明治安田生命J2リーグは7日、8日に第31節が開催される。
首位の柏は、ホームに山形を迎える。前節は新潟に引き分け連勝が11でストップしたものの、13試合負けなしを続け、2位に勝点10差をつけて独走態勢を築いている。今節は得点源のオルンガが代表活動のために不在となるが、調子を上げてきたマテウス サヴィオが攻撃を牽引していきそうだ。対する山形も4戦負けなしと好調を維持する。2位以下の争いが混戦を極めるなか、首位チームを撃破すればさらに勢いに乗っていけるだろう。
2位の横浜FCはホームで甲府と対戦。12試合負けなしと絶好調だが、前節は山形の堅守を崩せずにスコアレスドローに終わっている。リーグトップの得点力を誇る攻撃陣が、意地を見せたいところだ。一方の甲府は2連勝で7位に浮上。プレーオフ出場圏内となる6位には勝点2差と迫っている。ここ5試合でわずか1失点の堅守が横浜FCの攻撃を凌げるかが、今節のポイントとなるだろう。
3位の京都は岡山の本拠地に乗り込む。4試合勝ちがなく、一時期の勢いが失われつつある。失点が増えている守備の修正がテーマとなりそうだ。対する岡山は前節、山口に競り勝ち10位に順位を上げている。好調を維持する仲間 隼斗が今節もカギを握りそうだ。
4位の大宮はホームに町田を迎える。2連敗と調子を落としており、正念場の一戦となる。前節不発に終わった攻撃面にテコ入れを図りたい。町田は3戦負けなしと復調の気配を示す。2試合連続ゴール中のロメロ フランクにかかる期待は大きい。
5位の水戸はホームで金沢と対戦。前節は栃木に快勝を収め、勢いを増している。もっとも今節は、加入後8試合で5得点を決めている小川 航基がU-22日本代表の活動のために不在となるだけに、他の攻撃陣が意地を見せられるか。金沢は前節、鹿児島に敗れ連勝が3でストップ。先制しながらも敗れただけに、リード時の試合運びがポイントとなりそうだ。
長崎はホームで福岡と対戦。2連勝と調子を上げており、さらなる浮上が期待される。2試合連続ゴール中の玉田 圭司が今節もカギを握るだろう。対する福岡も前節は愛媛に快勝。今季最多の3得点をマークしており、良い状態でこの試合に臨めそうだ。
その福岡に敗れた愛媛は、ホームで徳島との“四国ダービー”に挑む。前節の完敗のダメージを振り払い、ライバル対決に勝利を収められるか。徳島は3連勝と勢いに乗る。前節は後半にスイッチを入れ、上位の京都を2-1で撃破した。前回対戦では引き分けに終わった四国ダービーだが、果たして今回はいかなる決着を見るのか。
東京Vは山口をホームに迎える。前節は長崎に競り負け、浮上の好機を逸している。先制しながらも流れを失った試合運びの改善がテーマとなるだろう。山口は2連敗で15位に沈む。前節は岡山に1-2で競り負けた。立ち上がりの失点でリズムを悪くしただけに、こちらは試合の入り方がポイントとなりそうだ。
新潟と千葉はともに苦戦が続いている。4試合勝利から見放される新潟に対し、千葉も5試合勝利なし。それでも前節はともに引き分け、連敗からは脱している。お互いに攻撃力には自信を持つだけに、粘り強い守備を実現したほうに、勝利は近づくはずだ。
琉球vs鹿児島は昇格組同士の対戦となる。琉球は3連敗で19位に転落。鹿児島も20位と苦しんでいる。J2の壁に苦しむなか、好転のきっかけを見出すのは果たしてどちらのチームか。前回対戦では鹿児島が勝利したが、リベンジを狙う琉球が意地を見せられるか。
岐阜vs栃木は22位と21位の“ボトム対決”となった。栃木は8試合勝利がなく、現在は2連敗中。岐阜は前節、琉球に競り勝ち、連敗を3で食い止めている。残留のためにもお互いに勝点3が求められる一戦。残留への希望を見出すのは果たしてどちらのチームか。
■各試合の見どころをチェック
横浜FCvs甲府
長崎vs福岡
大宮vs町田
柏vs山形
新潟vs千葉
岐阜vs栃木
琉球vs鹿児島
水戸vs金沢
東京Vvs山口
岡山vs京都
愛媛vs徳島