明治安田生命J2リーグは、9月に31節から34節までが開催された。
首位を独走する柏は、31節の山形戦に敗れ、連続無敗試合が13でストップ。続く甲府戦でも引き分けに終わり足踏みを強いられたが、その後に2連勝。勝点を69に伸ばし、1年でのJ1復帰へまた一歩前進している。
混戦が続く自動昇格・プレーオフ出場争いは、残り8試合となってもいまだ先の読めない戦いが続いている。
自動昇格圏内の2位に浮上したのは大宮だ。9月の4試合を2勝2分と無敗で乗り切った。4試合でわずか1失点の堅守が好調の要因と言えるだろう。3位の横浜FCは無敗記録を16に伸ばしたものの、勝ち切れない試合も目立つ。直近の3試合はすべてドロー。この間わずか1得点と、攻撃面に不安を抱えている。
4位の山形、5位の京都、6位の水戸はいずれも9月に2勝を挙げており、昇格争いに踏みとどまる。粘り強い戦いを続けているだけに、この混戦はしばらく続いていきそうだ。
7位の甲府から9位の岡山までの3チームも、プレーオフ進出争いに名乗りを上げている。なかでも徳島と岡山は9月に勝点8を積み上げており、上位との差を詰めている。6位以内を巡る熾烈な争いは、今後ますます熱を帯びていくだろう。
残留争いに目を向けると、最下位の岐阜が9月は未勝利に終わった。一方21位の栃木は、1勝1分2敗としており、4連敗となった20位の鹿児島との勝点差を詰めている。同じく未勝利に終わった19位の町田も含め、残留争いも最後まで予断の許さない展開が続きそうだ。
個人に目を向けると、新潟のレオナルドが4試合で5得点とゴールを量産。長崎の呉屋 大翔と並んで得点ランクのトップに躍り出ている。この両者に加え、岡山のイ ヨンジェ、横浜FCのイバ、柏のオルンガらによるハイレベルな得点王レースも、シーズン終盤の注目点となる。