明治安田生命J2リーグは、今節でシーズンの折り返しとなる。“前半戦の王者”に輝くのは、果たしてどのチームか。
首位に立つ山形は、愛媛の本拠地に乗り込む。前節は柏に敗れ、10試合ぶりの黒星を喫した。それでも強固な守備組織は備わっているだけに、今節も安定した戦いを展開するだろう。対する愛媛は前節、栃木に競り勝った。終盤の2得点で逆転勝利を収めたその粘り強さを、今節の戦いでも示したいところだ。
山形を3ポイント差で追う大宮は、アウェイで新潟と対戦。16試合負けなしと安定した戦いを続けるも、ここ2試合はともにスコアレスドローと勝ち切れていない。フィニッシュワークの向上が、何より求められるだろう。新潟は前節、鹿児島に3-1と快勝。好調を維持するレオナルドとフランシスが、今節もキープレーヤーとなる。
3位の水戸は金沢とのアウェイゲームに挑む。ここ3試合は勝ちがなく、正念場の一戦となる。失点が増えているのが気がかりな点で、持ち前の堅守を取り戻したいところだ。対する金沢は6試合負けなしながら、勝ち切れない試合も目立つ。この間にわずか3得点。攻撃陣の奮起が求められるだろう。
4位の京都はホームに長崎を迎える。前節は水戸と引き分け、浮上のチャンスを逸した。3試合連続ゴール中の一美 和成にかかる期待は大きい。長崎は前節、琉球に3-2と勝利。もっとも終盤に2失点を喫し、展開を苦しくしただけに、90分を通した安定した戦いが求められる。
柏vs甲府は、5位と6位の上位対決となる。柏は2連勝と復調の気配を示す。2試合連続無失点の堅守が、今節もよりどころとなるだろう。甲府は前節、徳島に惜敗。課題のセットプレーの対応がポイントとなりそうだ。
その徳島は、ホームに千葉を迎える。4連勝と絶好調で、上位陣の背中が見えてきた。攻守両面で組織的な戦いを実現できており、勢いをさらに加速させていきそうな気配だ。対する千葉は2連敗で18位に転落。形を見出せない攻撃面のテコ入れが求められてきそうだ。
東京Vはホームで横浜FCと対戦。ここ3試合は負けがなく、前節は岐阜に競り勝った。途中出場で結果を出したレアンドロの起用法がポイントとなりそうだ。横浜FCは前節、岡山に大勝。調子を上げてきたイバとレアンドロ ドミンゲスのコンビが、今節も重要な役割を担うはずだ。
琉球はホームで栃木と対戦。現在5試合勝ちがなく、苦しい戦いが続く。前々節に甲府に敗れ、ホーム無敗記録はストップしたものの、得意とするホームゲームで復調の足掛かりをつかみたい。栃木は7試合勝ちがなく、現在は3連敗中。7試合で4得点しか奪えていない攻撃面をいかに改善できるのか。田坂 和昭監督の手腕が問われてきそうだ。
岡山はホームに鹿児島を迎える。前節、横浜FCに喫した大敗のショックから、いかに立ち直れるのか。巻き返しの一戦となる。鹿児島は前節、新潟に完敗。得点は奪えているだけに、守備面の修正がテーマとなるだろう。
山口はホームで町田と対戦。2試合連続4得点と、攻撃陣が絶好調で、今節も積極性を貫き、相手を押し込む戦いを実現するだろう。一方の町田も3試合負けなしと、徐々に調子を上げている。前節は2-1で千葉に勝利。決勝点を決めたロメロ フランクが注目選手となる。
福岡vs岐阜は、21位と22位の対戦となる。ともに監督交代を敢行するも、その成果はまだ見られていない。福岡は5試合勝利がなく、岐阜は8連敗中。互いに苦しい状況に置かれるなか、光明を見出すのは、果たしてどちらのチームか。
■各試合の見どころをチェック
東京Vvs横浜FC
新潟vs大宮
福岡vs岐阜
琉球vs栃木
京都vs長崎
徳島vs千葉
柏vs甲府
金沢vs水戸
岡山vs鹿児島
山口vs町田
愛媛vs山形