JリーグYBCルヴァンカップは8日に準々決勝の第2戦が行われる。ベスト4進出をかけた第2ラウンド。第1戦の戦いを踏まえ、各チームは様々な戦略を持ってこの一戦へと臨むはずだ。
アウェイでの初戦を0-1で落としたFC東京は、逆転での4強入りを狙う。第1戦ではとりわけ後半にチャンスを作ったが、決定力不足に泣いた。ホームでの一戦では、まずは1点を取り返すことも重要だが、アウェイゴールを与えない戦略も求められる。永井 謙佑と橋本 拳人の2人を欠くなか、このミッションをどのように完遂するのか。長谷川 健太監督の手腕に注目が集まる。
名古屋は2点のビハインドを背負い、ホームに戻ってきた。最低でも2点を取り返すことが重要ながら、仮に1点でも奪われれば、4点以上が必要となる厳しい条件にある。名古屋らしい積極的な戦いを示しながら、リスクマネジメントの徹底も求められる。一方の川崎Fとすれば、早い段階で1点を奪い、余裕を持った試合運びを展開したいところ。受け身になれば相手のペースとなりかねないだけに、アグレッシブな攻守を実現することが4強進出のカギとなるだろう。
アウェイでの初戦を3-2でモノにした鹿島は、0-1、もしくは1-2で敗れても勝ち上がりが決まる。優位な状況にあるだけに、相手に点を与えない手堅い戦いを演じるはずだ。もっとも3-0から2点を返された第1戦の戦いがこの試合にどのような影響をもたらすのか。逆に浦和とすれば可能性を残したという意味で、開き直った戦いを展開できるだろう。リスクを負った攻撃で相手を押し込み、2点差以上での勝利を狙う。
第1戦を2-3で落とした広島だが、2つのアウェイゴールを奪ったことで、決して追い込まれているわけではない。もちろん4強進出のためには勝利が大前提だが、1-0、あるいは2-1のスコアで勝ち上がりが決まる。持ち前の堅守を保ち、ロースコアの戦いに持ち込めれば、勝機はぐっと高まるはずだ。対する札幌は引き分け以上でベスト4に進出できる。受け身となれば広島の猛攻にさらされる危険性もあるだけに、札幌らしい攻撃スタイルを貫いて、相手を押し込む戦いを実現したい。
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FC東京vsG大阪
名古屋vs川崎F
鹿島vs浦和
広島vs札幌