明治安田生命J1リーグは、11、12日に第11節が開催される。
首位を走るFC東京は、ホームで磐田と対戦。前節はG大阪と引き分け、連勝は4でストップしたものの、開幕からの無敗を維持。3試合連続無失点と安定した守備が光る。堅守と鋭いシュートカウンターを武器に、無敗記録をどこまで伸ばせるか。そのパフォーマンスに注目が集まる。一方の磐田は前節、浦和に競り勝ち、4試合ぶりの勝利を手にした。決勝弾を決めたロドリゲスが家族の事情で一時帰国したのは痛手だが、他の攻撃陣が意地を見せたいところだ。
2位の名古屋はホームに浦和を迎える。前節は湘南と引き分け、3連勝はならなかった。ここ5試合は複数得点を記録できていないだけに、追加点を奪えるかが重要なテーマとなる。対する浦和は磐田に敗れ、連勝が3でストップ。それでも守備の安定度は保たれているだけに、攻撃力が売りの名古屋に対しても、しっかりとした対応を示していくはずだ。
3位の大分は、湘南の本拠地に乗り込む。ここ4試合で3得点と好調なオナイウ 阿道がキーマンとなる。湘南は前節、名古屋とドロー。先制しながらも追いつかれただけに、リード時の戦い方がポイントとなりそうだ。
4連勝で4位に浮上した川崎Fはアウェイで清水と対戦。小林 悠に当たりが生まれてきたのは好材料で、今節もこのエースが重要な役割を担うだろう。対する清水は2連敗で16位に転落。2試合連続でノーゴールの攻撃陣の奮起が求められる。
同じく4連勝中の札幌は、松本とのアウェイゲームに挑む。注目は進藤 亮佑。ゴールを量産中のこのCBが、再び大仕事をやってのけるか。セットプレーがカギを握りそうだ。松本は2連敗と元気がない。得点力不足の課題をいかに解消できるか。こちらもリスタートがポイントとなるだろう。
6位の横浜FMはアウェイでC大阪と対戦。持ち前の攻撃力に加え、守備にも安定感が生まれている。2試合連続ゴール中の仲川 輝人にかかる期待は大きい。一方のC大阪は前節、松本に競り勝ち、復調の気配を示す。堅守は保たれているだけに、連動した攻撃を実現できれば、さらなる浮上も見えてくるはずだ。
広島は3連敗で7位に転落。もっとも水曜日に行われたACLでは難敵の広州恒大を撃破し、グループ突破を決めた。チームのムードは高まっており、リーグ戦にもその良い流れを持ち込みたいところだ。その広島をホームに迎える仙台は、なかなか好転のきっかけを見出せていない。前節は川崎Fに1-3と完敗。それでも攻撃面は徐々に良化しており、広島の堅守を崩すだけのクオリティを示したい。
神戸は5連敗と苦しい戦いが続く。ボールを支配しながらも決めきれず、課題の守備も不安定なまま。それでもダビド ビジャに久しぶりにゴールが生まれたのは好材料で、前節欠場したイニエスタとポドルスキが復帰すれば、悪い流れを断ち切ることも可能だろう。対戦相手の鹿島は、前節清水に3-0と快勝。マレーシア帰りで疲労が懸念されるが、2試合連続ゴール中の安西 幸輝ら勢いのあるタレントが、今節も重要な役割を担うはずだ。
最下位に沈む鳥栖は、ホームにG大阪を迎える。5連敗と泥沼にはまっており、得点を奪えない状況も改善できていない。今節より指揮を執る金 明輝監督が、いかにチームを立て直していくのか。その手腕に注目が集まる。対するG大阪も6試合勝利がない。それでも前節は首位のFC東京から勝点1をもぎ取った。課題の守備に改善の跡が見られており、確かな手ごたえを得た前節の戦いを、今節にも活かしたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
鳥栖vsG大阪
C大阪vs横浜FM
松本vs札幌
仙台vs広島
FC東京vs磐田
清水vs川崎F
神戸vs鹿島
名古屋vs浦和
湘南vs大分