明治安田生命J1リーグは今週末に第24節が行われる。
注目は鳥栖と神戸の一戦だ。引退を表明した鳥栖のフェルナンド トーレスの18年に渡る現役最後の戦いとなるからだ。
対戦相手は盟友・アンドレス イニエスタ擁する神戸だ。スペイン代表のチームメイトとして数々のタイトルを獲得してきた両者が、日本のピッチで行われる最後の戦いで果たしてどのようなパフォーマンスを見せるのか。世界中が注目する一戦を、見逃すことはできないだろう。
首位のFC東京は、アウェイで札幌と対戦。前節は広島に敗れ、連勝が3でストップ。2位の鹿島に勝点4差に詰められるなか、悲願の初優勝に向け負けられない戦いとなる。対する札幌は前節、清水相手に8-0と記録的なスコアで勝利を収めた。ジェイがハットトリックを達成し、チャナティップが2ゴール・2アシストと大活躍。破壊力を秘めた札幌の攻撃陣が、FC東京の堅守に挑む構図となる。
FC東京を追う鹿島は、ホームにG大阪を迎える。前節は大分に1-0と勝利。新加入の相馬 勇紀が決勝点を奪っており、主力移籍のダメージを感じさせない戦いを見せている。一方のG大阪は4試合連続引き分けと、勝ち切れない戦い続く。3試合連続でリードを守り切れずに引き分けているだけに、終盤の試合運びが重要なテーマとなる。
3位の川崎Fはホームに清水を迎える。4試合勝利がなく、前節は仙台と引き分けている。ここ2試合で5失点と綻びを見せている守備の修正が求められてきそうだ。対する清水は前節札幌に8失点の完敗。こちらも守備のテコ入れが重要なテーマとなる。川崎Fの強力な攻撃に対し、粘り強く対抗したい。
広島は9戦負けなしで4位に浮上。前節は首位のFC東京を下して勢いに乗る。若手の台頭が光り、大黒柱の青山 敏弘が復帰するなどチーム状態はさらに高まっている。今節もポゼッションを高めたスタイルで相手を疲弊させ、後半に勝負を仕掛ける戦いを演じそうだ。対戦相手の大分は4戦未勝利で8位に転落した。得点源のオナイウ 阿道は好調を維持しているだけに、このエースを生かす戦いを実現したい。
横浜FMは3連敗で5位に順位を下げている。前節はC大阪に1-2と敗れた。エースのエジカル ジュニオが離脱するなか、新戦力のエリキにかかる期待は大きい。対する名古屋は4戦負けなしと状態を上げつつある。もっとも前節は、決定力不足を露呈し、松本と1-1で引き分けた。3か月以上もゴールのないエースのジョーの復調が望まれる。
仙台はホームで湘南と対戦。前節は上位の川崎Fに2-2と引き分けた。その試合で2ゴールを奪った長沢 駿が今節もカギを握りそうだ。対する湘南は、鳥栖に敗れ、3連勝はならなかった。それでも6試合連続で複数得点を記録する攻撃陣は好調を維持する。一方で失点が増えているだけに、守備の強度を高めたいところだ。
17位に沈む松本は、浦和の本拠地に乗り込む。10試合勝利がなく、この間にわずか6得点しか奪えていない。粘り強い守備は保たれているだけに、攻撃陣の奮起が求められる。対する浦和は前節神戸に完敗を喫し、4試合勝利なしとなった。ボール支配で上回る戦いを実現できているだけに、崩しの質を高められるかがポイントとなる。
最下位の磐田は、今節よりフェルナンド フベロ監督が指揮を執る。スペイン出身の新監督が低迷するチームをどのように立て直すのか。その手腕に注目が集まる。同じくスペイン人監督が指揮を執るC大阪は、前節、横浜FMに2-1と勝利を収め、4試合ぶりに勝点3を手にしている。ここ2試合で3得点を決めている奥埜 博亮がキーマンとなる。
■各試合の見どころをチェック
鹿島vsG大阪
鳥栖vs神戸
浦和vs松本
札幌vsFC東京
名古屋vs横浜FM
仙台vs湘南
川崎Fvs清水
磐田vsC大阪
広島vs大分