現在ブラジルで開催中のコパ・アメリカに出場しているサッカー日本代表。今回の日本代表メンバー23人のうち、13人がJリーグに所属する(※レアル・マドリーへの完全移籍が決まった久保 建英も含む)。若手中心で、多くの選手が代表初招集となったが、大分のGK小島 亨介を除き、それぞれが所属クラブで、主力クラスとして活躍している。
では、各選手は今季のJリーグでどのようなプレーを見せているのか。それぞれのプレースタッツを表したのが下の表だ。
各スタッツの数値は、今季のJ1・J2における出場時間500分以上の選手を対象に、90分換算値の割合を、10段階に振り分けたもの。10がマックス値で、つまりリーグ内において際立っている項目となる。
今季、広島でレギュラーの座を奪取したGKの大迫 敬介はクロス処理に特長を見出せる。セーブ内におけるキャッチ比率も高く、ボールをキャッチする能力が高いことが窺える。
大分で3バックの一角を務める岩田 智輝は、パス能力の高さが際立っており、後方からの攻撃の組み立てが期待できる。湘南の杉岡 大暉と札幌の菅 大輝はクロスとドリブルの数値が高く、同じ左サイドを主戦とし、似たタイプの特性を備えていると言えそうだ。
あらゆる攻撃スタッツで高い数値を残しているのが、横浜FMの三好 康児だ。シュート、シュート関与、スルーパス、ドリブルの4項目がマックス値を記録。チームのスタイルに起因する部分もあるものの、多くの攻撃シーンに絡んでいることをデータからも読み取ることができる。
鹿島の安部 裕葵とFC東京の久保 建英はドリブルが最高値を記録。一方で前者はクロス、後者はスルーパスが「10」となっており、同じドリブラーながらプレースタイルの違いが見て取れる。意外なのは久保のタックルの多さだ。非凡な攻撃面がクローズアップされているが、守備にも献身的なプレーヤーであることが窺える。
データ提供:データスタジアム