明治安田生命J1リーグは、今週末に第16節の7試合が開催。週明けにACLラウンド16の試合を控える広島(vs川崎F)、浦和と鹿島の一戦は、7月31日に行われる。
首位のFC東京は、アウェイで仙台と対戦。前節は神戸に敗れ、今季2敗目を喫した。堅守は保たれているものの、攻撃面に不安を抱える。ルヴァンカップで結果を出した永井 謙佑にかかる期待は大きい。仙台は2連勝と調子を上げている。得点力の向上に加え、守備も安定感を増している。首位チーム相手にも、強気の戦いを演じるはずだ。
横浜FMはホームに松本を迎える。前節は終了間際の2失点で、清水に逆転負け。連勝は3でストップした。その試合で退場したマルコス ジュニオールが出場停止となるなか、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところ。対する松本は2試合勝利がない。攻撃スタイルを標榜する横浜FMに押し込まれる展開が予想されるが、持ち前の堅守を保ち、カウンター、セットプレーから得点機会をうかがいたい。
名古屋はホームで清水と対戦。4試合勝利から見放されているものの、攻撃の形は作れている。前節復帰したジョーが、重要な役割を担うだろう。対する清水は、横浜FMに逆転勝利を収め、勢いに乗る。篠田 善之監督が就任以降、負けなしを続けており、さらなる浮上も狙えそうだ。こちらは4試合連続ゴール中のドウグラスがキーマンとなるだろう。
神戸はホームで大分と対戦。前節は、フィンク監督の初陣を白星で飾っている。試合を決めたのはアンドレス イニエスタだ。このワールドクラスが調子を上げてきたのは好材料で、今節もボール支配で上回るサッカーを展開するだろう。対する大分は4試合勝利から見放されており、一時期の勢いを失いつつある。それでも前節は、劣勢に立たされながらも名古屋と1-1で引き分けた。高い決定力を示すオナイウ 阿道が、好転を実現するためのカギを握りそうだ。
札幌はホームで鳥栖と対戦。3試合負けなしながら勝ち切れない試合も目立つ。得点力不足を露呈しているだけに、攻撃陣の奮起が求められるだろう。鳥栖で注目はフェルナンド トーレスだ。引退を表明した元スペイン代表のストライカーは今季、出場機会に恵まれていないものの、前線で違いを生み出す存在であることに変わりはない。限られた時間で結果を出し、最下位に沈むチームを救うことができるか。
C大阪は磐田をホームに迎える。前節は鹿島に0-2と敗れ、連勝が2でストップ。押し込みながらも得点を奪えずに流れを失っただけに、チャンスを確実にゴールに結びつける決定力が求められる。一方の磐田は3戦未勝利で16位に転落。こちらも3試合でわずかに1得点と、攻撃面に不安を抱える。お互いに同様の課題を抱えているだけに、ロースコアの戦いとなる可能性が高い。
G大阪は3試合連続引き分けで、17位に順位を落としている。守備の安定が図られる一方で、攻撃の迫力が消えつつある。水曜日のルヴァンカップでは長崎相手に大勝を収めており、その勢いをこの試合にも持ち込みたいところだ。対戦相手の湘南も、3連敗と元気がない。いずれも複数失点を喫して敗れているだけに、守備組織の修正が求められてきそうだ。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs鳥栖
横浜FMvs松本
神戸vs大分
名古屋vs清水
G大阪vs湘南
C大阪vs磐田
仙台vsFC東京