明治安田生命J1リーグは今節で、第22節を迎える。
2位に勝点6差をつけて首位に立つFC東京は、ホームで仙台と対戦。前節はC大阪に快勝を収め、2連勝を達成。再び勢いを加速させている。ここ5試合で5得点と絶好調の永井 謙佑が今節も爆発するか。対する仙台は前節、磐田に競り勝ち4試合ぶりの白星を手にした。攻撃面が良化してきたのは好材料で、FC東京の堅守を崩せるかがポイントとなる。
名古屋vs川崎Fは今節の注目カードとなる。互いにショートパスを軸とした攻撃スタイルを標榜しており、前回対戦でも質の高い戦いを繰り広げている。名古屋は10試合勝利がなく、状態はいいとは言えない。一方の川崎Fも2試合勝利から見放されている。互いに巻き返しが求められる状況ながら、ともに攻撃スタイルを貫いた娯楽性に富んだ戦いが期待される。
鹿島vs横浜FMの上位対決も興味深い。鹿島は前節、湘南に敗れ、8試合ぶりの黒星を喫した。一方の横浜FMも清水に敗れ、連勝が3でストップしている。優勝争いに踏みとどまるためにも、ともに勝利が求められる一戦。鹿島の手堅さが勝るのか、横浜FMの攻撃スタイルが上回るのか。見逃せない一戦となることは間違いない。
7戦負けなしで5位に浮上した広島は、G大阪の本拠地に乗り込む。前節は押し込まれながらも、札幌に1-0と辛勝。堅い守りを保ち、結果を手にしている。一方のG大阪は3戦負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。前節はリードを守り切れずに、神戸と引き分けただけに、終盤の戦い方がポイントとなりそうだ。
6位の大分はホームに神戸を迎える。前節は鳥栖と引き分け、2試合勝利なしとなった。エースの藤本 憲明が神戸に移籍したなか、期待されるのはオナイウ 阿道。ここ7試合で6ゴールを記録するストライカーが、新エースとしての活躍を示せるか。対する神戸は前節、G大阪と引き分け、連敗を3でストップ。2点のビハインドを追いつく粘り強い戦いで、久しぶりに勝点を手にしている。今節はトーマス フェルマーレンら今夏に加入した新戦力の出場が濃厚。課題の守備を立て直す役割が期待される。
7位のC大阪はホームで鳥栖と対戦。前節は今季最多の3失点で、FC東京に完敗。持ち前の守備組織を取り戻すことが求められる。鳥栖は4試合勝利がないものの、前節は大分と引き分け、最下位から脱している。金崎 夢生が2試合連続ゴールと調子を上げており、このエースが浮上のためのキーマンとなるだろう。
札幌はホームに浦和を迎える。前節は広島に敗れ、浮上の機会を逸した。チャンスを作りながらも決めきれなかった前線の奮起が求められる。一方の浦和は2試合連続で終了間際に追いつく粘り強さを示している。もっとも先手を許す戦いが続いているだけに、先制点を奪い試合を優位に進めたい、
清水はホームで松本と対戦。前節は横浜FMに競り勝ち、連敗を2で食い止めた。粘り強い守備を保ち結果を手にしたが、迫力を欠く攻撃面に修正を施したい。松本も前節は堅守を維持し、川崎Fとスコアレスドローを演じた。こちらも課題は攻撃面。ロースコアの戦いが予想されるなか、先制点が大きなカギを握るだろう。
磐田は2連敗で最下位に転落。早い時間帯での失点が目立ち、苦しい戦いを余儀なくされているだけに、試合の入り方に細心の注意を払いたい。対する湘南は水曜日にカップ戦を戦い、中3日での一戦となる。その試合ではアトレチコ・パラナエンセに0-4と完敗を喫した。南米の強豪相手に得た教訓を、この試合に活かせるか。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs浦和
清水vs松本
鹿島vs横浜FM
FC東京vs仙台
名古屋vs川崎F
G大阪vs広島
大分vs神戸
C大阪vs鳥栖
磐田vs湘南