明治安田生命J2リーグは14日、15日に第32節が開催される。柏が独走態勢を築く一方で、2位以下は大混戦。この展開から抜け出すのは果たしてどのチームか。
首位の柏はアウェイで甲府と対戦。前節は山形に敗れ、14試合ぶりの黒星を喫した。ここ2試合は勝利がなく、巻き返しの一戦となる。前節4失点を喫した守備の修正が求められてきそうだ。対する甲府も前節は横浜FCに敗れ、連勝がストップ。プレーオフ進出圏内に浮上するためにも、勝利こそが求められる。
2位の横浜FCと5位の大宮の一戦は、今節の注目マッチとなる。横浜FCは13試合負けなしと好調を維持する。前節は甲府に3-2で競り勝った。その試合で2ゴールを奪った中山 克広が今節も注目選手となる。大宮は3試合勝利がなく、5位に転落。自動昇格を実現するためにも、悪い流れを断ち切りたいところ。得点力不足に悩まされており、攻撃陣の奮起が求められる。
3位の水戸は千葉の本拠地に乗り込む。前節は金沢に3-1と快勝。攻撃に迫力が生まれており、今節も主導権を握る戦いを実現できるか。対する千葉は6試合勝ちがなく、18位に沈む。ボールを支配しながらも決定力に欠け、逆にあっさりと失点を喫する試合が目立つ。攻守両面で課題を抱えるなか、ホームで意地を見せられるか。
4位の山形は前節、首位の柏の勢いを止める勝利を飾った。精度の高いセットプレーが今節もカギを握るだろう。対する鹿児島は、前節琉球に敗れ、再び降格圏が近づいている。攻撃スタイルを体現しているものの、失点が続く守備の改善が求められそうだ。
京都は5試合勝ちがなく、6位に転落。一時期の勢いを失い、苦しい戦いが続く。前節も岡山に0-3と完敗。5試合で11失点を喫する守備のテコ入れを図りたい。今節の対戦相手である町田は、4戦負けなしと復調の気配を見せている。それでもここ2試合は引き分けと勝ち切れていない。前節は先制しながらも追いつかれただけに、リードを守り切る戦いを実現したい。
4連勝で8位に浮上した徳島は、同じく3連勝と好調の長崎をホームに迎える。前節は愛媛に1-0で勝利。クリーンシートを演じた堅い守備を今節も保てるか。対する長崎は攻撃陣が好調を維持する。得点ランクのトップに立つ呉屋 大翔にかかる期待は大きい。
岡山はホームで岐阜と対戦。2連勝で9位に浮上し、プレーオフ進出圏内をはっきりと視界にとらえている。前節、上位の京都に快勝を収めた勢いを、今節にも持ち込みたい。岐阜は最下位に沈むものの、ここ2試合は負けがない。前節は久しぶりに無失点試合を演じており、守備面が改善されてきたのは好材料だ。
金沢はホームで琉球と対戦。2連敗と調子を落としており、上位との差を徐々に広げられつつある。失点が増えてきているのが気がかりで、粘り強い守備を取り戻せるかがテーマとなる。琉球は前節、鹿児島に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。ここ4試合で3得点と好調の上門 知樹がキーマンとなる。
新潟はホームに東京Vを迎える。前節は千葉に競り勝ち、5試合ぶりに勝点3を手にした。ここ3試合で5得点と量産中のレオナルドは、果たして今節も爆発するか。東京Vはこのレオナルドをいかに封じるかがテーマに。一方で前節2ゴールを奪ったジャイルトン パライバの決定力にも期待がかかる。
山口はホームで愛媛と対戦。前節は東京Vに0-4と完敗を喫している。3連敗と苦戦が続くなか、持ち前の攻撃スタイルを取り戻すことができるか。愛媛も2連敗と調子はいいとは言えない。こちらもここ2試合は無得点。形は作れているだけに、決定力がテーマとなりそうだ。
栃木は9試合勝利がなく、21位に沈む。ここ4試合はゴールがなく、得点力不足に苦しんでいる。守備の安定は備わるものの、リスクを負った攻撃が求められるかもしれない。対する福岡は前節、長崎に惜敗。不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
千葉vs水戸
甲府vs柏
金沢vs琉球
栃木vs福岡
新潟vs東京V
京都vs町田
岡山vs岐阜
山口vs愛媛
徳島vs長崎
横浜FCvs大宮
鹿児島vs山形