明治安田生命J2リーグは、今節で30節を迎える。今季も終盤戦に突入するなか、昇格、残留争いは、ますます熾烈を極めていきそうだ。
11連勝で首位を独走する柏は、ホームで新潟と対戦する。前節は岐阜相手に4-0と快勝。攻撃陣が絶好調で、なかでもオルンガはここ3試合で6得点とゴールを量産中。このケニア代表ストライカーが、今節も爆発するか。対する新潟は3連敗と苦戦が続く。3試合で8失点と守備が崩壊気味で、柏の攻撃を凌ぎ切れるかがテーマとなる。
2位の京都は徳島の本拠地に乗り込む。前節は福岡と引き分け、3試合勝利なしとなった。リードを守り切れずに引き分けただけに、後半の戦い方がポイントとなりそうだ。対する徳島は2連勝と調子を上げている。前節は琉球相手に6得点の大勝。ハットトリックを達成した河田 篤秀が注目選手となる。
3位の大宮はアウェイで甲府と対戦。前節は愛媛に1-5と完敗。今季最多失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなる。対する甲府は千葉に快勝を収め、状態を上げている。勝てばプレーオフ出場圏内となる6位に浮上できる可能性もあるだけに、高いモチベーションを備えてこの試合に臨むだろう。
山形vs横浜FCは、5位と4位の上位対決となった。山形は前節栃木に快勝を収め、再び調子を上げている。3試合連続無失点の堅守が、今節もカギを握る。対する横浜FCは11試合負けなしと絶好調で、前節は鹿児島を5-1で下している。リーグ最多得点を記録する攻撃力が、リーグで2番目に少ない失点数を誇る山形の堅守を打ち破れるか。まさに盾と矛の対決となる。
6位の水戸はアウェイで栃木と対戦。前節は東京Vに1-2と敗戦。早い時間帯での失点で試合を苦しくしただけに、試合の入り方に細心の注意を払いたい。一方の栃木は7試合勝利から見放されている。得点力不足が何よりの課題であり、いかに得点を奪えるか。リスクを負った攻撃を仕掛けたい。
金沢は3連勝と勢いに乗る。前節は新潟に3-2と競り勝った。得点を奪えるようになってきたのが好調の要因であり、今節も大石 竜平ら攻撃陣のパフォーマンスがカギを握るだろう。対戦相手の鹿児島は、前節、横浜FCに1-5と完敗。失点が増えている守備の修正がテーマとなりそうだ。
長崎はホームに東京Vを迎える。前節は山口に快勝を収め、連敗を4で食い止めた。4戦連発中の呉屋 大翔が今節も重要な役割を担うだろう。東京Vは水戸に競り勝ち、5試合ぶりに勝点3を手にした。試合を重ねるごとにクオリティを高めるパスサッカーで、連勝を狙う。
山口はホームで岡山と対戦。前節、長崎相手に4失点を喫した守備をいかに修正できるか。不発に終わった攻撃陣も意地を見せたいところだ。岡山も前節は町田に0-3と完敗。ここ5試合で4敗と調子を落としており、正念場の一戦となる。
福岡はホームに愛媛を迎える。前節は終盤のゴールで追いつき京都と引き分けた。上位から勝点を手にしたのは自信となるはずで、今節も粘り強い戦いを実現したい。愛媛は大宮を5-1で撃破した。ここ5試合で16得点と攻撃が機能しており、コンスタントに得点を記録する近藤 貴司が注目選手となる。
町田は前節、岡山に快勝を収め、9試合ぶりに白星を手にした。今夏に復帰した平戸 太貴が結果を出したのは好材料で、エースナンバーを背負う攻撃の要は、今節も輝きを放てるか。その町田と対戦する千葉は4連敗で17位に沈む。4試合で10失点を喫する守備のテコ入れが求められてきそうだ。
最下位に沈む岐阜は、琉球とのアウェイゲームに臨む。20位の鹿児島とは勝点7差となっており、これ以上引き離されないためにも、勝利こそが求められる。ここ3試合は1得点・8失点と、攻守両面で不安を抱えるが、チーム一丸となってこの苦境を乗り越えたい。琉球も2連敗と状態はいいとは言えない。前節は徳島相手に6失点。リーグワーストの失点数を喫する守備を修正できないようだと、今節も苦戦は免れないだろう。
■各試合の見どころをチェック
甲府vs大宮
長崎vs東京V
山形vs横浜FC
柏vs新潟
金沢vs鹿児島
徳島vs京都
福岡vs愛媛
琉球vs岐阜
栃木vs水戸
町田vs千葉
山口vs岡山