明治安田生命Ｊ２リーグは5日、6日に第35節が開催される。今節の最注目カードは横浜FCと柏の一戦だろう。首位を独走する柏に、3位の横浜FCが挑む構図だ。
ホームの横浜FCは16戦無敗と安定した戦いを続ける。もっともここ3試合はすべてドロー。3試合でわずか1得点しか奪えておらず、攻撃は湿りがちだ。守備の安定は保たれているだけに、前線の奮起が求められる。柏は2連勝と再び勢いを加速させている。オルンガ、クリスティアーノの強力コンビが、今節も重要な役割を担うだろう。
水戸vs大宮も見逃せない。2連勝で2位に浮上した大宮に対し、水戸は6位に踏みとどまる。両者の勝点差はわずかに3で、今節の結果次第ではその立場が入れ代わる可能性もある。水戸は前節、新潟に完敗。3失点を喫した守備の修正がポイントとなるだろう。大宮は前節、長崎に快勝。3試合連続で無失点の堅守が今節も拠り所となるはずだ。
4位の山形は、千葉の本拠地に乗り込む。ここ2試合勝ちがなく、前節は甲府に惜敗。無得点に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。対する千葉は3戦負けなしと復調の気配を見せる。前節は課題の守備が無失点に終えただけに、その成果をこの試合にも活かしたいところだ。
5位の京都はホームに愛媛を迎える。前節は鹿児島に競り勝ち、一時期の不調からは脱した印象だ。得点源の一美 和成にかかる期待は大きい。対する愛媛も前節、栃木に競り勝ち、連敗を4で食い止めた。こちらは2ゴールを挙げた神谷 優太がキープレーヤーとなる。
甲府はアウェイで金沢と対戦。前節は山形に競り勝ち7位に浮上。6位との差はわずかに3ポイントで、プレーオフ出場圏内が見えている。ここ3試合で2得点と好調な金園 英学の起用法がポイントとなりそうだ。金沢は前節徳島に完敗。プレーオフ出場を狙うためにも、勝利が求められる一戦となる。失点が増えているだけに、守備組織の再構築が求められてきそうだ。
徳島はアウェイで栃木と対戦。7試合負けなしと好調で、プレーオフ出場圏内を射程にとらえている。攻守両面で強度の高いプレーを実現しており、この良い状態を今節にも持ち込みたいところだ。対する栃木は前々節に、11試合ぶりに勝利を手にしたものの、前節は愛媛に惜敗。それでもここ2試合で5得点と、攻撃面に勢いが生まれている。21位と苦しい状況に置かれているものの、積極性を貫いて、残留への道を見出したい。
岡山はアウェイで東京Ｖと対戦する。5試合負けなしで6位以内への進出が見えているものの、ここ2試合は引き分けと勝ち切れていない。5試合でわずか2失点と守備は安定しているだけに、攻撃陣の出来がポイントとなりそうだ。東京Ｖは2連敗と調子が下降気味。しかもともに無得点と、攻撃面に不安を抱える。この嫌な流れを断ち切れるか。永井 秀樹監督の手腕に注目が集まる。
新潟はホームに鹿児島を迎える。5試合負けなしと好調で、前節は上位の水戸に快勝を収めた。チームを牽引するのはレオナルドだ。ここ6試合で8得点と絶好調のストライカーが今節も爆発するか。対する鹿児島は4連敗と苦戦が続く。降格圏が背後に迫るなか、正念場の一戦となるだろう。失点の多さもさることながら、ここ4試合でわずか2得点の攻撃面がテーマとなりそうだ。
福岡はホームで琉球と対戦。前節は山口に完敗を喫した。隙を見せた後半の戦い方がポイントとなるだろう。一方の琉球は4戦負けなしながら、ここ3試合はすべてドロー。前節無得点に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。
長崎は町田をホームに迎える。前節は大宮に敗れ、プレーオフ進出圏内が遠ざかりつつある。1年でのＪ１復帰を実現するには、これ以上の取りこぼしは許されないだろう。下位に沈むチームから確実に勝点を手にし、プレーオフ出場に望みをつなぎたい。一方の町田は5試合勝利がなく、19位に沈む。3試合連続ノーゴールと得点力不足は深刻で、この課題の解消こそが復調のテーマとなる。
最下位の岐阜はホームに山口を迎える。4試合勝利がないものの、前節は横浜FCと1-1で引き分けた。上位チームと互角に渡り合った手応えを、この試合に活かせるか。山口は前節、福岡に快勝を収め、14位に浮上。前節、初ゴールを決めた宮代 大聖が注目選手となる。
■各試合の見どころをチェック
東京Ｖvs岡山
新潟vs鹿児島
福岡vs琉球
長崎vs町田
水戸vs大宮
栃木vs徳島
横浜FCvs柏
金沢vs甲府
京都vs愛媛
千葉vs山形
岐阜vs山口
