2019年7月19日(金) 11:30
チェルシーが前日練習を実施!ペドロ「川崎フロンターレは強いチームであり、難しい試合になると思う」【前日練習レポート:明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019】
川崎フロンターレとの「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019」を翌日に控えた18日、ニッパツ三ツ沢球技場でチェルシーが前日練習を行った。
一般公開された会場には、実に1558人もの観衆が詰めかけ、スター軍団の一挙手一投足に大きな歓声が沸き起こった。
トレーニングは18時過ぎにスタート。しかし、ピッチに現れたのは、GK3人とフィールドプレーヤー11人のみ。GK陣を除く11人はおもむろにアップを始めると、ボール回しを行った後、それぞれがポジションについてフォーメーション練習を行った。
鋭いサイド攻撃があったかと思えば、中央での連係あり、あるいはミドルレンジからの強烈なシュートありと、パワフルかつ精度の高いプレーがピッチ上では繰り広げられていく。バシッ、バシッと、重たい音を発しながら、強烈なシュートが次々とネットに突き刺さる様は、まさに圧巻の一言である。
30分を過ぎると、フィールドプレーヤーの顔ぶれが入れ替わり、1本目のグループと同じメニューをこなしていく。限られた時間のなかで効率よくトレーニングを進めていくチェルシーならではの練習だろう。
今季より指揮を執るフランク ランパード監督は、その選手の姿をじっくりと見つめていた。
トレーニングの最後には、8対8のミニゲームが行われた。およそ40メートル四方の小さなスペースの中で、選手たちは正確なパスやトラップを駆使しながら、次々に相手ゴールに迫っていく。GKの好セーブあり、鋭いドリブルあり、意表を突くパスありと、チェルシーの選手たちは狭い空間の中でもクオリティの高さを見せつけた。
翌日に試合を控えていることもありハードなコンタクトは避けられていたが、時間が経つごとに徐々にヒートアップしていったのは、プロフェッショナルの性だろう。
およそ1時間半の全体練習が終わると、それぞれが個人練習を実施。シュート練習にはランパード監督も交じり、現役時代さながらのシュートを放つ場面も見られた。
練習後には選手たちがメディアに対応し、明日の試合に向けての意気込みを語っている。
「コンディションはとてもいい」というペドロは、「川崎フロンターレは強いチームであり、難しい試合になると思うが、それが自分たちのためになる。自分たちの新しいやり方が機能するかどうかのテストになるだろう」と、展望を語った。
ドルトムントの一員として来日経験のあるクリスチャン プリシッチは、「また日本に戻ってくることができてうれしい」とコメント。レアル・マドリーに移籍したエデン アザールの後釜として期待される新戦力は、「アザールは素晴らしい選手なので、比べることはできない。自分ができるベストのプレーをしたいと思う」と、静かに闘志を燃やした。
途中から別メニュー調整となったエンゴロ カンテは、明日の試合の出場が微妙な情勢となっている。それでも「明日はたくさんのファンが来てくれるだろう。その前で私たちが美しいフットボールができればいいと思う」と、意気込みを示している。
すでにチケットは完売し、日産スタジアムは満員の観衆が詰めかけることが予想される。来日間もないながら、しっかりとした準備を進めるチェルシーは、間違いなく“世界”のプレーを見せてくれるだろう。一方でそんな強豪クラブを迎え撃つ川崎Fも、高いモチベーションを備えてこの試合に挑むはずだ。果たして試合は、いかなる決着を見るのか。白熱の一戦が期待される。
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