2019年4月12日(金) 16:25
首位・広島の堅守は神戸の強力な攻撃陣を封じられるか。ライバル対決を制し好転のきっかけを掴むのは磐田か、清水か?【プレビュー:明治安田J1 第7節】
明治安田生命J1リーグは13、14日に第7節が開催される。前節、G大阪を下し首位に立ったのは広島。ここまでわずか1失点の堅守を武器に、無敗を続けている。
今節はアウェイで神戸と対戦。安定した守備に加え、前節は今季最多となる3得点をマーク。攻撃面にも勢いが生まれてきており、さらに波に乗っていきそうな気配だ。一方の神戸は前節、松本に競り負けた。ボール支配率で大きく上回りながら、一瞬の隙を突かれて2失点。その試合で負傷交代したダビド ビジャの状態も気がかりで、正念場の一戦となりそうだ。
2位のFC東京は鹿島との大一番を迎える。こちらも無敗を維持しており、前節は清水に2-1と競り勝った。好調を維持する久保 建英が鹿島守備陣にどこまで通用するのか。そのパフォーマンスに注目が集まる。対する鹿島も5試合負けなしと調子を上げている。前節は名古屋に2-1と勝利。ACLでも劇的な勝利を挙げており、良い状態でこの試合に臨めるだろう。
横浜FMと名古屋の上位対決も、今節の注目カードとなる。リーグ最多の14得点を記録する名古屋に対し、横浜FMもリーグ3位の10得点を決めている。お互いに攻撃スタイルが持ち味なだけに、激しい点の取り合いが期待される。
4位と躍進を遂げる大分は、ホームに仙台を迎える。ここまで6得点と好調の藤本 憲明が、今節も爆発するのか。遅咲きのエースの存在が、さらなる飛躍のカギとなる。仙台は前節、鳥栖を下して待望の今季初勝利を挙げた。水曜日のルヴァンカップでも柏を下しており、ようやくエンジンがかかってきた様子。この勢いを今節にも持ち込みたいところだ。
C大阪はホームに札幌を迎える。前節は川崎Fと1-1の引き分けに終わった。ロティーナ監督の戦術が着実に浸透してきており、好転の予感が漂う。一方の札幌は3連敗と苦戦が続く。それでもルヴァンカップでは湘南に4-1と快勝。この試合でハットトリックを達成した鈴木 武蔵が、重要な役割を担いそうだ。
G大阪vs浦和も興味深い戦いとなるだろう。G大阪は2連敗中。浦和も2試合勝利がなく、ともに状態はいいとは言えないが、これまでに数々の名勝負を生み出してきた両者の一戦だけに、激しい戦いが期待できる。G大阪は課題の守備を、浦和は攻撃面をいかに修正できるかが重要なテーマとなりそうだ。
湘南はホームに松本を迎える。前節は磐田に0-2と完敗。ルヴァンカップでも札幌に大敗を喫した。嫌な流れを断ち切るためにも、目に見える結果を手にしたいところだ。一方の松本は神戸に競り勝ち、連敗を3で食い止めている。互いにハードワークを持ち味とする両者の一戦は、局面での激しいバトルが繰り広げられる熱い戦いとなることが予想される。
川崎Fはアウェイで鳥栖と対戦。ここまでわずか1勝と、苦しい戦いが続いている。終了間際の失点が目立つだけに、その課題を修正することが何よりも求められるだろう。一方の鳥栖は前節、仙台に敗れ17位に転落した。ここまでわずか1得点の攻撃面にテコ入れを図りたいところだ。
磐田vs清水の静岡ダービーも見逃せない。磐田は前節、湘南を下して今季初勝利を挙げた。状態が上向きにあるなか、同県のライバル対決を制し、さらなる浮上を狙う。対する清水はいまだ勝利がなく、最下位に沈む。得点は奪えているだけに、失点をいかに減らすかが重要なテーマに。ライバルチームを撃破して、好転のきっかけを掴みたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
C大阪vs札幌
横浜FMvs名古屋
FC東京vs鹿島
鳥栖vs川崎F
磐田vs清水
G大阪vs浦和
神戸vs広島
大分vs仙台
湘南vs松本