2019年9月20日(金) 16:30
足踏みを強いられる柏は4試合ぶりに勝利を手にできるか。栃木vs鹿児島は残留争いの重要な局面に【プレビュー:明治安田J2 第33節】
今季の明治安田生命J2リーグも、残り10試合。優勝、自動昇格、プレーオフ出場をかけた戦いは、いよいよクライマックスに突入する。
首位をひた走る柏は、ホームに愛媛を迎える。ここ3試合勝ちがなく、足踏みを強いられるなか、再び勢いを手にすることができるか。前節は先制しながらも追いつかれており、リード時の戦い方がポイントとなりそうだ。対する愛媛は3連敗と苦しんでいる。3試合で1得点しか奪えておらず、攻撃面が課題と言えそうだ。
2連勝で2位に浮上した山形は、アウェイで琉球と対戦。ここ2試合で7得点と攻撃陣が好調で、2試合連続ゴール中の大槻 周平が今節もカギを握りそうだ。琉球は2試合負けなしと復調の気配を示す。こちらも絶好調の上門 知樹がキープレーヤーとなる。
3位の横浜FCは、町田の本拠地に乗り込む。14試合負けなしと安定した戦いを続けるものの、前節は大宮の守りを崩せずにスコアレスドロー。不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。町田は3試合勝利がなく、前節は京都に完敗。好調を維持するロメロ フランクが、苦境に陥るチームを救うことができるか。
京都は前節町田に勝利し、6試合ぶりに勝ち点3を手にした。課題の守備が無失点に抑えたのは好材料で、今節も堅守を軸に連勝を狙う。その京都をホームに迎える長崎は、4戦負けなしと調子を上げている。水曜日の天皇杯では仙台を撃破しており、良い状態でこの試合に臨めるだろう。天皇杯から中2日での一戦であり、コンディション面がカギを握りそうだ。
5位の水戸はホームに岐阜を迎える。前節は千葉に競り負け、連勝が2でストップ。リードを守り切れなかった後半の戦いがポイントとなりそうだ。対する岐阜は前節、岡山に敗れ、最下位から抜け出せなかった。2試合連続無得点の攻撃面の修正がテーマとなるだろう。
大宮は4試合勝利がなく、苦しい戦いが続いている。今節はホームで東京Vと対戦。守備の安定は保たれているだけに、攻撃面のテコ入れを図れるか。東京Vは前節、新潟と引き分けた。調子を上げてきたレアンドロにかかる期待は大きい。
岡山は3連勝で7位に浮上。プレーオフ出場圏内が見えてきた。3試合連続ゴール中の仲間 隼斗が、今節も爆発するか。その岡山をホームに迎える福岡は前節、栃木に1-0と勝利。調子を上げてきた城後 寿の出来が勝敗を分けるポイントとなりそうだ。
甲府はホームに新潟を迎える。水曜日に天皇杯を戦っており中2日での一戦となるが、主力は温存されただけに、コンディションに不安はないだろう。前節は首位の柏に1-1でドロー。終盤に追いついた粘り強さを今節の戦いに持ち込みたいところだ。対する新潟は3戦負けなしと復調の気配を示す。レオナルド、シルビーニョ、フランシスが形成する強力な前線トリオが爆発すれば、さらに勢いに乗っていけるだろう。
千葉はホームで徳島と対戦。前節は水戸に競り勝ち、7試合ぶりの勝利を手にした。2ゴールを奪ったクレーベが今節も重要な役割を担いそうだ。徳島は前節、長崎と引き分け、連勝が4でストップ。それでも5試合負けなしとし、6位以内が見えてきた。好調を維持する20歳の渡井 理己が注目選手となる。
金沢はホームに山口を迎える。3試合勝利がなく、状態はいいとは言えない。3試合で7失点を喫する守備の修正がテーマとなる。山口は前節、愛媛に競り勝ち、連敗を3でストップ。リスクを負った攻撃スタイルで、連勝を狙う。
栃木vs鹿児島は残留争いの重要な一戦となる。20位の鹿児島を勝点5差で追う21位の栃木は、残留のためにも勝利こそが求められる。5試合連続無得点の攻撃陣が意地を見せたいところだ。鹿児島は2連敗と苦しんでいる。こちらは失点が増えているだけに、粘り強い守備を実現したい。
■各試合の見どころをチェック
福岡vs岡山
甲府vs新潟
長崎vs京都
金沢vs山口
琉球vs山形
水戸vs岐阜
千葉vs徳島
柏vs愛媛
町田vs横浜FC
栃木vs鹿児島
大宮vs東京V