2019年7月12日(金) 17:05
上位対決となった“多摩川クラシコ”は激戦必至。清水のドウグラスは連続試合得点の記録を達成できるか?【プレビュー:明治安田J1 第19節】
明治安田生命J1リーグは、13、14日に第19節が開催される。
今節の注目はFC東京vs川崎Fの“多摩川クラシコ”だ。現在首位に立つFC東京が、3位の川崎Fを迎え撃つ構図となる。
FC東京は2連勝と再び息を吹き返してきた。絶好調の永井 謙佑が、そのスピードで川崎Fの守備陣を苦しめそうだ。対する川崎Fは13試合負けなしと安定した戦いを続けるも、前節は鳥栖の守りをこじ開けられずにスコアレスドローに終わっている。決定力の向上が何より求められるだろう。
2位の横浜FMはホームに浦和を迎える。前節は大分に1-0で競り勝った。依然として好調を維持する攻撃陣のパフォーマンスに注目が集まる。浦和は前節、仙台に競り勝ち、復調の気配を示す。興梠 慎三が調子を上げているのは好材料で、このエースの出来が勝敗を分けるポイントとなりそうだ。
4位に浮上した鹿島は、仙台の本拠地に乗り込む。3試合連続で複数得点を記録しているように、攻撃面に迫力が生まれてきた。小池 裕太という新たなタレントの台頭も、勢いを加速させるファクターとなりそうだ。仙台は前節、浦和に競り負け、連勝が4でストップ。積極的な守備を取り戻し、ホームで果敢な戦いを示したい。
大分vs札幌の上位対決も興味深い。大分は前節、横浜FMに惜敗も粘り強い戦いで相手を苦しめている。一方の札幌は、松本と引き分け、2試合勝利なしとなった。お互いに後方からボールをつなぐポゼッションスタイルを標榜しており、多くのチャンスが生まれる白熱した戦いが予想される。
C大阪はホームに名古屋を迎える。前節は広島に勝ち切れなかったものの、3戦負けなしと好調を維持する。ここ3試合で2得点の水沼 宏太のパフォーマンスに注目が集まる。名古屋は7試合勝利がなく、現在は3連敗中。3試合で9失点の守備の修正が何より求められるだろう。
湘南はホームで神戸と対戦。前節は名古屋に快勝を収め、連敗を5で食い止めた。アグレッシブな戦いが蘇りつつあるなか、今節も走力で相手を上回りたい。一方の神戸は前節清水に競り負け、トルステン フィンク監督就任後、初の黒星を喫した。それでもダビド ビジャが好調を維持しており、このエースが今節もチームを牽引する働きを見せそうだ。
G大阪はホームに清水を迎える。前節は、首位のFC東京に1-3と完敗を喫したものの、中村 敬斗ら若手の台頭が目覚ましく、彼らのパフォーマンスがカギを握るだろう。清水ではなんといっても、ドウグラスに注目だ。現在7試合連続ゴール中。今節ゴールを決めればリーグ記録に肩を並べる。高さと強さ、さらに巧さも兼ね備えるブラジル出身のストライカーは、果たしてJリーグ史にその名を刻むことができるだろうか。
16位の鳥栖はホームで広島と対戦。前節は川崎Fと引き分け、状態は悪くない。課題の守りが安定してきており、あとはいかに点を奪えるか。フェルナンド トーレスら攻撃陣の奮起が求められる。広島はここ2試合引き分けと勝ち切れていない。それでも2試合ともに後半に追いつく粘り強さを披露。失点が目立つ前半の戦い方がポイントとなりそうだ。
松本vs磐田は17位と18位の対戦となった。松本は5試合勝利がなく、前節は札幌と引き分けた。得点力不足に苦しむなか、札幌戦で結果を出したセットプレーがカギを握りそうだ。一方の磐田は6試合勝利がなく、現在は3連敗中。前節から鈴木 秀人監督が指揮を執るものの、監督交代の効果はまだ見られなかった。残留争いを見据えれば、順位が近いチームとの対戦でこそ勝点3が求められる。お互いの意地がぶつかり合う激しい戦いとなりそうだ。
■各試合の見どころをチェック
松本vs磐田
仙台vs鹿島
横浜FMvs浦和
G大阪vs清水
C大阪vs名古屋
大分vs札幌
鳥栖vs広島
FC東京vs川崎F
湘南vs神戸