかで正念場の一戦となりそうだ。対する水戸は2連敗で、プレーオフ出場圏内からついに転落した。ここ2試合で6失点の守備を修正し、再び上位争いへと名乗りを上げられるか。

柏は追う大宮はホームに福岡を迎える。3連勝と勢いに乗っており、逆転優勝の可能性も高まってきた。積極的な仕掛けで攻撃を牽引するイッペイ シノヅカが注目選手となる。対する福岡は2連敗で18位に沈む。2試合無得点の攻撃陣が意地を見せたいところだ。

3位の横浜FCはホームで金沢と対戦。前節は首位の柏を撃破し、連続無敗試合を17に伸ばしている。柏の攻撃を封じた堅守が、今節も勝敗を分けるポイントとなりそうだ。一方の金沢は2連敗で11位に転落。プレーオフ進出が厳しい状況に追い込まれている。コンスタントに得点を記録するクルーニーが復調のキーマンとなるだろう。

4位の山形はホームに岐阜を迎える。前節は千葉に4-1と快勝。攻撃が機能しており、この勢いを今節にも持ち込みたいところだ。岐阜は5試合勝利がないものの、ここ2試合は引き分けと粘り強く勝点を掴んでいる。もっとも前節は終了間際のゴールで追いつかれただけに、試合の終わらせ方がテーマとなりそうだ。

5位の京都は、山口の本拠地に乗り込む。前節は2点のリードを守り切れずに愛媛と引き分けた。自動昇格を実現するためには、これ以上の取りこぼしは許されないだろう。対する山口は2試合負けなしで14位に浮上。2試合連続ゴール中の池上 丈二が、キープレーヤーとなりそうだ。

甲府は2連勝で6位に浮上。今節はホームに栃木を迎える。前節はピーター ウタカの2ゴールで金沢に競り勝った。この頼れるエースが今節もカギを握るはずだ。栃木は21位と降格圏に沈むものの、20位の鹿児島との差を1ポイントに詰めている。残留の希望が高まるなか、前回対戦で勝利した相手から勝点3を掴めるか。

9位の徳島と8位の岡山の一戦は、プレーオフ進出をかけた重要な戦いとなる。徳島は8試合負けなしと好調を維持する。得意のセットプレーがカギを握りそうだ。対する岡山も6試合負けがない。仲間 隼斗、中野 誠也、イ ヨンジェが形成する前線の出来がポイントとなるだろう。前回対戦では岡山が2-1と勝利を収めたが、果たして今回はいかなる決着を見るのか。

10位の長崎だが、6位の甲府とは勝点4差で、逆転でのプレーオフ進出を視野に入れる。前節は町田に3-2と勝利。2ゴールを決めた大竹 洋平に注目が集まる。対戦相手の千葉は、3試合勝利がなく、前節は山形に1-4と完敗。失点の多さもさることながら、得点の形が見いだせておらず、このポイントの修正が何よりのテーマとなる。

琉球はホームで東京Ｖと対戦。5試合負けなしと調子を上げている。ベテランの上原 慎也が絶好調で、守備陣も安定感を身に付けつつある。得意のホームでさらなる浮上を狙う。東京Ｖは3連敗と元気がない。ボール支配で勝りながらも得点は奪えておらず、最後の局面を切り崩す質と迫力が求められる。

愛媛はホームに新潟を迎える。2試合負けなしと復調の気配を示しており、前節は2点のビハインドを追いつき京都と引き分けた。もっとも毎試合のように複数失点を喫しているだけに、守備組織の修正がテーマとなりそうだ。新潟は6試合負けがなく、前節は6ゴールを奪って鹿児島を撃破した。好調の要因は、レオナルドに尽きるだろう。前節4得点を叩き込んだストライカーは、ここ7試合で12得点と驚異的なペースでゴールを量産。このエースのパフォーマンスから目が離せない。

町田vs鹿児島は残留をかけた戦いとなる。19位の町田は6試合勝ちがない。それでも前節は4試合ぶりに得点を記録するなど、攻撃面に良化の兆しが見えている。一方の鹿児島は5連敗で20位に沈む。前節は新潟相手に6失点。ここ5試合で15失点を喫する守備の修正が重要なテーマとなる。

■各試合の見どころをチェック
山口vs京都
長崎vs千葉
琉球vs東京Ｖ
山形vs岐阜
徳島vs岡山
大宮vs福岡
町田vs鹿児島
愛媛vs新潟
甲府vs栃木
柏vs水戸
横浜FCvs金沢