2月22日に今季の明治安田生命J1リーグが開幕する。新しいシーズンの始まりに対する高揚感がある一方で、チーム作りの進捗や新戦力のフィット具合など不確定要素が多い分、小さくない不安を抱いての戦いともなるだろう。
もちろん、開幕戦で勝利を手にするか否かで、その後の戦いに影響が及ぶ可能性もある。34試合に及ぶ長丁場のリーグ戦のなかの1試合ではあるものの、“34分の1”以上の重要度を備えた戦いであることも間違いないだろう。
では、開幕戦の勝敗がどれだけシーズンの成否に影響を与えているのか。ここでは過去の優勝チームの開幕戦の結果を調査した。調べたのは18チーム制となった2005年からの14シーズンで、2ステージ制となった2015年、2016年は年間優勝チームを対象とした。
結論から言えば、過去の優勝チームの開幕戦の勝率は64.3%とそれほど高いとはいえず、開幕戦の勝利が優勝するための絶対条件ではなかった。
開幕戦で敗れながら、最終的に優勝したのは過去に4チーム。2005年のG大阪、2007年の鹿島、2013年の広島、2014年のG大阪だった。もっともこの4チームはいずれも、他チームの失速もあり、逆転での優勝を飾ったケースである。それを踏まえれば、やはり開幕戦で勝利を収めスタートダッシュを実現することは、優勝するためのひとつの条件と言えるかもしれない。
ここ4年の優勝チームはいずれも開幕戦で勝利を収めており、しかもすべてが完封勝利という結果だった。それ以外の優勝チームも完封勝利を収めているケースが多く、優勝の絶対条件ではないとはいえ、興味深いポイントと言えるだろう。
データ提供:データスタジアム