今年の夏も各チームは、積極的な補強を行った。J1では札幌を除く17チームが、新戦力を迎え入れている。
Jリーグでは選手の登録期間がシーズンに二度設けられており、今季で言えば、1月4日から3月29日までが第1登録期間、7月19日から8月16日までが、第2登録期間と設定されている。
第2登録期間、つまり夏の補強で加わった選手たちは、新チームに登録され、最大で1か月あまりが経過している。果たして新戦力はそれぞれのチームでどのような立ち位置にあり、どのようなパフォーマンスを示しているのか。下の表は夏にJ1クラブに加入した全選手のスタッツをまとめたものになる。
最長の出場時間を記録しているのは、ポーランドのクラブから仙台に加わったヤクブ スウォビィクとG大阪から大分に移籍した田中 達也だ。前者は海外に旅立ったシュミット ダニエルの穴を埋め、後者は昇格チームの攻撃に新たな攻撃のオプションをもたらしている。古巣に復帰した関根 貴大(浦和)と宇佐美 貴史(G大阪)も、すでに欠かせない戦力として存在感を放っている。他にもパク ジョンス(鳥栖)、飯倉 大樹(神戸)らは、低迷していたチームの復調に貢献していると言えるだろう。
ゴールの数で見ていくと、法政大から前倒しで鹿島に加入した上田 綺世が3ゴールと最多得点を記録。128分間で3つの得点を奪っており、その決定力の高さが窺える。他にもパトリック(G大阪)、レアンドロ ペレイラ(広島)が2ゴールをマークしており、ここまでは期待された活躍を示していると言えそうだ。
横浜FMに加わったエリキはラストパス、アシストで高い数値を示しており、チャンスメーカーとして存在感を放っている。吉本 一謙(清水)とオ ジェソク(FC東京)の2人は、それぞれのチームの最終ラインに早くも欠かせない存在となっており、松本に加わった阪野 豊史はチームに高さという武器を加えている。
最下位に沈む磐田は、今夏に加入した5人すべてがすでに出場機会を得ている。果たして低迷するチームの救世主となれるのか。彼らの力が、残留を成し遂げるうえでの重要なファクターとなるはずだ。
データ提供:データスタジアム